ビッグイシュー日本版 329号の『ビッグイシューアイ:目指すのは、優しくて柔軟性がある強い社会』に登場のARCHさんが「東京ストリートカウント」1000人がホームレス問題を考えるきっかけを作りたい!」のクラウドファンディングに挑戦中です。
東京にはどれだけの人がホームレス状態にあるのか?はじめて明らかにした取組みが「東京ストリートカウント」です。見えにくい問題だからこそ、皆で「見ようとすること」自体が解決への重要なアクションだと思います。深夜に自分の足で歩き、普段と違う街をみて、東京がどんな都市になればいいか、一緒に考えましょう。
このクラウドファンディングのリターン品として『ビッグイシュー日本版』329号をお届けすることになりました。
https://www.bigissue.jp/backnumber/329/
「ホームレス問題」「路上生活者」「東京の街づくり」に関心のある方は下記のクラウドファンディングへの支援、また関心のありそうな方へのご案内、SNSでの拡散をいただければ幸いです。
以下クラウドファンディングサイトより
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▼はじめに
みなさん、こんにちは。
東京ストリートカウントを運営している団体「ARCH」のメンバーの片田梨奈です。
「ARCH」の名前を初めて聞いた方、名前は知っているけど、どんな活動をやっているか知らないよ、という方にむけて。 ARCHとは、東京工業大学の学生・教員をはじめとし、法律家や民間企業などのプロボノボランティア、現場ワーカーがメンバーとして活動している市民団体です。2020年の東京オリンピック・パラリンピックにむけて、ホームレス問題についての研究と、政策提言をおこなうことを目的としています。
そんな私たちが行っている「東京ストリートカウント」とは、いったいどのような調査なのか。
ストリートカウントを行う理由は2つあります。
1つは、東京都が行う昼間の調査ではとらえきれていない、深夜、ホームレス状態にある人たちの正確な人数を把握するため。
もう1つは、みなさんと一緒に深夜のまちを歩き、気づき、東京がどんな都市になればいいのかを一緒に考えていくため。
これまでARCHは海外調査を通して、シドニーやロンドンといった過去のオリンピック開催都市が、開催をチャンスと捉えて、ホームレス問題に本気で取り組んだことを学んできました。
2020年 東京オリンピック・パラリンピックまで、あと2年。
東京がどうホームレス問題に取り組むか、世界中が注目しています。
2020年に向けて今夏、これまでにない規模として市民1000人によるストリートカウントにチャレンジしようとしています。
ご協力、どうぞよろしくお願いいたします。
ホームレスの人数を把握する調査自体は東京都も行っていて、それにもとづいてホームレス支援施策が立てられています。しかし都の調査は昼間に行われているため、たとえば昼に働いて夜のみ道路や駅、公園などで寝泊まりしている人の人数は反映されていません。
都の調査ではわからない、昼間と深夜の大きく異なる実態—これを明らかにするために、ARCHは2016年1月に東京ストリートカウントをはじめて実施しました。これまでボランティア参加者計506名、13晩5期にわたり行ってきた結果、昼間に比べて約2.6倍の人が深夜に野宿状態にあるということが明らかになりました。
東京都全体ではホームレス状態にある人は2500人以上、年間ではその10倍以上の人がホームレス状態を経験していると推計されます。これだけの人数が、既存の調査や政策には反映されていなかったということになります。
また、そもそも「ホームレス」とはつながりや居場所を失った「状態」であり、不安定居住やネットカフェ難民、貧困ビジネス、風俗産業など様々な社会問題とも連続する流動的な存在です。その実態を捉えることは非常に難しく、「見ようとしなければ見えない問題」だと言えます。
(写真:間庭裕基)
見えにくい問題であるからこそ、多くの市民が問題だと知り、取り組みに参加する必要があるのです。細分化され分野別では対応しきれないホームレス問題こそ、市民や地域コミュニティのちからが必要だと考えています。
市民が実際に街を歩いて、ホームレス状態にある人の人数をカウントし、参加した人たちで考えを共有する。
単純に見える調査ですが、私たちはこのアクションによって、東京が変わるのだと考えています。
では一体、市民1000人のストリートカウントによって、東京はどう変わるのか?
まず、1000人もの市民がストリートカウントに参加したという事実が、ホームレス問題への注目を集める社会的インパクトになります。東京が都市としてホームレス問題に本気で取り組むべきであることを、多くの人に考えてもらう機会となるでしょう。
また同時に、参加してくださった1000人の周りで、ちょっとした変化が積み重なっていきます。
まちに住むみなさんが、ストリートカウントに参加する。そうすることで、見えにくかったホームレス問題についての考えが頭の片隅に残り、少しずつ日常の考えや行動が変化する。
ちょっとした変化が1000人に起こり、またそのまわりの人も変化し、広がっていくことが、東京が変わるということなのではないでしょうか。
また、これはホームレス問題においての変化だけにとどまらないと思います。
都市の人たちが、多様な領域にまたがるホームレス問題を考え行動するということは、コミュニティのつながりを強くし、すべての人を受けとめる、やさしい都市への変化につながっていく。そう私は考えています。
私たちARCHを含む東京に関わる様々な人たちの、ちょっとした変化を積み重ねていきたい。
そのために、一緒に歩いて、一緒に考えていきたいです。
(2018年1月、NYのストリートカウントにARCHメンバーが参加。2500人で夜のまちを歩いてきた。)
本プロジェクトを通じてご支援いただいた資金は、今夏のストリートカウントの運営費として使わせていただきます。運営費のおおまかな内訳は以下のとおりです。
1)会場費:約45万円
2)印刷費:約15万円
3)参加者の調査時交通費:約15万円
(調査エリアによってタクシーを利用するため)
4)他諸経費:約25万円
(クラウドファンディング手数料・袋などの調査セット購入費・ノベルティ制作費・ボランティア保険費など)
また、運営費以上にご支援金を頂いた場合、ストリートカウント後に実施予定である、クローズド報告会の準備費などにあてさせていただきます。
※資金の使い道に関するご報告は、ARCHの公式facebook、またはHPにて、順次行う予定です。
1)クラウドファンディング
クラウドファンディングによるご支援の中には、下の2種類のプランをご用意しています。
①ご支援金 プラン
②ご支援金+当日参加 プラン
※②を選択される場合、備考欄に参加に必要な情報をご記入いただきますと、別途参加登録をしなくとも登録完了となります。お忘れのないようご記入ください。
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2)参加によるご支援
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