「ビッグイシュー日本」には大阪本社・東京事務所があり、ほぼ途切れることなく様々な大学のインターンが働いてくれています。
インターンの小山さん
小山さんは以前、国際組織での勤務経験やラオスでのNGOのインターン経験があるといいます。グローバルな経験を経た後で、ビッグイシュー日本をインターン先に選んだ理由はなんだったのでしょうか。
Q:ビッグイシューを知った、興味を持った”きっかけ”を教えてください。
私は国際学部の学生なんですが、ゼミでは「日本研究」、日本を見つめなおす勉強をしています。4年生で課題図書として藤田孝典さんの書籍『貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち』を読みました。そのなかでビッグイシューが紹介されていて、もっと深く知って、卒論のテーマにしようと思ったんです。
それまではビッグイシューを見たことはあっても買ったことはほとんどなかったんですが、ビッグイシューが「大きすぎる組織ではない」こと、「”本当に支援が必要な人に届く”事業である」こと、そして「助けるだけではない、ビジネスパートナーとしてホームレス状態の人と一緒にやっていく」というところに魅力を感じて、インターンに応募しました。
Q:インターンではどのような仕事をしましたか?
販売サポートスタッフの仕事として、仕入れ(350円の雑誌「ビッグイシュー日本版」を販売者に1冊170円で卸す対応)や巡回(各販売者の販売場所を巡って、最近のことや困りごとなどがないかなどをお話を聞く仕事)をしたり、高校や大学へ同行して出張講義のサポートをしたりなどです。
今日は、他大学の留学生に向けた「ビッグイシュー」の出張講義で、販売者さんへのインタビュワーなどをしました。
就職活動がピークの時はお休みもしましたが、だいたい週1~2回、インターンに来ています。
Q:小山さんの内定先は、IT業界の最先端企業ですが、なぜ紙の雑誌を路上で販売するビッグイシューでのインターンをしようと思ったのでしょうか。
ITは世の中に必要不可欠のものとなり、また、どんどん進化しています。
将来はITの無限大の力を使って、何か社会に貢献できる仕事を成し遂げられたらと考えていた一方で、先進国である現在の日本でも、いまだIT技術の恩恵を十分に得られていない人たちもまだまだたくさんいるのでは、とも考えていました。
インターンを通じて大学生活での経験を会社で役立てることはもちろんですが、普段の生活ではなかなか目の当たりにする機会のない日本の問題や現状を、自分自身で発掘できたらと思い、インターンとしてビッグイシュー日本で働き始めました。
Q:紙の雑誌を路上販売するビッグイシューに、魅力を感じますか?
私はITも大好きですが、それ以上に「偶然」「たまたま」「ルーチンじゃない」ということも大好きなんです。「偶然」「たまたま」って、ワクワクですよ!
ビッグイシューって、販売者さんがいつ販売しているかわからないでしょう?
欲しいと思っても、会えるか会えないかわからないって面白くないですか?
世の中がどんどんIT化すればするほど、「偶然」や、「人らしさ」を求める人は増えるのではないかと思うんです。
あと、販売する側の視点としての話になりますが、世の中が便利になればなるほど、取り残される人は必ず出てきてしまいます。
ネットカフェに寝泊まりしている人、奨学金で借金を背負ってしまった人、将来も様々な形で貧困は社会の問題になっていくと感じていて、苦しい人が「助けて」と言える場所、ビッグイシューみたいなところの必要性は高まるのではないかと思います。
Q:IT最先端企業に入社するにあたり、ビッグイシューでのインターン経験はどう生かせそうですか?
私の内定先は、今後も最先端の情報や技術を使って世界をもっと便利で豊かにしていくのだろうと思いますし、私もその一員として力を発揮できれば本望です。
ただ、最先端で便利な技術はどうしてもピラミッドのてっぺんの「誰か」ばかりに集中してしまいそうにも感じてます。でも、私はむしろ「誰もが」その恩恵を受けられるべきだと考えています。そんな私にとってビッグイシューで販売者さんたちと一緒に働いた経験は、IT業界ではきっと知り得ることのないもので、自分の「核」になるだろうと強く感じています。
ビッグイシューで働いて、本当にさまざまな人との接点を持てたからこそ、「社会ぜーんぶ」を包括的に考える視点が養われたと思っています。
Q:ビッグイシューでインターンをしようか迷っている人に、ひとことお願いします。
「いろんなバックグラウンドの人と話す経験ができる」ということでしょうか。
自分の通う大学のなかだけにいると、ついつい居心地のいいコミュニティにいたくなってしまいますが、ビッグイシューでインターンしていると「学生の立場」のまま、自分の交友範囲の中では会えないようなさまざまな分野・境遇の人に出会えます。
社内のスタッフの人たちが熱くて面白いのはもちろんですが、出張講義の時に出会う他の大学、そのなかでも様々な学問分野の先生や学生さん、高校生、そして販売者さんとの会話で、持っていなかった観点をたくさんもらえます。
また、路上で販売する販売者さんの傍に立ってみることで見えてくることもあります。
大学を卒業したら社会に飛び出していくのに、大学のときに「自分のコミュニティ」のなかだけにいるのはもったいない!と思います。
とても刺激的な経験ができる場所だと思いますので、興味がある人は、ぜひやってみたらいいと思います。
ビッグイシュー日本(東京・大阪事務所)で
「販売サポート」のインターンをしませんか?
募集概要
(1)業務内容:
販売サポートスタッフのサポート
(販売者さんの販売場所への巡回や販売応援、スタッフと販売者さんのサポートを一緒に考え一緒にサポートしてもらいます、その他販売サポートに関する事務作業など)
(2)募集人員: 2名(20歳以上)
(3)勤務期間: 3-6ヶ月間(年度末終了などの期間応相談)
(4)勤務条件:週15時間以上(東京事務所は平日のみ)
(5)勤務地: ビッグイシュー日本 大阪事務所または東京事務所
大阪事務所:大阪市北区堂島2-3-2 堂北ビル401
東京事務所:東京都新宿区住吉町8番5号 シンカイビル201号室
(6)手当: 交通費全額支給(上限 往復1500円、定期区間外に限る)、保険に加入していただきます
(7)応募方法: 以下の内容をメールにてお送りください。一週間以内に、担当より折り返しご連絡申し上げます。
①お名前、ご住所、電話番号、メールアドレス、所属
②履歴書(写真不要):本人希望記入欄などに、勤務可能な曜日と時間帯をご記入ください。
※ExcelまたはWordのファイルを添付してください。
③作文:ビッグイシューインターンに応募した「志望動機」やビッグイシューでやりたいこと
※Wordのファイルを添付してください。
・あて先:各事務所の販売サポート
大阪事務所での勤務を希望の方→hanbai@bigissue.jp(吉田 電話:06-6344-2260)
東京事務所での勤務を希望の方→hanbaitokyo@bigissue.jp(長崎 電話:03-6802-6073)
・件名: インターン応募
(8)締め切り: 募集人数達成次第
これまでのインターンを卒業された方は、ビッグイシューで学んだ経験を生かしてそれぞれがやりたいと思った世界で活躍されています。 ビッグイシューのインターンを通して、販売者さんへのサポートを一緒に考え、一緒に学べる方をお待ちしています。
参考:販売サポートの業務
・販売サポートのパートタイムスタッフも募集中!