販売の仕事で好きなのは、大勢の人と出会えること、自分のスケジュールを決められるところ、くびになる心配をしなくていいところ。
私は病気持ちなので、普通の仕事なら解雇されていたでしょう。
「いつも一人ぼっちでした。家族は喧嘩ばかりで、私は二階の自分の部屋に閉じこもり、ラジオを聴いていました。父は私が子どもの頃に心臓発作で亡くなり、私は18歳で結婚しました」
「その宗教では、女は男の言うことを聞くようにと教えており、夫が私と子どもたちを虐待するようになったんです。キリスト教会の人が私たちを助け出し、母のところへ連れて行ってくれました。その後、州の福祉職員が私たちを隠れ家にかくまってくれました。というのは夫が娘に、私たちを殺してやると脅してきたからです」
子どもたちの世話をしたいという気持ち、今でも養えるんだとみなに証明したいという気持ちです。彼らは何があっても母親を愛し、受け入れてくれますから。
大きな家や高価な品物に囲まれた友達を見て、私にもいつかそういうものを手にする時が来るのだろうかと泣いてしまう日もあります。でも、私は高価なものは要りません。ただ“ホーム”がほしいんです。
ヴィッキーに、5年後の自分を予想してもらった。
ただ健康で、ハッピーでいたい。ハッピーでいる限り、お金のことは気になりません。いつか、よい人に出会えたら、再婚したいとも思っています。
ビッグイシューオンライン編集部より
・・・以上、6月1日発売の312号から、毎号各地のビッグイシュー・ストリートペーパーの販売者を紹介している「今月の人」を転載しました。
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