2023年5月1日発売のビッグイシュー日本版454号の紹介です。
表紙は「ケイト・ブランシェット」、特集は「笑賛!へんな研究」です。
リレーインタビュー 私の分岐点:お笑い芸人 プチ鹿島さん
新聞14紙を読み比べ、スポーツ、文化、政治と幅広いジャンルからニュースを読み解くプチ鹿島さん。人生の大きな分岐点は相方に去られたことだったといいます。30代半ばを過ぎ、テレビの深夜番組に呼んでもらえる機会が増え、お笑い芸人としてようやく軌道に乗り始めた矢先、相方から告げられた衝撃的な解散理由とは?
スペシャルインタビュー:ケイト・ブランシェット
ケイト・ブランシェットの最新出演作『TAR/ター』は、物語でありながら、登場する人物が口にする音楽家や演奏団体は実在の名称が使われ、クラシック音楽の裏側が生々しく描かれます。ブランシェットが行った役作りも尋常ではありません。指揮者・ターを演じるために、ドイツ語とアメリカ英語をマスターし、ピアノと指揮をプロフェッショナルから学び、すべての演奏シーンを自身で演じました。「ターは権威ある地位についている人特有の不可解さがある。それをどう表現するのかがカギとなった」と語る、ブランシェットへのインタビューです。
特集:笑賛!へんな研究
堅苦しくなりがちな科学の話にユーモアを添えて書く五十嵐杏南さん。日英両語で記事を書くサイエンスライターです。これまで“まず人を笑わせ、その後考えさせる”イグノーベル賞を受けた科学者や、世界各地でその土地ならではの産業や問題に取り組む研究者を好んでインタビューしてきました。そんな五十嵐さんに、風がわりで真摯かつユニークな研究と、情熱的な研究者たちの話を聞きました。
そのうちの一つ、日本の「忍者・忍術研究」はかつて伊賀忍者の活躍した地域で、2012年より三重大学国際忍者研究センターが始めたものです。口伝、家伝の忍者像、三重大学が研究するならと史料も集まり出し、研究が進みつつあります。それは、どんな研究? 山田雄司さん(同センター副センター長)に、昨年から同大学院で忍者研究を始めた四代目・玉田玉秀斎さん(講談師)がインタビュー。
ノーベル賞をこえる、“へん”な研究の広がりと深さ、その自由な魂、あなたに届けます。
国際:スウェーデン「KRIS」。元受刑者たちの居場所づくり
1997年の設立以来、スウェーデンで元犯罪者や元受刑者、薬物依存症者の社会復帰支援に取り組んできた非営利組織「KRIS」。現在2000人ほどの元受刑者らメンバーは再発防止や薬物依存からの脱却を目指し、互いに日々の生活を支えあって過ごしています。人生の再出発には何が必要なのか?メンバーたちが語りました。
国際:民族音楽は身近でフラット、聴く人も一緒に楽しむ
世界各地を旅し、その地域に根づく民族音楽に触れてきた民族音楽家で詩人のロビン・ロイドさん。今、神戸を拠点に、演奏活動のほか音楽療法にも力を注ぎます。ロビンさんが考える楽器の魅力や音楽のもつ力とは?