2018年11月1日発売のビッグイシュー日本版346号の紹介です。
表紙、特集は「食の原点2―歴史を変えた米や野菜たち」。
スペシャル企画:追悼 アレサ・フランクリン
平等を求めて闘う女性・黒人たちを鼓舞し続け、今年8月に生涯を閉じたアレサ・フランクリン。1950~60年代の米国・公民権運動期に一躍人気となり、黒人女性歌手として次々に記録を塗り替えました。「歴史上最も偉大なシンガー」の一人と称される彼女の軌跡をたどります。
特集:食の原点2―歴史を変えた米や野菜たち
“草”はもともと“木”でした。600万年前、大陸移動による気候変動は森を草原に変え、“木”は“草”に進化しました。
「人間は飢えないために農業を始め、植物は種を広げるために生きている」と稲垣栄洋さん(植物学者)は言います。たとえば、イネ科の植物であるコムギやコメは動物の食害から身を守るため「葉」を硬くし、人間はその戦略を超え、「種子」を栽培して食べてきました。コメは日本人を狭い国土で養ってきました。
一方、ヨーロッパでは16世紀、南米から伝わったジャガイモが歴史を変えました。“悪魔の植物”と言われたジャガイモを、フランスやドイツ、英国ではその栽培を奨めました。そして人口は増え、産業革命を支えたといいます。
植物がどのように「世界史を動かしたのか?」を稲垣さんに聞きました。枝元なほみさん(料理研究家)のキッチンからはコメや野菜の料理が届きました。深まる秋、私たちの食卓にのぼる米や野菜たちの辿ってきた歴史を思い、食を楽しみたい。
国際:米国。児童虐待、ホームレスになる確率が26倍に
今も昔も、児童虐待は多くの国でタブー視されがちなトピックです。そんな中、米国フィラデルフィアのストリートペーパー『ワン・ステップ・アウェイ』誌の販売者タミー・カルザが、児童虐待を受けた自身の経験について世に伝える決心をしました。
滝田明日香のケニア便り:パイロット免許取得し、飛行機も購入!
18年前にケニアに移り住み、ナイロビ大学で野生動物の獣医師免許を取得した滝田明日香さんは、ゾウの密猟対策の活動も続けながら、昨年秋にはケニアで外国人として初めて野生動物の治療ができる許可を得ました。その直後に、マラ保護区を長年にわたって車で走り続けたことによって腰を痛め、運転が不可能になったことがわかりましたが、滝田さんは野生動物保護の仕事を続けることを決意。小型飛行機のライセンスを無事取得し、飛行機も購入できたという便りが届きました。
ワンダフルライフ:在野で有島武郎の研究、午前中はアルバイト―荒木優太さん
大学院修士課程修了後、大学や組織に属さずに近代文学について研究を続ける荒木優太さん。日々の研究活動やネットを使った成果発表、在野研究者としての目標などを聞きました。
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ビッグイシューについて
ビッグイシューは1991年ロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊したストリートペーパーです。
ビッグイシューはホームレスの人々の「救済」ではなく、「仕事」を提供し自立を応援するビジネスです。1冊350円の雑誌を売ると半分以上の180円が彼らの収入となります。