5回目の緊急事態宣言。
引き続きリモートワークや外出自粛が続き、路上での雑誌販売は厳しい状況が続きます。
そんななか、ビッグイシュー日本は販売者とできることを日々模索しています。
「コロナ緊急3カ月通信販売」のしくみ
2020年4月からは、「コロナ緊急3カ月通信販売」を開始。
これはお申し込みをいただいた方に、期間中発行される雑誌計6冊を順次お送りし、450円の雑誌が1冊売れるごとに230円を(主に雑誌販売で自活している)販売者に還元するものです。
現在参加募集中の第6次「コロナ緊急3カ月通信販売」にも2,000人を超える方が参加してくださっています。
おかげさまで、水筒や帽子、冷たいゼリーなどの販売応援グッズを販売者にお渡しすることもできています。(ありがとうございます!)
「定期購読」と「図書館購読」の発送業務を販売者が始めています
上記の「コロナ緊急3カ月通信販売」を開始する前から、全国の方にご利用いただいていたのが「定期購読」と「図書館購読」の仕組みです。
こちらは販売者への直接的な還元はなく、売り上げは雑誌の継続的な発行や販売サポートに充てさせていただいておりましたが、2020年11月15日からは、販売者による定期購読者への雑誌発送および、購入くださっている図書館への雑誌発送を開始しています。全国約2200のお客さまに対して希望者が順番で発送作業を行い、小商い(小さな仕事)として収入を得ています。
※発送作業を行う販売者には、個人情報の取り扱いに関する取扱いに書面で合意してもらい、コーディネーター役の事務スタッフと確認しながら進めています。
毎月1日・15日が最新号発売日のため、発売日の前日にもなると路上での売り上げが芳しくないことが多かったのですが、発売日前日が定期購読・図書館購読の発送作業日のため、現金収入が見込めることはとても心強いようです。
販売者からは「路上の売れ行きも落ちているときなので、現金収入があるのはとても助かる」という声も聞かれています。
「発送しました」シールを始めました
そして2021年7月からは、それぞれの発送担当者が誰かわかるよう、記名入りシールの貼付を始めました。販売者の仕事のやりがいにもつながるうえ、お客様にもつながりを感じられると好評なようです。
ビッグイシューを開封しようとしたらかわいらしいシールが。封入作業をされた方の手書きメッセージとお名前がありました。こちらこそいつもありがとうございます。玄関でふわっと心がほぐれました。 pic.twitter.com/1YsCDmSEj1
— けい (@echsl3) July 6, 2021
ビッグイシューの定期購読、封入作業をしてくださった方のシールが貼ってありました。
しょっちゅう出張していて販売員さんからの購入が困難なためコロナ前から定期購読していますが、販売員さんの収益に繋がりにくいのでは、と悩んでいました。
このようなお心遣いをいただけて、嬉しくも恐縮です。。 pic.twitter.com/eqltXbtIr5— たぶんよしきり (@x64bfdgk) July 2, 2021
現在は大阪事務所からの発送で毎回限られた人数の販売者のみで作業していますが、発送数が増えれば従事する販売者を増やすことができます。
まだまだビッグイシューをご存じない方も多く、学校や図書館、事務所などでの雑誌購読にお誘いいただけると幸いです。
(もちろん、販売者から購入できる方は引き続き路上の販売者からご購入ください。)