ホームレス状態の人々に、様々な「ホーム」を用意しようと奮闘してきたビッグイシュー日本版は2018年9月で15周年を迎えます。
作家陣
いしいしんじ/柴崎友香/星野智幸/長嶋有/津村記久子/阿部和重/乃南アサ
※星野智幸さんは、2018年8月に第54回谷崎潤一郎賞を受賞されました。おめでとうございます!
「あ~、確かにそれも『ホーム』だ…」と唸ってしまう視点、豊かな情景が浮かび上がってくる作品たち。小説好き、ショートストーリー好きは必見です。
『ビッグイシュー日本版』342号に掲載の作品・作家名と、作品をイメージする挿絵をご紹介します。「ホーム」をどの意味で使っているのかは、ぜひ本誌でお確かめください。
「遠く、近い、ホーム」/ いしい しんじ
いしい・しんじ
作家。1966 年大阪生まれ。京都在住。主な著作に、小説『ぶらんこ乗り』『麦ふみクーツェ』『ポーの話』『悪声』『海と山のピアノ』など。エッセイ『毎日が一日だ』『きんじよ』などがある。
「あのときの場所」/ 柴崎 友香
しばさき・ともか
小説家。デビュー作『きょうのできごと』が映画化される。2014 年『春の庭』で芥川龍之介賞。『寝ても覚めても』が映画化され9月1日公開。著書に『公園へ行かないか?火曜日に』(新潮社)、『よう知らんけど日記』(京阪神L マガジン)など
映画『寝ても覚めても』公式サイト
http://netemosametemo.jp/
「三笠エス司 」/星野 智幸
ほしの・ともゆき
1965 年生まれ。早稲田大学卒業。新聞記者勤めの後、メキシコ留学を経て、1997 年『最後の吐息』(文藝賞)でデビュー。2011 年『俺俺』で大江健三郎賞、2014 年『夜は終わらない』で読売文学賞。近刊は『焔』(新潮社、第54回谷崎潤一郎賞)、『呪文』(河出書房新社)。
「雨漏りの音」/長嶋 有
ながしま・ゆう
作家。1972 年生まれ。第126 回芥川龍之介賞、第1回大江健三郎賞、第52回谷崎潤一郎賞を受賞。著作に『もう生まれたくない』『観なかった映画』『三の隣は五号室』『フキンシンちゃん』など。
「通り過ぎる場所に座って」/津村 記久子
つむら・きくこ
1978 年大阪府生まれ。小説家。『ポトスライムの舟』で芥川龍之介賞、「給水塔と亀」(『浮遊霊ブラジル』所収)で川端康成賞など。近刊は、架空のJ2リーグのサポーター小説『ディス・イズ・ザ・デイ』(朝日新聞出版)。
「Goodbye Cruel World」/阿部 和重
あべ・かずしげ
1968 年、山形県生まれ。1994 年「アメリカの夜」で群像新人文学賞を受賞しデビュー。著作に『シンセミア』(伊藤整文学賞・毎日出版文化賞)、『グランド・フィナーレ』(芥川龍之介賞)、『ピストルズ』(谷崎潤一郎賞)、『キャプテンサンダーボルト』(伊坂幸太郎さんとの共著)がある。
「泣かないで」/乃南アサ
のなみ・あさ
東京生まれ。作家。『凍える牙』で直木賞。『地のはてから』で中央公論文芸賞。『水曜日の凱歌』で芸術選奨文部科学大臣賞。小説の他、紀行文、エッセイなど著書多数。近著に『六月の雪』(文藝春秋社)がある。
342号ではそのほかにも、
・リレーインタビュー。私の分岐点:女優、劇作家・高泉淳子さん
・国際:米国とメキシコの国境に、壁ではなく“抱擁”を
・今月の人(OB編です!):「元に戻らないぞ!」と自分に言い聞かせている部分も
・ホームレス人生相談×人生レシピ:38歳・主婦の方から「動物が苦手なことをどう伝えたら」というお悩み相談。
など、盛りだくさんです。ぜひ、路上にてお買い求めください。
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※ビッグイシュー230号と308号の付録です。閲覧には230号と308号に掲載のパスワードが必要です。
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掲載作家関連バックナンバー
THE BIG ISSUE JAPAN245号
「リレーインタビュー・私の分岐点」に小説家 柴崎 友香さんが登場。
https://www.bigissue.jp/backnumber/245/
THE BIG ISSUE JAPAN252号
「リレーインタビュー・私の分岐点」に作家 星野 智幸さんが登場。