こんにちは、ビッグイシュー・オンライン編集部です。現在路上で発売中の「ビッグイシュー日本版」265号から、読みどころをピックアップいたします。


16万人が体験した「温かい暗闇」。世界に広がる「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」

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265号、表紙は映画デビューも果たした「ひつじのショーン」。根気強く撮影されるクレイアニメの現場を、ビッグイシュー英国が取材しました。

この記事でピックアップするのは、特集「ハンディこえた希望 シビックエコノミー2」から「ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパン」について。

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ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパンは、「まっくらやみのエンターテイメント」を提供する社会的企業です。

ダイアログ・イン・ザ・ダーク(DID)は、暗闇のソーシャルエンターテインメントです。 参加者は完全に光を遮断した空間の中へ、グループを組んで入り、暗闇のエキスパートであるアテンド(視覚障害者)のサポートのもと、中を探検し、様々なシーンを体験します。

その過程で視覚以外の様々な感覚の可能性と心地よさに気づき、そしてコミュニケーションの大切さ、人のあたたかさを思い出します。

これまで、全世界32カ国、130都市以上で開催され、2015年現在で800万人を超える人々が体験したこのイベントは、1988年にドイツで、哲学博士アンドレアス・ハイネッケの発案によって生まれました。

日本では1999年11月に初めて開催され、現在は東京・外苑前の会場と大阪「対話のある家」を中心に開催中。これまで約16万人が体験しています。

ダイアログ・イン・ザ・ダーク

日本上陸の旗を振ったのは、志村真介さん。1993年にダイアログ・イン・ザ・ダークに関する新聞記事を目にし、そこから発案者のアンドレアス・ハイネッケ氏に許可をもらい、99年に日本での事業をスタートしています。

志村さんが日本に導入したのは99年。その際、いくつかの要素をアレンジしたという。

「障害者が普通に町を歩き、多文化と出会う機会の多いヨーロッパでは、アテンドとゲストが暗闇で出会い、そのまま別れても成立します。

でも、日本ではDIDの体験前後に明るい場所で出会い顔合わせするほうが、お互いの理解がより深まると思いました。

また、リピーターが定着しているヨーロッパと違い、常に変化を求める日本人は消費のスピードも速いため、季節によってコンテンツを変えることにしたのです。」


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輝かしい成果を誇るDIDジャパン。ここまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。

09年、東京・外苑前にようやく常設の建物を確保。しかし、それからも苦労は続いた。短期開催の時は1日1万人分のチケットが売れることもあったが、常設化して1ヶ月も経つと、いつでも行けるという安心感からか、来場者が激減した。

打開策として彼らが描いたのが「企業研修」としてのダイアログ・イン・ザ・ダーク。「暗闇のなかでミッションを与え、リーダーシップやコミュニケーション能力を高める」プログラムを展開したところ、これがヒット。企業研修で体験をした人々が、週末に家族や友人を連れて再び来場する、といったポジティブな流れも生まれました。

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流行を越えて文化になったダイアログ・イン・ザ・ダーク。最近では誕生日のギフトや、若い人のデートの選択肢にもなっているとか。

世界レベルでも進化中で、DIDの聴覚障害版ともいえる「ダイアログ・イン・サイレンス」、年老いることを肯定的に捉え、残りの人生について考える「ダイアログ・ウィズ・タイム」といった「派生版」が広がっています。

対話の時代を切り拓く体験プログラム、未経験の方はぜひお試しください。イベントスケジュールは公式サイトに掲載されております。

特集では他にも、子育て支援ビジネスをてがける「わははネット」、障害者を積極的に雇用するレストラン「六丁目農園」の取り組みが紹介されています。路上にて、ぜひ265号を手にとって「シビックエコノミー」の世界に触れてみてください。


最新号では他にも、

  • リレーインタビュー:熊谷真実さん
  • スペシャル企画 ひつじのショーン
  • 東田直樹さんの連載「自閉症の僕が生きていく風景 対話編」
  • ホームレス人生相談

などなど、多彩なコンテンツが掲載されています。ぜひ路上にてお買い求めください!






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ビッグイシューは1991年ロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊したストリートペーパーです。

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