2024年6月1日発売のビッグイシュー日本版480号の紹介です。
表紙は「田中泯」、特集は「あなたのそばの“植物パワー”」です。
リレーインタビュー 私の分岐点:女子プロサッカー選手 安藤 梢さん
サッカー日本女子代表の中心選手として、2011年女子W杯の優勝に貢献。WEリーグ2022-23シーズンに優勝し、最優秀選手賞(MVP)を受賞した安藤梢さん。
人生最初の分岐点は、16歳で米国で行われたワールドカップに日本代表として出場した時のことだったと言います。当時、安藤さんが衝撃を受けた新しい女子サッカーの世界とは?
スペシャルインタビュー:田中泯
世界的ダンサーで俳優としても活躍する田中泯さんが、前回(本誌406号)から3年ぶりに登場。ディズニープラスの「スター」で全話独占配信中のオリジナルドラマ『フクロウと呼ばれた男』(全10話)では主演を務め、政界のフィクサー役を演じています。踊り、演技、執筆など多岐にわたって取り組む表現活動に込める思いについて聞きました。
特集:あなたのそばの“植物パワー”
古来、人類は体調が悪くなった時に、身の回りの植物に助けられてきました。薬に用いる植物(木や草)は「薬用植物」と呼ばれますが、伊藤優さん(摂南大学薬学部講師)は「古代ギリシア、中国4000年の歴史に刻まれ、日本では中国や韓国の影響を受けながら、独自の植物を使ってきた」と言います。伊藤さんは、大学の薬用植物園で薬用植物の栽培をしながら、全植物について「ウェブ薬用植物図鑑」の作成も進めています。
一方、誰もが知っているヨモギは意外な代表例でもあります。山下智道さん(野草研究家・野草デザイナー)は「世界に481種もあり、人とのかかわりも深いのに、いまだ謎の領域が多い」と言います。日本にヨモギの種はどれくらいあるのか?と、全国の生育地で調べる作業を続けています。
そんなお二人に、薬用植物やヨモギの魅力と効用について聞きました。
私たちのすぐ身近にあり、地味で目立たない薬用植物が“植物パワー”を知る入り口であることを発見してみませんか。
国際:「ディープフェイク」の高度化、高まるメディア監視の恐れ
近年、AI(人工知能)技術を用いて本物そっくりに加工した偽情報「ディープフェイク」が世界中に混乱を引き起こしています。ディープフェイクは個人の人権侵害はもちろん、民主的な選挙結果などにも大きく影響する可能性があります。
こうした状況を受け、研究者たちがディープフェイクを見破る技術開発を続ける一方、各国政府は偽情報対策という名目でメディアの萎縮につながる「フェイクニュース」関連法を成立させ始めています。
ビッグイシューアイ:避妊や中絶の選択肢は「あって当然」
日本の避妊は、ないものだらけ──スウェーデン留学での経験から、日本には自分の身体を守るための性教育も避妊方法の選択肢も足りていないことを痛感した福田和子さん。「#なんでないのプロジェクト」を立ち上げ、日本でも「性と生殖に関する健康と権利(SRHR)」が当たり前に実現できるよう目指しています。