オンライン版編集長のイケダハヤトです。214号の読みどころをピックアップします。
月3万円ビジネスの実践者、前田敏之さん
最新号の個人的な読みどころは、なんといっても特集の「『なりわい』のススメ」でしょう。なんと、最新号の発売の前日に、インタビューで登場している伊藤洋志さんの「ナリワイをつくる」を読み終えたばかりだったので、あまりのシンクロっぷりに驚きました。
本特集では、ひとつの会社に勤めて月給をもらうのではない、新しいワーク&ライフスタイルの実践者が紹介されています。
そのひとりが「月3万円ビジネス」の実践者である前田敏之さん。「月3万円ビジネス」は発明家の藤村靖之氏が提唱する、地方で実践する新しい仕事のあり方です。
「月3万円ビジネス」というのは、月に3万円しか稼げないビジネスのことです。いいことしかテーマにしません。このビジネスはたくさん有ります。なにしろ月に3万円しか稼げないので、脂ぎったオジサンは見向きもしません。つまり、競争から外れたところにあるビジネスです。だから、たくさん有るのです。
「月3万円では暮らせないぞ!」と思うかもしれません。ならば「月3万円ビジネスを10個」というのはどうでしょうか。月30万円の収入になります。支出が少ない生活を愉しむことを重ねれば、「月3万円ビジネスを5個」でもお釣りがくるかもしれません。
そんなビジネスあるの?と疑問に思われる方も少ないないでしょう。これが、あるんです。実践者である前田さんは、
・米づくりワークショップ(1回2,500円で月2回開催)
・米づくりで使う籾殻薫炭を使ったまくらの製造・販売(1個2,000円)
・ウェブ構築のサポート(1件15,000円)
・秋からは焼き芋ビジネスも開始
なんてかたちで「月三万円ビジネス」を実践なさっています。前田さんは昨年秋に木更津に移住したばかり。経験を積み、まだまだ新しいビジネスを生み出していきたいとのことです。
「この地域でボクは3万円稼ぐから、他の地域でやってもいいよ、と。まねができるような、そんな事例をたくさん作っていきたいです。
「仕事が憂うつという大人の姿を見たら、子どもは大人になりたくないんじゃないかな。大人はこんなに自由で、好き勝手できるんだ、と思わせたいですね」
前田さん自身は12年間サラリーマン生活をし、今の働き方に至っています。文面と写真からは、この生き方を本気で楽しんでいることがひしひしと伝わってきます。ぼく自身も地方での暮らしを検討しているので(藤野への移住を考えています)、何だか羨ましい気持ちがかき立てられてしまいます。うーん、地方、熱いです。
#イベント「りんりんふぇす」でも「月三万円ビジネス」の愉しさを語ってくれました。
前田敏之さんが語る「月三万円ビジネス」の愉しさ
特集「『なりわい』のススメ」、働き方に悩んでいる方は必読の内容となっています。ぜひぜひ路上でお買い求めください。