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終夜営業店舗と路上の往復



路上のみで過ごすという人はごく少数に限られ、大半の人がネットカフェ、マンガ喫茶、ファーストフード店、サウナ、コンビニエンスストアなど、終夜営業店舗と路上の行き来を繰り返していることが明らかになった。


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若者ホームレスの場合、路上でも一人でいることを望む人が少なくない。また、食事や寝床より、身なりが気になるという人も多く、炊き出し等は利用しないという人もいた。

また路上で寝ることに恐怖を感じるため、夜を徹して街を歩き続けたり、深夜営業店舗をハシゴするという人も。歩き疲れて道路で倒れ、救急車で搬送された人もいた。

倉庫作業などの日雇いや軽作業などの仕事が見つかれば、路上やネットカフェから通う。飯場での仕事と路上を繰り返している人もいた。




抑うつ的傾向にある人が約4割、ギャンブル依存傾向にある人が3割



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抑うつ的傾向にある人が約4割。自殺を考えるような深刻なケースから、時々落ち込むことがあるというものまで、程度はさまざま。路上暮らしの過酷さ、展望のなさが孤独や疎外感を強め、抑うつ状態をつのらせているということができるだろう。路上生活が長期に及ぶほど抑うつ傾向は、高まっていく傾向にあることもわかった。 

またギャンブル(ほとんどがパチンコ、パチスロ)依存症的傾向があると思われる人も3割程度おり、今でもお金があると寝場所や食べ物の確保より、パチンコに走ってしまうという人もいた。


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いざという時に頼れる友人や、困った時に相談できる仲間がいると答えた人は、ごく
少数にとどまっている。ホームレスとなり、家を出てしまったことで過去の人間関係が
途切れてしまっている人がほとんどである。




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