6月1日発売の『ビッグイシュー日本版』456号、表紙は「是枝裕和」、特集は「『抗震力』究極の地震対策」

2023年6月1日発売のビッグイシュー日本版456号の紹介です。

表紙は「是枝裕和」、特集は「『抗震力』究極の地震対策」です。

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リレーインタビュー 私の分岐点:鈴木涼美さん

大学在学中に、キャバクラのホステス、AV女優などの経験を経たのち、日本経済新聞社に勤務。2014年に自主退職後、作家として活動を続ける鈴木涼美さん。人生最初の分岐点は中学3年生の時、小学校から通っていた私立の女子校を辞めたこと。“お嬢さん”としてのメインルートからドロップアウトし、夜の街で働くようになった動機とは?

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スペシャルインタビュー:是枝裕和

是枝裕和監督の最新作『怪物』が6月2日から全国公開されます。脚本を坂元裕二さん、音楽を坂本龍一さんが担当していることでも話題です。両者とのコラボレーションについて、そして“怪物”という言葉が示唆するもの、そこから見えてくる今の社会について聞きました。

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特集:「抗震力」究極の地震対策

地球上の10%の地震が起きている日本列島。1880年の横浜地震で、日本は世界に先駆け「地震学会」を創設し、研究を始めて140年が経過しました。長年地震研究をしてきた神沼克伊さん(国立極地研究所名誉教授)は「地震予知はほぼできない。戦後何回も地震研究者から“大地震発生説”が発表されたが、予測された地震は一度も起きていない」と言います。

その上で、神沼さんは過去の地震発生の記録や研究などから、「次の関東地震は2130年から2180年の間ぐらい、22世紀の中頃に起こる」「南海トラフ沿いでは、2050年前後から危険時期に入る」と考えている。さらに「南海トラフ沿いの巨大地震と関東地震が、22世紀の中頃から後半にペアで起こる可能性を『22世紀問題』として考え始めている」とも。

行政や自治体は「地震に強い街とは何かを考え、長期的視野で対策を立ててほしい」。そして個人にとっての「究極の地震対策は『抗震力』。大地震に遭遇しても、とにかく生きのびることが大切」だと言います。

国際:アルゼンチン、無料のIT講座とあっせんで90%の若者が就職

数十年にわたる経済危機や激しいインフレに悩まされ、約40%もの人々が貧困ライン以下の生活を余儀なくされたアルゼンチン。その国で今、NPOや政府が貧困状態にある若者に無料のIT講座を提供することで、経済問題とIT業界の人材不足を一挙に解決する道筋をつけようとしています。

ビッグイシュー・アイ:1万6000種の奨学金情報を網羅するプラットフォーム

高等教育費が年々上昇するなか、奨学金の利用者が増加しています。しかし、日本の奨学金は海外に比べて数も少なく、返済が必要な貸与型の利用者が多くを占めています。奨学金の情報サイトや運営効率化システムを立ち上げ、若者が「あきらめなくていい社会」を目指す株式会社ガクシーの松原良輔さんに話を聞きました。

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ビッグイシュー日本版』456号