「こどもの日」に大人として見たい、日本のドキュメンタリー映画5選

5月5日は「こどもの日」。祝日法では、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」日とされています。
とはいえ「母に感謝する日」であることはあまり知られていないかもしれません。また、たとえ知っていたとしても、感謝の気持ちを素直に持てる人ばかりではないでしょう。

そこで今回は、「こどもの人格」や「こどもの幸福」、そして「感謝の気持ちを持てるような環境」について、少し立ち止まって考えてみるきっかけとなりそうな、日本のドキュメンタリー映画を5本ご紹介します。

1:『隣る人』2011年

様々な事情により児童養護施設で暮らす子どもたちと、施設で働く職員たちの日常を8年間記録したドキュメンタリー。「こどもと一緒にいる」ことの意味を考えさせられます。

監督:刀川和也
製作・配給:アジアプレス・インターナショナル|85分
http://www.tonaru-hito.com/

2:『さとにきたらええやん』2015年

大阪・西成にあるこども支援施設「こどもの里」の日常にスポットライトを当てた映画。こどもにとって安心できる場所があることの重要性を感じるドキュメンタリーです。

監督・撮影:重江良樹 
製作・配給:ノンデライコ|100分
http://www.sato-eeyan.com/

関連記事:監督インタビュー:こうして「さと」は映画になった:「さとにきたらええやん」重江良樹監督に聞くドキュメンタリーのつくりかた

3:『夜間もやってる保育園』2017年

夜間保育を行う保育園の日常と、そこに関わる子ども・親・保育士の姿を描いたドキュメンタリー。夜まで働かざるを得ない人たちを支える仕組みの必要性を感じます。2025年5月時点、配信サービスで視聴可能。

監督:大宮浩一
制作:社会福祉法人 杉の子会/大宮映像製作所/東風 配給:東風
http://yakanhoiku-movie.com/

関連記事:『ビッグイシュー日本版』321号(SOLDOUT)で監督インタビュー掲載。

4:『プリズン・サークル』 2020年

受刑者同士で過去、感情、親との関係など、自分の気持ち・背景を言語化していく刑務所のプログラムに光を当てたドキュメンタリー。親だけでなく、すべての大人や社会に必要な姿勢を問います。

監督: 坂上 香
制作:out of frame 配給:東風|136分

5:『ゆめパのじかん』2022年

子どもたちが自由に遊び、学び、休息できるプレーパーク、川崎市子ども夢パーク(=通称「ゆめパ」)。子どもたちが自由に過ごす様子を追ったドキュメンタリー。子どもたちの心や成長に必要なものを考えさせられます。

監督:重江良樹
制作:ガーラフィルム・ノンデライコ|90分
http://yumepa-no-jikan.com/

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配信サービスでは見られない作品も多いですが、自主上映会等が開催されていることもあります。または、こういったテーマに興味のある人たちで集まって、自ら上映会を主催するという方法もあります。配給会社に問い合わせてみてください。

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