寺尾紗穂×ホームレスの人々によるダンス。全国ツアー実現のための資金を調達中

りんりんフェス」などでビッグイシューにご協力いただいているアーティストの寺尾紗穂さんが、路上生活経験者の舞踏グループ「ソケリッサ!」との共演ツアーを実施するため、クラウドファンディングで資金を集めています。寺尾さんのメッセージを掲載いたしましたので、ぜひご一読ください。

寺尾紗穂さんからのメッセージ

3月18日に「楕円の夢」をリリースしました。

このアルバムのリリースツアーをソケリッサという

ダンスグループと一緒に回りたいと思っています。


ソケリッサのメンバーは路上生活の経験者です。

私は彼らのダンスを初めてみたとき

自分自身と向き合っているような不思議な気持ちになって

涙がとまりませんでした。

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その理由が自分でもわからなかったのですが

彼らのステージを見たほかの人も

同じようなとまどいと衝撃を受けていることを知りました。

彼らが路上生活者経験者だから、涙が出るのでしょうか。

どうも私には違うように思います。

そこに、鍛え上げられた美しい肉体はありません。

そこに、華麗なジャンプはありません。

ただ、ひたすらに、懸命な人間の姿があります。

人が生きるということを目の前に差し出されたような

人が死んだ後の自由にただよう魂を見せられているような

言葉の表現を超えたものがそこにあるのです。

円の中心は一つですが

楕円には焦点という中心が二つあります。

円は一つの形しかありませんが

楕円はいろいろな形がありえます。

今回、ソケリッサと一緒にいろんな場所で

音とダンスの楕円軌道を描いてみたいというのが

私の願いです。

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ソケリッサの地方公演はゼロではありませんが

まだ多くなく、東京近郊以外の人が

彼らのダンスを見られる機会は限られています。

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ソケリッサ!ウェブサイトより)

私の全国ツアーでご一緒することで、

ソケリッサの表現を地方の方にも

体感してもらいたい、との思いから

今回の「楕円の夢」ツアーを企画しました。

しかし、メンバーの宿泊費、交通費などを

まかなえるほどの予算が現状では確保できないため

今回ファンドを募ることになりました。

海外では多くのアーティストが街角で日銭を稼ぎます。

日本ではそれほどポピュラーではありませんが

お金のない人たちも笑いながらその人の表現を続け

人とつながって生きていける社会が

本当の意味で豊かな社会ではないかと思います。

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ソケリッサの真摯な表現が伝わってほしいという願いをこめ

私も精一杯の演奏とコラボレーションの準備をするつもりです。

一箇所でも多く、「楕円の夢」の一夜を皆様と共有できますよう

ぜひファンドへのご参加をお願いいたします。

(寺尾紗穂)

プロフィール>

1981年11月7日生まれ。東京出身。

大学時代に結成したバンドThousands Birdies’ Legsでボーカル、作詞作曲を務める傍ら、弾き語りの活動を始める。2007年ピアノ弾き語りによるアルバム「御身」が各方面で話題になり,坂本龍一や大貫妙子らから賛辞が寄せられる。大林宣彦監督作品「転校生 さよならあなた」の主題歌を担当した他、 CM、エッセイの分野でも活躍中。2014年11月公開の安藤桃子監督作品「0.5ミリ」(安藤サクラ主演)に主題歌を提供している。2009年よりビッグイシューサポートライブ「りんりんふぇす」を主催。10年続けることを目標に取り組んでいる。著書に「評伝 川島芳子」(文春新書)「愛し、日々」(天然文庫)がある。

寺尾紗穂公式サイト

クラウドファンディングの支援はこちらから

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寺尾紗穂 『楕円の夢』全国ツアー 舞踏グループ「ソケリッサ!」共演プロジェクト – CAMPFIRE(キャンプファイヤー)

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