2月15日発売のビッグイシュー日本版329号の紹介です。
表紙はテニス選手の「ノバク・ジョコビッチ」、特集は「生きている日本語―方言コスプレと新オノマトペ」です。
スペシャルインタビュー:テニス選手 ノバク・ジョコビッチ
テニス選手として世界の頂点に立つ一方、故郷の子どもたちを支援する財団を立ち上げたり、東日本大震災のチャリティイベントも開催するなど、社会的な活動に力を入れるノバク・ジョコビッチ。地元セルビアのストリート・ペーパー『リツェウリツェ』にその思いを語りました。
特集:生きている日本語――方言コスプレと新オノマトペ
言葉は人の気持ちと社会の動きを映すだけでなく、時に人の生き方をも表します。“コトバ”は生きています。
コトバを通して社会の変化を読み解く田中ゆかりさんは、実際に使われている「リアル方言」と同時に「ヴァーチャル方言」に注目します。かつて1960~70年代にあった「方言コンプレックス」とは無縁な「方言を価値あるもの」として受容する感性や、「方言コスプレ」が社会に生まれてきたプロセスを研究しています。
また、坂本真樹さんは21世紀以降に生まれた「モフモフ」など新しいオノマトペ(擬声語、擬態語)に注目します。オノマトペは直観を表現し、人の感覚を豊かにする言葉。坂本さんは「オノマトペ自動生成システム」を開発しました。
そこで、田中さんと坂本さんに取材。「方言コスプレ」や「新しいオノマトペ」の出現から見える、生きている日本語の今を感じたい。
国際:社会的弱者が今回の性暴力の被害者支援から取り残されることを恐れている―Me Too運動の創始者、タラナ・バーク
自らも性的被害体験を持ち、10年前に若い女性たちを支援するため「Me Too」を合言葉にしたタラナ・バーク。昨年、ハリウッド女優たちがセクハラ被害を訴えるために使ったハッシュタグ#Me Tooの広がりで一躍有名になった彼女に、活動を始めたきっかけと今の心境を聞きました。
ビッグイシューアイ:深夜の路上ホームレス人口調査。ARCHによる「東京ストリートカウント」
市民団体「ARCH」は2016年より、東京の路上で夜を過ごすホームレス人口をカウントする調査を行ってきました。その目的は何でしょうか? 共同代表の北畠拓也さんに取材、そして調査に参加した中原加晴さん(ビッグイシュー基金スタッフ)からレポートが届きました。
ワンダフルライフ:人と山との距離が近く、隠れた物語が見えてくる「低山登山」
「日本百名山」踏破後の新しい目標として、日本各地の「低山」に注目して登山を続けている加藤浩二さん。ある日の登山に同行し、低山登山の魅力を聞きました。
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ビッグイシューについて
ビッグイシューは1991年ロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊したストリートペーパーです。
ビッグイシューはホームレスの人々の「救済」ではなく、「仕事」を提供し自立を応援するビジネスです。1冊350円の雑誌を売ると半分以上の180円が彼らの収入となります。