2020年2月1日発売のビッグイシュー日本版376号の紹介です。
表紙は「レイチェル・ワイズ」、特集は「世論調査と社会」。
スペシャルインタビュー:レイチェル・ワイズ
『ハムナプトラ』や『女王陛下のお気に入り』などで知られる俳優レイチェル・ワイズが自ら演じたいと選び、制作者として実現させた作品が『ロニートとエスティ 彼女たちの選択』です。女性同士の純愛、宗教と同性愛の葛藤、父と娘の長年の確執――。従来の映画界ではほとんど語られてこなかったテーマに挑戦しました。
特集:世論調査と社会
世論調査による内閣支持率や政党支持率が、新聞やネットで定期的に発表されています。その結果については、周辺から「この内閣支持率って妥当なのか?」「捏造されているのでは?」という声も聞こえてきます。はたして世論調査結果は信頼できるものなのでしょうか?
そんな疑問をみごとに解き明かすのが、三春充希さん(「みらい選挙プロジェクト」運営)だ。三春さんは、日本で実施される各社世論調査による内閣支持率と政党支持率の数字を最高の解像度で描き出し解釈、明快にわかりやすく説明します。
世論調査はいつから、どんな方法で? その結果から何が読み取れるのか? そこから、三春さんは「“私たちが向き合う社会がどのようなものか”を知り、それが社会を変えていく武器になる」と言います。
貧困問題や若い世代の生きづらさなどの社会のひずみを解消し、生きやすい社会をつくっていくために、世論調査から見えてくること、それを役立てる方法を聞きました。
国際記事:香港、ガラスの壁は本当の意味でまだ破られていない
2019年は香港にとって激動の一年でした。しかし、すでにその伏線は14年に起こった「雨傘運動」にありました――。当時、ドキュメンタリー映画『乱世備忘 僕らの雨傘運動』を制作したチャン・ジーウン監督は昨年何を思い、あの光景をどう見たのでしょうか。ビッグイシュー日本版にエッセイが届きました。
ビッグイシュー・アイ:「地球暦」。自分が今いる“時”と“場所”がわかる時空間地図
暦といえば、新年が1月1日から始まり、月別の四角い枠に日にちが書かれたカレンダー。ところが、この「地球暦」は太陽系を円で表し、太陽の周りを1年で1回転する地球を含む惑星をピンで示します。これを毎日動かすことで、太陽系の中で、自分が今いる時と場所がわかるというものです。考案者である杉山開知さんを静岡に訪ね、地球暦考案までの道のりとその魅力について聞きました。
監督インタビュー:『風の電話』諏訪敦彦 監督
岩手県大槌町。三陸海岸を見下ろす丘の上に「風の電話」と呼ばれる電話ボックスがあります。回線はどこにもつながっていませんが“天国につながる電話”と信じられ、8年間で3万を超す人々がこの地を訪れました。そんな「風の電話」をモチーフに、津波で家族を失った少女が故郷の大槌町を目指してヒッチハイクの旅を重ねていくロードムービーを制作した諏訪敦彦監督に、映画にかける思いを尋ねました。
ビッグイシュー日本版376号
ビッグイシュー日本版376号
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ビッグイシューについて
ビッグイシューは1991年ロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊したストリートペーパーです。
ビッグイシューはホームレスの人々の「救済」ではなく、「仕事」を提供し自立を応援するビジネスです。1冊350円の雑誌を売ると半分以上の180円が彼らの収入となります。