6月15日発売の『ビッグイシュー日本版』、表紙は「ジョン・バティステ」、特集は「当事者演劇の可能性」

2022年6月15日発売のビッグイシュー日本版433号の紹介です。

表紙は「ジョン・バティステ」、特集は「当事者演劇の可能性」です。

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リレーインタビュー。私の分岐点:ミュージシャン 世良公則さん

「世良公則&ツイスト」として数多くのヒットナンバーを世に送り出した後、81年ツイスト解散。以後、ソロアーティストや俳優として活躍するほか、動物愛護などの社会福祉活動にも積極的に取り組んできた世良公則さん。人生最大の分岐点は、映画『カンゾー先生』(’98)で2度目の日本アカデミー賞を受賞した直後、世良公則を「一度リセットすることに決めた時だった」と語ります。世良さんが俳優活動を一時封印した、その訳とは?

スペシャルインタビュー:ジョン・バティステ

今年4月の米グラミー賞で、年間最優秀アルバム賞など5部門を受賞したジョン・バティステ。国民的テレビ番組に毎晩登場し、ジャズ・ピアニストとして知られてきた一方、本人はその固定的イメージに抗ってきました。実験的な作曲を重ねるバティステの哲学とは?


特集:当事者演劇の可能性

看板俳優の岡田忠雄さんは96歳。「日常生活でできないことが増えても、舞台の上ではできることが増え続けている」といいます。岡田さんの所属する「老いと演劇」オイ・ボッケ・シOiBokkeShi を設立したのは俳優で介護福祉士の菅原直樹さんです。演劇と介護の現場で共通点を感じていたといいます。

劇作家のピンク地底人3号さん(劇団「ももちの世界」)は、全編に手話を取り入れ、俳優の山口文子さんはじめ、ろう者や難聴者が名を連ねる作品に挑戦。「演劇という手段を使って、マイノリティの人たちが活躍できる場所をつくりたい」と願います。

発達障害の当事者で俳優の関根淳子さんは、当事者演劇という言葉を紡ぎだし、発達障害をテーマにしたひとり芝居『わたし』を演じています。

見慣れた日常を、当事者の視点で新しい発見に満ちた世界に変貌させる当事者演劇。菅原直樹さん、ピンク地底人3号さん、山口文子さん、関根淳子さんに話を聞きました。

国際:温暖化でヒマラヤの雪が減少。「氷の塔」水不足への一時的な解決策

インドのヒマラヤ山脈地帯に広がるラダック地方が、降雪量の減少や氷河の縮小により水不足に陥っています。この喫緊の問題に対する独創的な解決策を、スロベニア人写真家シリル・ジャズベックが捉えました。

ふくしまから:震災から11年。浪江町で「語ろう!会」

東日本大震災と原発事故から11年。転々と避難を続けるなかで、記憶の底にしまい込まれた震災前の生活の様子や、上の世代から引き継がれた福島県・浪江町民の歴史を語り合いながら、歴史を残すことを考えていこうという催しが、4月20日に浪江町で開かれました。催しの名称は、そのものズバリ「第一回 浪江町を語ろう!」です。

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ビッグイシュー日本版』433号