表紙は「レオ・レオーニ」、特集は「動物たちの力を借りる」/7月1日発売の『ビッグイシュー日本版』506号

7月1日発売の『ビッグイシュー日本版』506号の表紙は「レオ・レオーニ」、特集は「動物たちの力を借りる」です。

(リレーインタビュー 私の分岐点)作家 呉勝浩さん

2015年に『道徳の時間』で、第61回江戸川乱歩賞を受賞しデビューした呉勝浩さん。呉さんが小説を書き始めたのは27歳の時。2週間ほどで書き上げた小説を賞に応募したところ「惜しい!」というコメントが編集者から返ってきたことでやる気になり、年に1本長編小説を書いて応募を続けたといいます。30歳を前に、はじめて他者を意識して手応えのある作品が完成した呉さんを待ち受けていたものとは……?

(スペシャル企画)レオ・レオーニ

『スイミー』『フレデリック』『あおくんときいろちゃん』など、数々の名作絵本を生み出したレオ・レオーニ(1910―1999)。

元々はグラフィックデザイナーやアートディレクターとして活躍していたレオーニが、49歳から始めた絵本づくりに焦点をあてる「レオ・レオーニの絵本づくり展」が7月5日から東京・渋谷のヒカリエホールで開催されます。

レオーニが絵本に込めた思いとは、どのようなものだったのか? 生前のレオーニと交流もあった松岡希代子さん(板橋区立美術館館長)に「レオーニの人生と作品」について、岡田由里さん(Bunkamura ザ・ミュージアム学芸員)に展覧会の見どころを聞きました。

(特集)動物たちの力を借りる

日本で犬や猫などの動物と暮らした経験のある人は47%で、約半分にのぼるといいます。また、動物とのふれあいによって、ストレスを表す心拍数や血圧を下げることなどもわかってきました。

大塚敦子さん(ジャーナリスト)は30年以上、「動物介在介入」(アニマルセラピー)に関心をもち、主に米国や国内の現場で取材してきました。その中で、その人をありのままに受け入れられる動物の力が、教育、若者の自立支援、人生の生き直し、医療、司法の場などで、人にさまざまな恩恵を与えていることに気づいたといいます。そんな大塚さんに「子どもや若者を対象に行われている国内外の活動事例」について聞きました。

また、子どもたちが犬に読み聞かせを行う「わん!だふる読書体験」(三鷹市立三鷹図書館)、「保護犬の譲渡推進と若者の自立支援を行う活動」(認定NPO法人キドックス)、病気の子どもに寄り添う「ホスピタル・ファシリティドッグ®」(認定NPO法人シャイン・オン・キッズ)、それぞれの活動について取材しました。

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ビッグイシュー日本版506号 
http://bigissue.jp/backnumber/506/

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