9月1日発売の『ビッグイシュー日本版』534号、スペシャルインタビューは「ウィスット・ポンニミット」、特集は「多様化する“見えない貧困”」です。
(リレーインタビュー 私の分岐点)美術・文化社会批評家 アライ=ヒロユキさん
美術や社会問題の評論家として活躍するアライ=ヒロユキさんの分岐点は、40代半ばでリストラに遭い、フリーランスになったことだといいます。それまではマーケティングリサーチや雑誌編集などの仕事に携わりながら「他の人と同じ仕事をしてこなかった」というアライさん。当時はそのせいで反発を買うこともあったそうですが、その時の経験が今は自分の持ち味として活きているそう。友人からは「種を蒔く人」と評されるアライさんが、独自の仕事や現代社会を通して見つめているものとは?

(スペシャルインタビュー)ウィスット・ポンニミット
人気コミック『マムアンちゃん』でおなじみのタイの漫画家、ウィスット・ポンニミットさん(愛称タムくん)。ビッグイシューでの連載は19 年目となりました。前回(343 号)のスペシャルインタビューから早8 年、タムくんが語る、作品に込めた思いや自身の変化とは?

(特集)多様化する“見えない貧困”
今年4月に厚労省が発表した「ホームレスの実態に関する全国調査」では、路上生活者の数が2481人と過去最少を更新しました。一方、コロナ禍を経た2022年以降、スポットワークと呼ばれる短期・単発のバイトで稼ぎながら、ネットカフェを漂流する人々のSOSが増加。炊き出しには、若者や年金生活者、シングルマザーなど、過去最多となる人々が食糧支援を求めて並ぶように。もはや社会全体が地盤沈下を起こし、貧困に直面する人々の“多様化”、困窮状態が持続する“日常化”が進みながら、その全貌はいまだに見えません。
30年以上にわたり生活困窮者支援の活動を続け、「貧困問題の全体像を把握する調査がいまこそ必要」と語る稲葉剛(「つくろい東京ファンド」代表理事/「ビッグイシュー日本」共同代表)、深刻化する難民・仮放免者支援の現場について、大澤優真さん(「北関東医療相談会」「つくろい東京ファンド」事務局長)に話を聞きました。また、夜回りなどの活動を続ける根本真紀さん(社会福祉士/「ビッグイシュー日本」理事)からはレポートが届きました。

(国際)音楽を通じて、分断を超える若者たち ミトロヴィツァ・ロックスクールが歩んだ18年
“バルカンの火薬庫”と呼ばれ、多くの異なる民族や宗教が入り交じる中で、周辺の大国の利害が複雑に絡み合い、幾度も戦火に曝さらされてきた東ヨーロッパ諸国。1998~99年に起こった紛争の末に、2008年2月に共和国として独立を宣言したコソボでは今、若い世代が音楽を通してつながる活動が続けられています。

(監督インタビュー)『ヒンド・ラジャブの声』――カウテール・ベン・ハニア監督
「わたし、しぬの?」「たすけにきて」――。電話口から聞こえるのは、幼い少女の声。映画『ヒンド・ラジャブの声』は、2024年1月にパレスチナ・ガザ地区で起きた事件を、実際の録音音声と俳優の演技によって再現、制作されました。かつて類を見ない手法で制作されたこのドキュフィクション映画について、カウテール・ベン・ハニア監督に聞きました。
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