様々な社会的背景・困難を抱えた人たちを対象にしたフットサル大会「ダイバーシティカップ」の第二回報告書より抜粋をお届けします。(インデックスはこちら

地球一周をはじめとする「国際交流の船旅」を企画し、これまでに5万人をこえる人が参加したピースボート。昨年のダイバーシティカップには、サッカーをテーマに国際協力を行う「ピースボールプロジェクト」のメンバーが参加。今大会には第1回大会参加者からの呼びかけで新チームが参加。ピースボートに乗るまで「ダイバーシティ」とは真逆の世界にいたという任田さん。ピースボートとの出会いからダイバーシティカップに参加しての感想をお聞きしました。

ピースボートとの出会い

-ピースボートと出会ったきっかけを教えて下さい。
僕のピースボートとの出会いは「素敵な人」との出会いです。
父も母も教員をしていて、幼い頃から漠然と将来は教師になりたいと思っていました。
幼少期から大学まで休まずサッカーをし、特に大学では厳しい上下関係の中、育ってきました。
部活とバイトをひたすらに繰り返す学生生活。
自分は果たしてこのまま教師になって、子どもたちに何を伝え、何を見せることができるのか思い悩む時期がありました。

そんな大学3年の冬。たまたま参加したフットサル大会&交流会での出会いが人生の転機でした。「私は地球5周しています」と話すピースボートの職員との出会い、衝撃が走りました。
世界中にサッカーボールを届け、世界中でサッカーをする。これまで「勝ち負け」を基準にプレーすることにしか関われなかったサッカーに新しい可能性を感じ、ピースボールプロジェクトに一気に惹かれていました。
自分が生徒だったら・・・地球5周している先生が担任だったら・・・絶対におもしろい!僕はその場で、大学卒業後ピースボート乗船を即決しました。

船に乗ってみると、年齢も性別も経験もバラバラ。年下の子が普通にため口で話してきたりする。体育会の狭い上下関係の世界だけで生きてきた自分は、様々な価値観や生き方、人との接し方が混在しているこの場がはじめは受け入れられないところがありました。でも、一緒に時間を過ごすなかで「そういう考え方もあるよね」「そういう人もいるよね」と思えるようになり、あらゆることを受け入れられるように少しずつなっていきました。

旅人は、ポジティブな方が多いイメージですが、それはいろんな人と出会い自分と違う価値観とたくさん出会っているからだと気づきました。
海外に出て世界の人に出会えただけでなく、船の旅を通じて、自分の知らない世界があることを知り多様な価値観と出会えたことが何よりの財産です。

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競技以外のサッカーの可能性

-ダイバーシティカップのことを聞いたときの印象は。
普段出会えない人と交流ができて、しかも、それがサッカーという自分にとってハードルの低いものだったので、ぜひ参加したいと思いました。たぶん、大学をそのままストレートで出て、競技としてのサッカーしか知らない自分だったら、「ホームレスの方やうつ病患者の方とサッカー、ダイバーシティ」と聞いてもあまりピンとこなかったかもしれません。

ピースボールチームのメンバーは、大学時代のサッカー部のメンバーやピースボートのボランティアスタッフに声をかけたところすぐに集まりました。普段、いわゆるサッカーやフットサル大会にメンバー集めをしようと思っても人が集まらないことがあります。趣旨に賛同し、サッカーの可能性を感じてくれたことが参加理由。こうしたきっかけを求めている証拠だと思います。

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-大会はどうでしたか。
 大会は日常から練習しているチームもそうでないチームも混在していましたが、みんな楽しそうにプレーをしていて良い場だと感じました。自分も純粋にサッカーを楽しませてもらい、結果的に優勝までできて感無量です。交流会では「ピースボート・ピースボールプロジェクト」のことに興味を持ってくれた人もいて、良い出会いがもてたように思っています。

私たちも含めて、大会に来ていた参加者は様々なバックグラウンドを持った人たちです。アイスブレイクや試合を通じて、また再会したい、次に何かしたいと思えたこと自体が大きな一歩だと思います。大会後に、ほかの団体と交流を始めたり、他のチームの方がピースボートに乗ったり、具体的な行動が生まれ、様々な価値観が広がっていったら素敵ですよね。

次の大会では、あのアットホームな空間を最大限に活かせるよう、対戦式のゲームだけではなく、チームを越えたミックスチームを結成してプレーしたい!と考えました。
次回も本当に楽しみです!

*ピースボールプロジェクト:これまでに44カ国に13,000個以上のサッカーボールを届け、現地でサッカー交流を展開。

ピースボートステーション
http://www.pbcruise.jp/
<PDF抜粋版はこちらから!>
第2回ダイバーシティカップ報告書(PDF版)

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