こんにちは、ビッグイシュー・オンライン編集部です。現在路上で発売中の「ビッグイシュー日本版」283号から、読みどころをピックアップいたします。

今回は、「国際」コーナーから、イランの若者が自分たちの権利を確保するために、スマートフォンアプリを活用している事例を紹介します。

 

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イランの若者たちは、スカーフの不着用や男女の同伴などを取り締まる「道徳警察」に日々遭遇しているが、新しいスマートフォンアプリで柔軟に対応しようとしている。

 

「ゲルシャド」とよばれるこのアプリは、イスラム教徒に服装や行動の規範を強要する道徳警察が見張っているチェックポイントを見つけたユーザーが、その位置をグーグルマップ上のあごひげをはやした男のアイコンとつけて教えることで、他の人達がその地点を迂回できるようにするものだ。

 

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「これはデジタルによる講義のトレンドを示しています。将来この主のアプリの先例だと思います。」と、ドバイを拠点にイランのアプリメーカーを顧客とするITコンサルタントのアミール・エスマエル・ボゾルザデフも語った。

 

ゲルシャドの開発者たちは、自身の活動を抗議とは呼ばないが、そのウェブサイトでは、ゲルシャドを「社会運動」と記述し、「何を着るかという最も基本的な権利を、なぜ私たちは放棄しなければならないのか」と問いかけている。

 

スマートフォンのアプリで位置情報を活用したものは、近年多く出ていますが、このように若者が自分たちの衣服の自由の権利を求めた社会運動を行っていくためにも、活用することができます。

また、道徳警察の位置情報を共有していくという非常にシンプルかつ、簡単なアイディアによって、テクノロジー×社会運動の先進事例が生まれています。日本でも、このように社会的活動をよりよくしていくために、位置情報などのテクノロジーを活用したアイディアはどんどん作っていくことができそうです。

 

また、最新号では他にも

・スペシャルインタビュー レオナルド・ディカプリオ
・特集 地球生命――地球外、辺境、初期地球から考える
・滝田明日香のケニア便り 恐るべし、ハニーバジャー。登れないなら、飛び移る
・ワンダフルライフ 西川豊子さん

などなど、多彩なコンテンツが掲載されています。ぜひ、路上にてお買い求めください!





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ビッグイシューは1991年ロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊したストリートペーパーです。

ビッグイシューはホームレスの人々の「救済」ではなく、「仕事」を提供し自立を応援するビジネスです。1冊350円の雑誌を売ると半分以上の180円が彼らの収入となります。