3月15日発売の『ビッグイシュー日本版』499号、表紙は「ヨシタケシンスケ」、特集は「森林浴は日本発」です。

(リレーインタビュー 特別編)ドイツ『BODO』編集長 バスチャン・ピュッターさん
ストリートペーパーBODOで編集長を務めるバスチャン・ピュッターさん。コロナ禍に人との接触や外出が制限されたことで、ストリートペーパーを路上で売ることができず、経営する書店も休業を余儀なくされた時、最初にやったことはスープを配る炊き出し。そこで多くの路上生活者が精神的に不安定になっているのを目の当たりにしたと語ります。
そんな中、ピュッターさんが経験した、困難な時に自分より困った人を思いやる、共感の連鎖とは?

(スペシャルインタビュー)ヨシタケシンスケ
日本のみならず、今や世界中に読者を増やし続ける、絵本作家のヨシタケシンスケさん。今年3月、大幅にパワーアップして帰ってきた大規模展覧会「ヨシタケシンスケ展かもしれない たっぷり増量タイプ」開催を前に、作品に込めた思いを語ります。

(特集)森林浴は日本発
「森林浴」は日本生まれの言葉。1980年代に誕生し、約40年かけ「SHINRIN‐YOKU」として世界に広まりました。
1982年、当時の林野庁長官が「森林浴」を提唱しましたが、森林が人の健康に寄与することを裏づけるエビデンス(科学的根拠)はありませんでした。その実証実験は90年代初頭に始まり、森林浴に深い関心をもった李卿󠄁(りけい)さん(日本医科大学付属病院臨床教授)は04年から、20年以上にわたる実験と研究を行い、その科学的根拠を明らかにしてきました。そんな李さんに「世界に広がる森林浴、森林浴の効用と科学的根拠、楽しみ方と可能性」などについて聞きました。
また、東京・練馬区のみどりの森で森林浴体験を行う「Coもれび」代表の上野美知子さん、さらに、“森林浴発祥の地”として知られる長野県上松町の「赤沢自然休養林」で森林セラピーを行う「NPO木曽ひのきの森」理事長の長瀬恵敏(ながせしげとし)さんに、それぞれの実践について話を聞きました。
今日から、誰でも気軽に楽しめる森林浴。あなたも始めてみませんか。

(国際)オーストリア。シングルマザー“母親という役割”への葛藤
“ワンオペ育児”に追われ、精神的な負担だけでなく、貧困などの状況にも追いつめられやすいシングルマザーたち。オーストリアには約25万人のシングルマザーがいるとされ、彼女たちの献身的な働きに対する評価は、社会から十分に得られていません。そんなシングルマザーの一人であるクラウディアが、切実な胸の内を明かしました。

(監督インタビュー)『そして、アイヌ』大宮浩一監督
東京でアイヌ料理店「ハルコロ」を営み、アイヌ文化アドバイザーとしても活動する宇佐照代さんを追ったドキュメンタリー映画『そして、アイヌ』が3月15日から順次公開されます。文化の継承やアイデンティティといった問いとともに、ハルコロに集まる人たちの交流やつながりを映し出す大宮浩一監督に、本作に込めた思いを聞きました。

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