こんにちは、ビッグイシュー・オンライン編集部です。現在路上で発売中の「ビッグイシュー日本版」289号から、読みどころをピックアップいたします。
今回は、Facebookのタイムラインに表示されるコンテンツについて、書かれた記事を紹介します。
投稿のリーチ制御によって、あなたの世界の見方も操作されているかもしれない
15億人のユーザーが情報源としてフェイスブックを利用しているこの時代において、フェイスブックが”不快”とみなした、投稿のリーチを制御するとすれば、何が起こるのだろう。気候の変化や海外での紛争、そして所得格差などの差し迫った問題にまつわる投稿が減り、あなたの世界の見方も操作されるかもしれない。
フェイスブックでは独自のアルゴリズムを用いて、その人がどのような投稿を好むかを判断してそれぞれのフェイスブックのタイムラインに表示する投稿が決まっています。
そのため、同じ社会問題を啓発するキャンペーンでも、一昨年大流行したアイスバケツチャレンジのような多くの人が楽しんで参加しやすく、動画を見ているだけで楽しいキャンペーンはフェイスブック上でいいねをされやすく、拡散もされやすいです。
しかし、アイスバケツチャレンジのような楽しさがないキャンペーンや抗議デモの場合は一気にフェイスブックでは表示されにくくなります。時系列のタイムラインしかないツイッターだと同じように多くの反響を呼び拡散されていたとしても、フェイスブックに好まれる投稿でなければフェイスブックでは拡散されません。
このように、フェイスブックのタイムラインでは自分好みの投稿をアルゴリズムによって自動的に表示されているので、自分の意見に遠い投稿が表示されなくなったり、知るべきことだけど、好んで見ようとしない投稿がどんどん表示されにくくなってしまいます。
色々なメディアを組み合わせて活用
このようにフェイスブックはどんどんユーザーの見たいものを見せるようにパーソナライズしているため、気づかない間に世界がどんどん偏ってしまうかもしれません。
インターネットではフェイスブック・ツイッターなどのソーシャルメディアのほかにも、様々な情報を得る手段があります。また、インターネット以外でもTVや新聞など様々なメディアがあります。
結局のところ、知識は力なりで、異なるウェブサイトやソーシャルネットワークがどのような情報を提供しているかを把握しておけば、どう活用するかはあなたしだいだ。これらはすべてツールであって、それぞれの長所と短所を知っていれば、少なくとも自分自身でコントロールすることができる。
最新号では、他にも
・特集 不平等解消へ!―金持ちと貧乏のあいだ
・リレーインタビュー 高橋一生さん
・国際 脱北女性、逃亡とその後を語る(後編)
・国際 facebook、有料投稿を優先的に表示、不快と見なした投稿を制御!?
などなど、多彩な投稿が掲載されています。ぜひ、路上にてお買い求めください!
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ビッグイシューについて
ビッグイシューは1991年ロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊したストリートペーパーです。
ビッグイシューはホームレスの人々の「救済」ではなく、「仕事」を提供し自立を応援するビジネスです。1冊350円の雑誌を売ると半分以上の180円が彼らの収入となります。