2023年8月1日発売のビッグイシュー日本版460号の紹介です。
表紙は「ポール・サイモン」、特集は「知らなかった、戦争PTSD」です。
リレーインタビュー 私の分岐点:モデル、俳優 イシヅカユウさん
ファッションショー、スチール、ムービーなど、さまざまな分野で個性的な顔立ちと身のこなしを武器に活動しているイシヅカユウさん。人生最初の分岐点は、幼稚園に通う前、絵画教室に通っていた時に、夢中になって魚の絵に取り組んだこと。それが外に向けて自己表現した始まりだったといいます。そんなイシヅカさんが今から10年ほど前、トランスジェンダーであることを公にした、その思いとは?
スペシャルインタビュー:ポール・サイモン
音楽ユニット「サイモン&ガーファンクル」などで不朽の名作を生み出してきたポール・サイモン。10月に82歳となる今年、新作ソロアルバム『七つの詩篇』を発表しました。これまでの歩みや、音楽家の人生を変えるアクシデント、新作に込めた思いを語ります。
特集:知らなかった、戦争PTSD
トラウマやPTSD(心的外傷後ストレス症)という言葉が日本社会で一般的になったのは、1995年の阪神・淡路大震災以後のことでした。一方、欧米では第一次世界大戦の神経症やベトナム帰還兵のPTSDの問題が広く知られてきました。
たしかに、アジア・太平洋戦争中にも戦場でのストレスなどが原因で戦争神経症を発症した日本の兵士たちが数多くいました。帰還後もアルコール依存症、家族への暴力など、彼らは何十年にもわたって家族に影響を与えたはずです。しかし、日本社会では戦後50年以上ほとんど取り上げられませんでした。
それはなぜだったのでしょうか? 戦時中、精神疾患の兵士たちが入院していた国府台(こうのだい)陸軍病院の記録を研究してきた中村江里さん(広島大学大学院准教授)、2018年に「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語りあう会」を立ち上げた黒井秋夫さん、戦争が社会や個人に与えた心理的な影響について研究してきた北村毅さん(大阪大学大学院教授)に、それぞれ話を聞きました。
ドイツ在住の見市知さんからは、当事者の自助グループ「戦争の孫たち」の取材レポートが届きました。
アイスランド。海鳥“パフィン”。迷子の幼鳥を保護し、空へ放つ
繁殖期には鮮やかな色のクチバシを持ち、白と黒の羽毛をまとう特徴的な外見から「小さな修道士」とも呼ばれる海鳥“パフィン”。世界最大のパフィン生息地であるアイスランドでは、迷子となる幼鳥の保護活動が長年行われてきました。その様子をシャッターに収めた写真家のクリス・リンダーが撮影を振り返りました。
ビッグイシュー・アイ:住宅確保困難な人へ、低家賃で快適に暮らせる住宅を
空き家などの築古物件を安く購入し、低廉な家賃で高齢者や障害者、一人親世帯など、「住宅確保困難」な状態の人たちへ貸し出している「Rennovater 株式会社(リノベーター)」。入居審査なし、初期費用なし、保証人なしで、即日入居も可能です。実際の物件を訪ね、代表の松本知之さんに話を聞きました。
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https://www.bigissue.jp/2022/09/24354/
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ビッグイシューは1991年ロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊したストリートペーパーです。
ビッグイシューはホームレスの人々の「救済」ではなく、「仕事」を提供し自立を応援するビジネスです。1冊450円の雑誌を売ると半分以上の230円が彼らの収入となります。
(※2020年4月1日より、価格を改定いたしました)