「空き家相談士」に続き「空き家管理士」という資格もできるようです(舟橋拓)

[編集部より:2015年は空き家対策元年となると言われています。「空き家対策」の最新動向を伝える空き家の活用で社会的課題を解決するブログから、舟橋拓さんの記事を転載させていただきました。]

空き家問題のスペシャリスト!

以前、全国不動産コンサルティング協会が音頭をとって空き家問題に対応できる人材を育成しようと「空き家相談士」という独自の資格制度を2015年のなるべく早い時期に創設するというニュースについて書きました

ちょっと目を疑いましたが今度は空き家管理士協会が音頭をとって「空き家管理士」という、こちらも独自の資格制度を設けました。相談士と管理士の違いです。

(一社)空き家管理士協会(事務局所在地:東京都港区)は、少子高齢化や核家族化によって増加している「空き家」に対する様々な問題や需要が高まる中、空き家問題のスペシャリストとして全国に「空き家管理士」を募集し、記述試験及び実地研修の後「空き家管理士」として認定・登録を行う事業を開始した。

空き家管理士協会、空き家問題のスペシャリスト「空き家管理士」認定事業を開始

正直、資格を持っていても仕事は落ちてこないので空き家管理のノウハウや活用の提案をする力などは実地で学んでいくしかないと思います。ぼくも行政書士の資格持ってますが使ってないし、資格取ることが目的になってしまったので、そういうのってはっきりいって時間の無駄だと思うわけで。いつか使うかもしれないっていっても人生何が起こるかわからないし。

空き家管理の現場の情報とノウハウが学べる

でもこの空き家管理士協会の代表理事の山下裕二氏は空き家管理舎という空き家管理事業に取り組む会社の代表でもあるということで、空き家管理の現場の情報やそこで得たノウハウを学べるのは意味があると思います。記述試験と実地研修のあと「空き家管理士」として認定、登録するという流れです。

以前より空き家管理を事業として行っていた代表理事の山下は、先駆者として蓄積した現場の情報と経験を活かし、空き家管理士として一定のガイドラインを設け、その中で資格認定を行い、空き家管理士の健全化と顧客満足度の向上を目指すことにしました。

需要が高まる“空き家管理”を資格でサポート 「空き家管理士」の募集を開始 ~年々増加する空き家戸数は全国820万戸に~

これからますます空き家対策が熱くなりそうです。これは空き家問題の解決に向けて良い傾向です。2015年は”空き家対策元年”になると長嶋修さんもおっしゃっています。

一番面白そうなのが賃貸住宅市場だ。前述した法施行もあり、15年は空き家対策元年といえる。昨年は「消滅可能性都市緊急対策本部」を設置した豊島区による「シェア居住」や、改修可能な「カスタマイズ賃貸住宅」など2万戸ある空き家の改修支援対策が象徴的な動きだ。

2015年は空き家対策元年 賃貸住宅が面白い

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