こんにちは、ビッグイシュー・オンライン編集部です。現在路上で発売中の「ビッグイシュー日本版」287号から、読みどころをピックアップいたします。
今回は、4度目の特集である「“私の問題解決”から事業――シビックエコノミー4」から、産後うつが年間10万人にも及ぶなか、全国60ヶ所で産後の心の身体のヘルスケアのための教室を開いているNPO法人マドレボニータの産後ケアの活動を紹介します。

10人に一人が産後うつ 産後女性の体調を自己管理できるオリジナルのエクササイズ
自身が大学院時代に出産し、シングルマザーとして赤ちゃんを育てることになったNPO法人マドレボニータ代表理事の吉岡さんはこのように話します。
「妊娠中は母親学級もありましたし、調子はよかったんですが、出産後、身体が受けるダメージを身を持って知ったんです」
「専門家もいないうえ、家の中という密室で起こることは他者には見えにくい。その結果、産後の状態は自助努力に任されてきたし、女性も短期間のことだからと我慢して乗り越えてしまいがち。この母子保健のシステムはおかしいなと感じました。」

出産の経験と吉岡さんが学んだ運動生理学や解剖学の知識にフィットネスやヨガのスキルなどを組み合わせ、産後女性の体調を自己管理できるオリジナルの産後ケアプログラムを開発し、NPO法人マドレボニータの「産後のボディケア&フィットネス教室」は、全国13都道府県、約60ヶ所まで広がっています。
母子手帳に産後ケアについて書かれることが目標
「最初の5年は相手にされませんでしたが、活動を積み重ね発信していくなかで、共感を持つ人が増えました。実績ができるまでに10年かかりました。」
自らの経験による問題意識をもとに、地道に活動に取組みを行い、18年間活動を続けていくことによって、年間8000人もの人がマドレボニータの教室に参加するようになっています。
「市民がつくる希望の経済」の世界にあなたも参加してみませんか?
NPO法人マドレボニータの活動に関心を持たれた方はこちらの動画などもぜひ見てみて下さい。
産後ケアバトン+(プラス)イメージ動画 from Madre Bonita on Vimeo.
最新号では、他にも
・スペシャルインタビュー ジュリア・ロバーツ
・リレーインタビュー 山寺宏一さん
・国際 米国、元DV加害者が語る、暴力と償いの物語
・ビッグイシューアイ 絶対王政と同じ「緊急事態条項」。人権制約、権力分立も停止
などなど、多彩なコンテンツが掲載されています。ぜひ、路上にてお買い求めください!
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ビッグイシューについて

ビッグイシューは1991年ロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊したストリートペーパーです。
ビッグイシューはホームレスの人々の「救済」ではなく、「仕事」を提供し自立を応援するビジネスです。1冊350円の雑誌を売ると半分以上の180円が彼らの収入となります。