「社会的企業はビジネスの上級編」—注目の若手社会起業家が語る、ソーシャルビジネスのあれこれ

こんにちは、オンライン編集部のイケダです。

9/4、ビッグイシュー10周年イベントの第四弾を開催いたしましたので、レポート記事をご共有します。ビッグイシュー創始者であるジョン・バード氏を囲み、若手社会起業家のみなさまとのディスカッションが行われました。

社会的企業とは?

当日の内容はtogetterにてまとまっているので、ぜひこちらをご覧下さい。この記事では、当日特に面白かった「社会的企業」にまつわる意見をご紹介していきます。

まずはHASUNAの白木さんが語る、普通の企業と社会的企業の違い。

社会的養護を受ける子どもたちの就労をサポートするフェアスタートの永岡さんは、「社会的企業」という自覚はないと語ります。

外国人(難民)をスタッフに雇ったネイルサロンを運営するアルーシャの岩瀬さんも、海外ではこういったビジネスは普通であることを紹介してくださいました。

岩瀬さんから、社会的企業は「ビジネスの上級編」というクリアなご意見が飛び出します。

HASUNAの白木さんも、課題解決とビジネスを両立させることの難しさについて語ります。


永岡さんは、「時間が掛かる」という難しさについて語ってくださいました。

ジョン・バードさんは「ディストリビューション(流通)」の改革とコストについて指摘してくださいました。

ソーシャルなAmazon、というビジネスモデルを考えているそうです。

個人的には「社会的企業はビジネスの上級編」という意見がたいへんしっくりきました。ぼく自身、ビッグイシューを含む、いくつかの社会的企業のマーケティングに関わる機会があるのですが、これが本当に難しいのです。売上目標だけを追えばいい、一般的なビジネスにはない制約が多数発生します。

ジョン・バード氏が市民との恊働の大切さを語ってくださいましたが、まさに、社会的企業においては人々のコミットメントが鍵になるのでしょう。

ビッグイシュー本誌はもちろん、オンライン版もまた、読者のみなさまのコミットメントに支えられて成立しています。みなさまに関与していただける機会を積極的に提供していこうと思いますので、今後ともご愛読いただければ幸いです。

10周年イベントの内容は、以下のtogetterからご覧頂けます。こちらもあわせてぜひ。

羽生善治三冠×ビッグイシュー日本代表佐野章二「個人力の時代を生き抜く3つの秘訣」 – Togetter

「希望を語るー自閉症、その内面の世界」東田 直樹さん×山登 敬之さん – Togetter

本日 #NHK 7時のニュースでも紹介されてましたね。#bi_10aniv ビッグイシュー10周年記念イベントの呟き – Togetter

ジョンバード×日本の若手社会起業家(永岡鉄平さん/白木夏子さん/岩瀬香奈子さん) – Togetter