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アート・文化
追悼:デヴィッド・リンチ–「レッテルを貼って分断するのではなく、同じ人間として手助けを」
※デイヴィッド・リンチ監督の訃報を受け、THE BIG ISSUE JAPAN368号(2019-10-01 発売)よりスペシャルインタビューを転載します。(年齢等は掲載当時のもの) 1991年、日本でもブームを巻き起こ […] -
アート・文化
“社会の逸れ者”―アウトキャスト―に着目した世界各地の優れたドキュメンタリー映画を特集した「OUTCAST Film Festival」で登壇
「社会の枠から外れて生きるとはどういうことなのか?」「私たちはそこから何を学ぶのか?」について考える機会として開催されたドキュメンタリー映画祭『OUTCAST FILM FESTIVAL』2024。 11月4日(月)、東 […] -
アート・文化
政治に頼らず、まちのQOLを上げる方法ー野外シネマやチャリティマラソンの仕掛人に聞く
オーストリア・ザルツブルクでは毎年6月、カピテル広場で開催される野外シネマに数千人もの人が押し寄せる。心疾患のある子どもを支援するため、ザルツブルク大聖堂の周囲を走るイベントも行われる。これらイベントを主導しているのは、 […] -
公正・包摂
映画鑑賞の機会からこぼれ落ちる人に映画を届けたい。日本唯一のユニバーサルシアター「シネマ・チュプキ・タバタ」
東京・田端にある映画館『シネマ・チュプキ・タバタ』。座席数20席と小さな映画館ながら、2016年の開業以来、日本各地からここで映画を見たいと様々な人が訪れる。それはこの映画館が、視覚や聴覚に障害がある人、子連れの人、大き […] -
公正・包摂
自閉症の人物を演じる自閉症の人気俳優クロエ・ヘイデン
「私の感情レベルは0か100なんです」と女優クロエ・ヘイデンは話す。「悲しみや失望を感じると、もうほかには何の感情も感じられなくなるんです」。その感覚にとらわれて身体的な痛みにつながることもニューロダイバーシティ*1には […] -
アート・文化
マーティン・スコセッシ監督の最新作映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』とストリートペーパーの共通点
2023年5月、マーティン・スコセッシ監督の最新作『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』がカンヌ国際映画祭でプレミア上映された。1973年の『ミーン・ストリート』から、2019年の長編ギャング映画『アイリッシュマン』に至 […] -
アート・文化
スタジオライカがストップ・モーション映画にかける情熱
オレゴン州ポートランド郊外にあるアニメ制作会社「スタジオライカ」(2005年設立)は、ストップモーションという撮影技法で知られる。長編映画『コララインとボタンの魔女』(2009年)でデビューして以来、これまでに5作品を公 […] -
アート・文化
巨匠アラン・メンケン、実写版『リトル・マーメイド』の音楽制作を語る
アラン・メンケンという名前を聞いてピンとくるだろうか。長く子どもたちに愛される映画サントラを数多く生み出した男だ。1980年代以降、『美女と野獣』『アラジン』『リトルマーメイド』などディズニー音楽をいくつも担当し、エミー […] -
アート・文化
巨大企業が隠蔽するPFAS汚染を暴いた映画『ダークウォーターズ』。モデルとなった弁護士ロバート・ビロットに聞く
環境汚染と深刻な病との因果関係を暴露し、巨大化学企業デュポン社に数億ドルの賠償金を支払わせた弁護士ロバート・ビロット。巨大企業との闘いは、映画『ダークウォーターズ―巨大企業が恐れた男』にもなった*1。昨今、沖縄や東京・多 […] -
アート・文化
ホームレス高齢女性のリアルに迫るドキュメンタリー映画『アンダーカバー』
住まいに大きな不安を抱える高齢女性たちに迫ったドキュメンタリー映画『アンダーカバー(Under Cover)』が、2022年10月からオーストラリア国内で上映されている。豪スウィンバーン工科大学アーバントランジションセン […] -
