2021年3月15日発売のビッグイシュー日本版403号の紹介です。
表紙は「デイヴ・グロール」、特集は「思い込みと偏りーー認知バイアス」です。
リレーインタビュー 私の分岐点:作家 松田青子さん
2013年『スタッキング可能』でデビューし、19年には短編「女が死ぬ」が米国のシャーリィ・ジャクスン賞短編部門の候補となるなど、話題作を精力的に発表し続ける作家の松田青子さん。そんな松田さんが語る「小学校の給食」で起きた、人生の分岐点とは?
スペシャルインタビュー:デイヴ・グロール(フー・ファイターズ)
1990年代初頭、「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」などの代表曲で若者の心をつかんだ伝説的ロックバンド「ニルヴァーナ」。当時ドラマーとして存在感をみせたデイヴ・グロールは、解散後に結成した「フー・ファイターズ」で11回のグラミー賞を受賞、ロック界で不動の地位を築いています。少年時代は枕を使ってドラムの練習をしていたというデイヴ・グロール(52歳)が、若き日の自分を語ります。
特集:思い込みと偏り――認知バイアス
あなたは“思い込み”で失敗した経験がないでしょうか。実は、脳が無意識に働くことによって起こる「認知バイアス(心の働きにある偏り)」が、私たちの日常や社会に大きな影響を与えていることがわかってきました。見落とし・記憶違い・決めつけの原因だからでもあります。
たとえば「次に出現する感染症のパンデミックは新型のインフルエンザだろう」という各国政府や専門家の思い込みのせいで、当初、新型コロナウイルスへの対応が遅れたことも指摘されています。この背景にあるのは「集団浅慮(グループシンク)」と呼ばれる認知バイアスです。
こうした人の心の特性が明らかになるなかで、逆に人間が発揮する“創造性の秘密”も解明されつつあります。そんな不可思議な認知バイアスについて、認知科学者の鈴木宏昭さん、社会心理学者の北村英哉さんに話を聞きました。
無意識の思い込みと偏りを知ることは、よりよい人生と社会を生きることにつながります。