今やるべきは「買いだめ」ではない。プラスチックを減らすために個人ができること 8選

「プラスチックごみを減らそう」という活動に対して、「意識高いね~」「わかるけど、自分には無理」と距離をとっていた人たちも、他人事ではなくなってきている。
多くのプラスチックは、原油からつくられるナフサを原料にしており、原油産出国の情勢によっては原油や関連原料の供給が揺らぐ。私たちの身近な容器や包装、日用品や、塗装関連の調達にも不安が高まってきている。

使い捨てのプラスチックに依存しない暮らしへスイッチしていくことは、環境のためだけではない。政治や国際情勢に振り回されにくい社会をつくるために、それぞれの生活のレジリエンスを高めていきたい。今回は、2019年に公開した記事から「個人でできるプラスチック削減」アクションを抜粋する。

8つの実践でプラスチックを減らそう

日々の暮らしからプラスチックを減らしたいと思っている人たちに、ジャーナリストで『Turning the Tide on Plastic: How Humanity (And You) Can Make Our Global Clean Again(未邦訳)』の著者でもあるルーシー・シーグルがお勧めする「8つの実践(8R)」を紹介する。

1.RECORD : 記録する

まずは、1週間で使用したプラスチックを書き出してみましょう。数日だけでも、スマホでもノートでも構いません。ストロー、ペットボトル、お菓子の袋、チョコレートの包装…毎日の生活にプラスチックが登場する度にメモしていくのです。

ONYXprj/iStockphoto

2.REDUCE: 減らす

記録したメモを見てみましょう。知らず知らずのうちに、いかに多くのプラスチックを使っているか驚くでしょう。実はプラスチックだった、というものもあります。ガムを噛めば口の中はスッキリするかもしれませんが、これもプラスチックの一種でできていることがあります。ティーバッグの袋にもプラスチックが含まれています。これらを使わないようにしましょう。ネットショッピングや宅配を使う時も、プラスチック不使用のものを選択できないか、チェックしてみましょう。

その他の例

  • 肉や魚を買うときは、食べきれる範囲で小パックを複数買うより大パックを選ぶ(余った分は早めに小分け冷凍する)
  • 個包装のお菓子より、大袋・紙包装を選ぶ
  • 洗剤やシャンプーは、小容量ボトルを繰り返し買わず、大容量詰め替えを選ぶ 等

3.REPLACE: 置き換える

「プラスチックを使わない代替品はないの?」いつでもどこでもこう問いかけ、あるならぜひそれを使いましょう。綿棒も持ち手がプラスチック製のものから紙製のものに取り替えるなど、プラスチック未使用製品に乗り換えていきましょう。

その他の例

  • ボディソープのボトル →固形石鹸
  • 食器用スポンジ → 天然素材たわし
  • プラスチックハンガー → アルミ・ステンレスハンガー
  • ペットボトル飲料 → 紙パック飲料

4.REFUSE: 拒否する

プラスチック製品を上手に断れるようになりましょう。「レジ袋はいりません」「プラ容器は要りません」と言えるように。私は店頭でもあらゆるプラスチック包装を断っています。リサイクルが難しく、ゴミにしかならないのですから。

断れるものの例

  • コンビニやカフェ:ストロー、使い捨てカトラリー、おしぼり
  • パン屋・菓子店:商品ごとの個包装
  • ケーキ店・惣菜店:保冷剤
  • 飲食店:子どものおもちゃ
  • 全般:ノベルティ・試供品
  • ホテル・宿泊施設:使い捨て歯ブラシ・カミソリ・くしなどのアメニティ

5.REUSE: 再利用する

プラスチック製品を買う場合は、再利用できるものかをチェックしましょう。さすがにサンドイッチの包み紙まではお勧めしませんが、もっとしっかりしたものなら何かしら使い道があるはずです。密閉できるものなら、残り物の冷蔵庫保存に、肉屋や魚屋での買い物に、お弁当箱に、いろいろ用途があります。私はペットボトルも再利用しています。名前を書いておけば、捨てられることもありません。

備考:地域のリユースイベントを調べてみよう

地域で不用品を持ち寄り、必要なものを持ち帰るリユースイベントが行われていることがある。「もったいない市場」「0円マーケット」「リユース市」などで検索してみよう。

6.REFILL: 満たす

常に水筒を持ち歩きましょう。街なかには冷水器(ウォータークーラー)や無料で飲み水を補充できるサービスも増えてきました。外でコーヒーを飲むのが好きなら、KeepCup (参考) がお勧めです。よくある紙のコーヒーカップは簡単にリサイクルできそうですが、実はプラスチックが含まれています。

7.RETHINK: 見直す

長年、当たり前にやっている「便利さを求める行動」を見直しましょう。昔は日常的に使うことのなかったウェットティッシュも、今ではスキンケアなどに大量に使用されています。プラスチックでできているので、トイレに流すことができません。これを再利用可能なモスリン(*)の布などに替え、エッセンシャルオイルを1〜2滴足らすのはどうですか?

*モスリン:綿や羊毛などの単糸で平織りした薄地の織物。

その他の例

  • 使い捨てラップやフリーザーバッグ → みつろうラップ、保存容器
  • プラスチック製ストロー → 使わない
  • 使い捨てカトラリー → 自分のを持ち歩く
  • 化繊の使い捨て掃除シート → 雑巾

8.RECYCLE: リサイクルする

これら7つのステップを実践してから、最後にリサイクルを考えましょう。プラスチックは何でもかんでもリサイクルできるわけではありません。リサイクル業者の負担軽減も考えなければなりません。ごみ回収ルールや回収日をきちんと守り、ゴミに出す前にしっかり洗っておくことも大切です。プラスチックごみはきっちり分別してください。

elenabs/iStockphoto

By Clare Speak
Courtesy of Big Issue North / INSP.ngo
サムネイル:Marlon Trottmann/iStockphoto

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