アート・文化
北海道・帯広で『ビッグイシュー日本版』が買える場所「おびひろ自主上映の会×鈴木書店」は移動書店–「まだ読まれていない本、観られていない映画を届けたい」
北は北海道から南は九州・熊本まで。全国11都道府県の路上で販売されている『ビッグイシュー日本版』。だが、ホームレスの人たちによる路上販売以外にも「委託販売制度」があり、カフェや書店などの一角を彩っている。今回は北海道・帯 […] -
アート・文化
『マトリックス レザレクションズ』トリニティー役のキャリー・アン・モスにインタビュー
キャリー・アン・モスは、『メメント』『ディスタービア』などでスリル満点の難しい役柄を数多く演じてきたが、一番有名なのはウォシャウスキー姉妹*1が監督・脚本を務めたSFアクション映画の傑作『マトリックス』シリー […] -
イベントレポート
ペットと暮らす困窮者の支援を考える/ BIG ISSUE LIVE特別企画『ボブについて語ろう』
コロナ禍の影響で、ペットを飼っていた人が生活に困窮し住まいを失い、行き場をなくすケースが増えている。生活が危機に直面した時、愛するペットとの暮らしをあきらめなければならないのだろうか?作家・活動家で愛猫家の雨 […] -
アート・文化
世界が知らないアフガニスタンの少女たちが見せていた笑顔:アカデミー短編賞受賞の映画人にインタビュー
映画監督・撮影技師の ザマリン・ワフダートはアフガニスタンで生まれ、ドイツで育った。大学で映画製作の世界に飛び込み、英国やニューヨークで作品づくりをすすめ、アカデミー賞作品に携わるまでになった彼女に、ドイツの […] -
アート・文化
『イカゲーム』の英語字幕にみる、訳しきれない言葉と文化
『イカゲーム』が世界的な反響を呼んでいる。2021年9月17日にNetflixで全世界公開されたシーズン1は9つのエピソードから成り、90カ国のNetflixチャートで1位を記録、Netflix史上最大のヒッ […] -
アート・文化
資本主義が生み出した「働く貧困層(ワーキングプア)」、「これを変えるべきだと言いたい」― 『家族を想うとき』ケン・ローチ監督
ホームレス問題に対する社会的議論を巻き起こしたテレビドラマ「キャシー・カム・ホーム」(’66)から50年以上にわたり、ケン・ローチ監督は労働者や社会的弱者に寄り添う作品を撮り続けてきた。最新作『家族を想うとき […] -
アート・文化
『トレインスポッティング』から25年。スコットランドの薬物問題は悪化ー合法的薬物摂取支援、幽霊ツアーなどの挑戦
シーン#1: 映画公開から25年、スコットランドの深まる薬物危機 Choose Life 人生を選べ 映画『トレインスポッティング』の主人公レントンの有名なセリフだ。アーヴィン・ウェルシュの同名小説をダニー・ボイル監督が […] -
アート・文化
「20世紀に、野菜の種の94%が失われた」という事実:映画レビュー『シード~生命の糧~』 、種の自由は私たちの自由
「20世紀に、野菜の種の94%が失われた」という事実は衝撃的だ。たとえば、キャベツは544品種あったものが28品種に、カリフラワーは158品種が9品種に、アーティチョークは34品種が2品種になった […] -
イベントレポート
必要なのはルールではなく、対話と自治 映画『パブリック 図書館の奇跡』から考える公共性を持つ空間のこれから
公共施設とは一体だれのものなのだろうか。この問いについて考えさせられるトラブルはしばしば日本でも話題になる。2019年10月、関東を大型台風が襲ったときに路上生活者が避難所への入所を断られた件、そして2020 […] -
アート・文化
黒人文化とその社会的不平等を描いた「ブラックスプロイテーション」という映画ジャンル― 米国、70年代初頭に花開いた黒人映画
ライターのマルコス・パウエルは、オクラホマのストリート誌『カーブサイド・クロニクル』の元販売者だ。住む所を見つけ仕事を得て『カーブサイド』を卒業した彼は今、空き時間に大好きな映画の論評を書いている。すべてのア […] -
アート・文化
