こんにちは、ビッグイシュー・オンライン編集部です。現在路上で発売中の「ビッグイシュー日本版」290号から、読みどころをピックアップいたします。

今回は政治学者の白井聡さんと雨宮処凛さんによる「今、民主主義と日本の未来をつくるには?」をテーマにした対談を紹介します。

 

NewImage

日本では「権利」という言葉が理解されていない

白井:(前略)実は、日本人が全員、自分たちは無権利だと感じているんですね。そのなかで、とくに在日の人たちは無権利状態に置かれているので、権利の主張、要求運動を長い間やってきた。「在日特権を許さない会」は、権利があると叫んでいる人たちを、こいつらは不当に特権をむさぼっているんじゃないかと「利権批判」をしているわけです。日本のマジョリティが権利獲得運動に対してかくも冷たいのは、無権利状態が当たり前なので、権利要求をしている人々が特権を要求しているように見えるからです。

 

日本で、デモなどで権利をを要求していると、そんな権利がなくても自分はこれまで生きてきたという反論をよくみかけます。

それは、その人がこれまで無権利状態であり、そのことが当たり前だと思っているから、権利を要求していくことは、特権を要求しているようにみえるというのは、今までにない見方だったので、目からうろこでした。

 

他にも、戦後レジーム、市民運動がもっと力を持っていくために必要なことなど、日本の民主主義をテーマとした、非常におもしろい対談なので、ぜひご覧ください。

 

最新号では、他にも

・ビッグイシュー・アイ 選挙権は国家権力を選ぶという仕事で公務 ― 木村草太さん
・リレーインタビュー 遠藤憲一さん
・スペシャルインタビュー ロバート・レッドフォード
・国際 ネパール、地震の3ヵ月後に起きた鉄砲水。地元の天然資源を活用する持続可能な開発モデル

などなど、多彩な投稿が掲載されています。ぜひ、路上にてお買い求めください!





ビッグイシューをいいね!で応援!



最新情報をお届けします

無料メルマガ登録で「ビッグイシュー日本版」創刊号PDFをプレゼント!



過去記事を検索して読む


ビッグイシューについて

top_main

ビッグイシューは1991年ロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊したストリートペーパーです。

ビッグイシューはホームレスの人々の「救済」ではなく、「仕事」を提供し自立を応援するビジネスです。1冊350円の雑誌を売ると半分以上の180円が彼らの収入となります。