(31歳/フリーランス/女性)
難しい状況の中、奥さんはホント一生懸命、よくやってるよ。オレも田舎で似たような経験があったけど、ケンカして出てきちゃった(笑)。
オレもね一度結婚してたんだ。うちのおっかーは、「あなたは目一杯働いてください。家のことは私がやります」というタイプ。ただ心臓が弱くて、地域の清掃とか力仕事になるとできない。
そんな時は「お父さん、日曜日は出れますか?」って、オレに聞いてきた。おっかーも近所の人に心臓が弱いことを話してたから、オレも気負いなく行けたし、逆に奥さん連中に「今日はいいよ。帰んなよ」なんて言われたりしてね。
そこで奥さん、何でこの家を買ったのか考えてみてごらんなさい。家族が幸せになるためだろう?奥さん一人ですべてを背負いこんだら、家庭内だってうまくいかなくなっちゃいますよ。旦那さんやご両親にも協力してもらったらいい。
旦那さんも「地域の運動会には、オレが子どもを連れて行くよ」ってことになるだろうし、そのうちに子どもが大きくなってきたら、「お母さん、玄関の掃除は私がやる」と助けてくれるんじゃないかな。
オレはね上辺だけのつきあいだったら、必要ないと思ってる。つきあいなんて、無理のない程度にすればいいよ。勇気が必要だけどさ、地域の人に「子どもに手がかかるから」「今日は仕事が忙しい」とか、できないことはきちんと理由を説明して話してごらんよ。
それでもわかってもらえないなら、地域の人が悪い。ただのイジワルじいさんとイジワルばあさんさ。家族が幸せにまとまることを考えればいいんじゃないのかな。
(東京/Aさん)
(2008年6月1日発売、THE BIG ISSUE JAPAN 第96号より)
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