C-3POの“中の人” が語る『スター・ウォーズ』秘話と最新作『スカイウォーカーの夜明け』の魅力/俳優アンソニー・ダニエルズにインタビュー
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』が2019年12月に公開された。金ピカのコスチュームに身を包み、ドロイド(人工知能を備えたロボット)のC-3PO役を40年以上にわたり演じてきた俳優アンソニー・ダ […] -
公正・包摂
「血がつながった家族に育てられるのがいい」は本当か? 児童養護施設が舞台の映画「隣る人」から学ぶ“柔らかい責任”とは
音楽は一切なく、ナレーションもない。そこには親と暮らせない子どもたちと、その横で笑い、泣き、時には痛みに寄り添う保育士の生活が静かに描かれる。観客動員数は7万人を超え、第9回文化庁映画賞・文化記録映画部門大賞、第37回日 […] -
アート・文化
8月15日発売の『ビッグイシュー日本版』365号、表紙は「ライオン・キング」、特集は「漢字を包摂した日本語」
2019年8月15日発売のビッグイシュー日本版365号の紹介です。 表紙は「ライオン・キング」、特集は「漢字を包摂した日本語」です。 -
アート・文化
映画『ロケットマン』はエルトン・ジョンの半生を赤裸々に描いたミュージカル作品-主演のタロン・エガートンと監督のデクスター・フレッチャーにインタビュー
英国の伝説的ロックバンド「クイーン」のボーカリスト、フレディ・マーキュリーを主人公とした伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』が大ヒットしたのはまだ記憶に新しい。そして今夏はと言うと、同じく英国のミュージシャン、エルトン・ジ […] -
アート・文化
映画『犬ヶ島』は日本が舞台。ハリウッド人気監督の最新作について主役スターたちが語る舞台裏
ウェス・アンダーソン監督の最新作『犬ケ島』は大物スターが勢ぞろい、美的な魅力に溢れるだけでなく、大切なメッセージも込められた作品だ。ビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、ブライアン・クランストンら主役スターが作品につい […] -
アート・文化
トランスジェンダーの女優が演じたトランスジェンダーの苦悩/映画『ナチュラルウーマン』のダニエラ・ヴェガが語る現実
2017年公開のチリ映画『ナチュラルウーマン』は、トランスジェンダーの女優が主演を務めた映画として初めてアカデミー賞外国語映画賞を受賞、映画史にその名を刻んだ。 -
ビッグイシューのご案内
恵方巻だけではない…食品ロス大国のニッポン人としてチェックしたい映画・起こしたいアクション
毎年節分の恵方巻の大量廃棄問題が話題になりますが、大量廃棄は恵方巻に限った話ではありません。世界中では、食料の3分の1、年間量にして約13億トンが捨てられています。(日本はその中でも「廃棄大国」。大量の食糧を廃棄している […] -
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映画のプロ、書評のプロ、音楽のプロが選ぶ「今年の映画、本、音楽」は?
あっという間に2017年も残すところ2週間。忙しい時間もひと時忘れて静かに過ごせるよう、あなたの日々の背景を彩る文学、音楽、映画としてビッグイシュー325号では、「今年の映画、本、音楽」をご紹介する。 -
気候・自然
「愛国心は、ならず者の最後の避難場所である」の意味が今なら理解できる/「スター・ウォーズ」続三部作のアダム・ドライバーが語る
『スターウォーズ』続三部作で悪役カイロ・レンを、最新作『沈黙 -サイレンス-』では宣教師役を演じ、今やハリウッドの人気俳優に上り詰めたアダム・ドライバーが、自身の愛国心、政治観、スター・ウォーズ作品について語 […] -
アート・文化
地方の映画館が生き残るには?-地域コミュニティにおける文化継承と事業承継:豊岡劇場
レンタルビデオ、オンデマンド動画など、技術の移り変わりの影響をモロに受けてきた映画館。 昭和2年創業の映画館豊岡劇場もそのひとつだった。 「豊劇」の愛称で周辺住民に親しまれていたこの映画館は、2012年3月末 […]