様々な社会的背景・困難を抱えた人たちを対象にしたフットサル大会「ダイバーシティカップ」の第二回報告書より抜粋をお届けします。(インデックスはこちら)
さぽうと21は、日本で生活する難民、中国帰国者、日系定住者など、日本に暮らす外国出身者の自立を支援しています。今回は、学習支援室で日本語や学校教科の学習に励む若者とそのボランティアで「FCさぽうと」を構成し、大会に臨みました。ミャンマーから来日し、現在日学習支援室に通っているノーリンさん、ミンウーさんに大会の感想をお聞きしました。
さぽうと21は、日本で生活する難民、中国帰国者、日系定住者など、日本に暮らす外国出身者の自立を支援しています。今回は、学習支援室で日本語や学校教科の学習に励む若者とそのボランティアで「FCさぽうと」を構成し、大会に臨みました。ミャンマーから来日し、現在日学習支援室に通っているノーリンさん、ミンウーさんに大会の感想をお聞きしました。
—大会の参加のきっかけは?
(ノーリンさん)学習支援室の先生に「サッカー大会出てみない?」って言われて。「興味あります!」って答えました。ミャンマーはサッカーが流行っているので90%の男性はサッカーが好きですね(笑)
道路でボールで遊んで、車が来たらどいて、通り過ぎたらまたやるって感じでサッカーが日常的なものでした。
(ミンウーさん)僕もサッカーが趣味で、プレーするのも観るのも好きだったので、面白そうなサッカー大会だから参加してみようと思いました。
(ミンウーさん)楽しかったです。日本の大会に出るのは初めてでした。日本の前はタイにも住んでいたんですけど、タイやミャンマーのサッカーはすごくハードで、勝つぞ!って感じだからフレンドリーな感じはあまりありませんでした(笑)でもこの大会は知らない人と話したり、みんなちゃんとルールを守ったり。だから、勝ち負けだけじゃないんだっていうのはこの大会で学びましたね。
(ノーリンさん)ミャンマーのサッカーは本当に激しくて、スライディングをしたり、どんな手を使ってもいいから、まず勝てばいいっていう感じがあります。ひどい時は負けたら次の日に喧嘩に行っちゃったり…(笑)
僕はそういうサッカーしか知らなかったので、この大会はこれまでのサッカーとは全然違うなって感じました。
(ノーリンさん)初戦のFDAチャレンジ戦で、僕たち3-0で勝ったんです。僕たちミャンマーの人は自分たちが負けていたら「やばい、0-3だ…」って必死になると思うんです。でも彼らは、焦るというよりも仲間と笑顔でプレーしていてその姿がとても印象的でした。それで、FDAのチームの背景に何があるのかって聞いたら、身体や精神にハンデを抱えている人がいるという。だから、彼らはこの場に勝つためだけでなく新しいことに挑戦するとか、仲間とのつながりを感じるとか、そういう気持ちで来ているんだって感じました。だって、パスミスしても人を責めるのではなく「ナイスプレー」「ナイスチャレンジ」って感じでお互いを褒めあっていましたから。
(ミンウーさん)僕はサッカーが大好きだから自分がプレーすることだけを考えていたけど、行ってみたらいろんな人がいて、サッカーだけじゃなくて、友達とか良いものがいろいろあるんだって思いました。みんなで食事したり、話したりして楽しかったです。サッカーやる人、応援する人、ドリンク係の人、みんながファミリーみたいな感じでした。あなたはサッカーやっている・私はやらないという線がなく、みんなで大会を作っている雰囲気が印象的でした。だから、勝ち負けも、そんなに関係なく、それが一番じゃないんだなって思いました。
—これから頑張りたいことは?
(ノーリンさん)僕はバイトと今建築の専門学校に通っています。今1年生で、2級建築士の資格を目指しています。資格を取ってから就職か、就職して働きながら資格を目指すか、自分次第ですけど、頑張りたいです。
(ミンウーさん)僕は、焼肉屋で働いています。レストランの仕事は初めてだけど今家族で一緒に住んでいるので頑張っています。他の仕事のチャンスをゲットするためにも、日本語をもっと頑張って勉強したいと思っています。
<PDF抜粋版はこちらから!>
第2回ダイバーシティカップ報告書(PDF版)
<冊子版ご送付について>
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(ノーリンさん)学習支援室の先生に「サッカー大会出てみない?」って言われて。「興味あります!」って答えました。ミャンマーはサッカーが流行っているので90%の男性はサッカーが好きですね(笑)
道路でボールで遊んで、車が来たらどいて、通り過ぎたらまたやるって感じでサッカーが日常的なものでした。
(ミンウーさん)僕もサッカーが趣味で、プレーするのも観るのも好きだったので、面白そうなサッカー大会だから参加してみようと思いました。
勝ち負けだけが一番じゃない
—大会はどうでしたか?(ミンウーさん)楽しかったです。日本の大会に出るのは初めてでした。日本の前はタイにも住んでいたんですけど、タイやミャンマーのサッカーはすごくハードで、勝つぞ!って感じだからフレンドリーな感じはあまりありませんでした(笑)でもこの大会は知らない人と話したり、みんなちゃんとルールを守ったり。だから、勝ち負けだけじゃないんだっていうのはこの大会で学びましたね。
(ノーリンさん)ミャンマーのサッカーは本当に激しくて、スライディングをしたり、どんな手を使ってもいいから、まず勝てばいいっていう感じがあります。ひどい時は負けたら次の日に喧嘩に行っちゃったり…(笑)
僕はそういうサッカーしか知らなかったので、この大会はこれまでのサッカーとは全然違うなって感じました。
いろんな思いを持って、みんなで大会を作っている
—印象的だったことはありますか?(ノーリンさん)初戦のFDAチャレンジ戦で、僕たち3-0で勝ったんです。僕たちミャンマーの人は自分たちが負けていたら「やばい、0-3だ…」って必死になると思うんです。でも彼らは、焦るというよりも仲間と笑顔でプレーしていてその姿がとても印象的でした。それで、FDAのチームの背景に何があるのかって聞いたら、身体や精神にハンデを抱えている人がいるという。だから、彼らはこの場に勝つためだけでなく新しいことに挑戦するとか、仲間とのつながりを感じるとか、そういう気持ちで来ているんだって感じました。だって、パスミスしても人を責めるのではなく「ナイスプレー」「ナイスチャレンジ」って感じでお互いを褒めあっていましたから。
(ミンウーさん)僕はサッカーが大好きだから自分がプレーすることだけを考えていたけど、行ってみたらいろんな人がいて、サッカーだけじゃなくて、友達とか良いものがいろいろあるんだって思いました。みんなで食事したり、話したりして楽しかったです。サッカーやる人、応援する人、ドリンク係の人、みんながファミリーみたいな感じでした。あなたはサッカーやっている・私はやらないという線がなく、みんなで大会を作っている雰囲気が印象的でした。だから、勝ち負けも、そんなに関係なく、それが一番じゃないんだなって思いました。
—これから頑張りたいことは?
(ノーリンさん)僕はバイトと今建築の専門学校に通っています。今1年生で、2級建築士の資格を目指しています。資格を取ってから就職か、就職して働きながら資格を目指すか、自分次第ですけど、頑張りたいです。
(ミンウーさん)僕は、焼肉屋で働いています。レストランの仕事は初めてだけど今家族で一緒に住んでいるので頑張っています。他の仕事のチャンスをゲットするためにも、日本語をもっと頑張って勉強したいと思っています。
社会福祉法人さぽうと21〒141-0021東京都品川区上大崎2-12-2ミズホビル 6階03-5449-1331http://support21.or.jp/
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