こんにちは、ビッグイシュー・オンライン編集部のイケダです。現在発売中の240号より、読みどころをピックアップいたします。


51歳になるジョニー・デップに死生観、宗教観を訊いた

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今回のスペシャルインタビューは映画「トランセンデンス(6/28ロードショー)」に出演中のジョニー・デップ氏。日本では「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジャック・スパロウのはまり役で知られていますね。

最新号では、今年で51歳を迎えるジョニー・デップ氏にインタビューをしています。新作「トランセンデンス」と絡めて語られた、彼の死生観・宗教観が興味深かったので、発言を抜粋してご紹介いたします。

そう、僕らはみな死ぬ。死については時折、自分の人生で今どの時点にいるかということから考えるよ。

僕が死ぬ時がきたら自分の人生は完結したと感じられるだろうか。その前にやっておかなければならないようなことが何かあるだろうか。

いや、僕には素晴らしい子どもが二人もいて、僕はとても恵まれた生活を送ってる。だからそのときがきたら、素直にさよならだよ(笑)

だから、死についてはあまり気にしてない。(映画のタイトルのように)超越するという点で言えば、僕らはある程度、恐怖を超越すべきだし、不安やストレスを超越すべきなんだ。そういったストレスが一番寿命を縮めるから。

—神についてはどんな信仰を?死ぬときに何か起きると思う?

別に。そんなふうには思わないよ。

—あなたは無神論者?

ただの歩き旅偏愛教徒さ。

—目に見えない何かを信じる時もある?

いいかい、考えてみて。僕の頭の上にはツチブタがぶら下がっていて、君には見えないけど、僕には見える。いや、それどころかそいつを僕は触ることができる。

ふざけてるわけじゃなくて、僕が言いたいのは、誰もがこうしたものを自分なりにもっているということだ。霊的なものや信仰として説明できそうなものを、僕がもっていないというわけじゃなくてね。

でも、僕はある特定のものを信じてはいない。旧約聖書と新約聖書には役に立つ情報がたくさん書かれていると思うけど、嘘もとんでもなくたくさん書かれていると思うよ(笑)。仏教から学ぶべきこともたくさんあると思うし。

僕は組織化された宗教や何かを否定的に見てるわけじゃない。人は自分が望むものを信じるわけだし、それは素晴らしいと思う。僕の場合はうれしい驚きが大好きなんだ。目を閉じていたら、大音量で音楽がかかっている最高の場所にいるとか(笑)そういうことなら大歓迎さ。

子どもたちが小さいときに『神様ってなあに?』と聞いてきたら、木や草と見てごらん、深呼吸して空や雲を見上げてごらん。そのどれもが神様だよ、鏡をのぞいていてもそこに神様はいるんだよ、という話をしていた。あながち間違いではないと思うんだ。

…どうでしょうか。ジョニー・デップ氏の言葉からは、不思議と東洋的な宗教観が漂ってきているようにも感じます。インタビューでは他にも、テクノロジーへの危機意識、散歩中にホームレスをエキストラとしてスカウトした話など、ファン必読の内容が語られています。

240号では、他にもアクセサリー・デザイナーの清水憲治さんのインタビュー、特集「海と放射能。三陸の世界的漁場は?」、ホームレス人生相談など多彩なコンテンツが収録されています。ぜひ路上にてお買い求めください!


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