2021年7月15日発売のビッグイシュー日本版411号の紹介です。
表紙は「オーランド・ブルーム」、特集は「究極の自由メディア『ZINE』」です。
特集:究極の自由メディア「ZINE」
紙媒体よりネット隆盛の今、「ZINE」(以下、ジン)というアナログメディアを発行する人たちがいます。ジンは、誰もが自由に自分の意見や感覚を発信する少部数の出版物。同人誌やミニコミ、リトルプレスと重なり、紙一枚だけの新聞やビラも含む、多くはコピーやリソグラフなどの軽印刷を利用した小さなメディアです。書店での販売よりは個人間の交換、贈与を重視します。
当然、届く範囲は限られます。けれど、作り手の気持ちが最もストレートに伝わってくる媒体、ジン。自身もジンを作ってきた野中モモさんは「もともと持たざる者のメディア。大きな資本力もコネも持たない個人が今すぐ何かを伝えるため、手作りし共有してきた“オルタナティブ・カルチャー”を育むプラットフォームです」と言います。
野中さんに、ジンの歴史をはじめジンの世界の魅力を聞きました。また、ジンを読み語る3つの集い「Morning Zine Circle」「ZINPHONY」「Our Table for zine sharing」のみなさんにインタビュー。
この夏休み、あなたのジンを作ってみませんか?
スペシャルインタビュー:オーランド・ブルーム
『ロード・オブ・ザ・リング』のレゴラス役で多くのファンを獲得し、その後『パイレーツ・オブ・カリビアン』や『ホビット』シリーズなどアクション・ファンタジー映画に欠かせぬ存在ともなったオーランド・ブルーム。ハリウッドの同世代が次々と銀幕を去る中、今もなお存在感ある俳優です。ビッグイシュー英国版で、若き日々を振り返りました。
国際:カナダ、先住民の土地で“最後の原生林”伐採
今年5月、カナダのブリティッシュ・コロンビア州にあった先住民寄宿学校の跡地で215人の子どもの遺体が発見されました。この衝撃的なニュースが世界を駆け巡る一方、同州では以前から先住民の土地で原生林の伐採が進んでおり、長らく抗議活動が続いています。伐採に反対する先住民に、カナダ『メガフォン』誌がインタビューしました。
監督インタビュー:『サンマデモクラシー』山里孫存 監督
戦後、米軍占領下の沖縄で、貴重な食料だった輸入サンマに20%もの関税がかけられたことに抗議し、還付を求める裁判を起こしたおばぁがいます。知られざる沖縄復帰運動の原点を描いたドキュメンタリー映画『サンマデモクラシー』について山里監督が語ります。
国内:縄文生活を実践し、今の社会システムと対峙する
自宅敷地に縄文小屋を建て、4年前からそこで生活を続ける雨宮国広さん。キャリア30年の大工でもあり、石斧を使った縄文小屋や丸木舟作りにも参加。その経験から見えてきたことを聞きました。