ビッグイシュー298号から、スペシャルインタビューの読みどころのご紹介その2です。 

 2016年1-9月の太陽光関連事業者の倒産は42件で前年同期比10.5%増となり、このままのペースで推移すると2000年以降過去最高となる勢いだという。(東京商工リサーチ2016年10月1日の記事より)
再生可能エネルギー業界にとっては暗いニュースのように思えるが、2016年11月1日発売のビッグイシュー298号の特集<循環が社会を変える シビックエコノミー5>に登場の「田中水力 株式会社」の記事を読むと希望が湧いてくる。読みどころをピックアップしたい。

田中水力 株式会社
〒252-0253   
神奈川県相模原市中央区南橋本4-3-15
TEL : 042-703-0981(代表)

太陽光や風力と比べた省水力発電の利点とは

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「田中水力」代表の田中幸太さんは、小水力発電の魅力をこう語る。
CO2wo排出しないクリーンな再生可能エネルギーであることはもちろんですが、太陽光や風力と比べて狭いスペースでも設置可能で、昼夜を問わず年中発電できるので、稼働率も60%~80%(場所によっては100%近い)と高く、電力供給の基礎となるベースロード電源として使う場合も計画を立てやすいんです。
耐用年数は水質(土砂の混入割合など)に左右されますが、メンテナンスさえすれば50年以上もち、100年以上回っている水車も各地に存在します

小水力発電を導入した地域は発展する?

市民が主体となって小水力発電を進めている岐阜県郡上市の石徹白(いとしろ、人口約270人)では、計算上の電力自給率が100%を超えており、利払いなどを除いた数百万円の売電収入などを地域振興に生かし若い移住者を呼び込んでいるという。

年次点検で訪れるたびに小水力発電を導入した地域は発展していくのがわかります。
と田中さん。

急激な小水力発電市場の成長に対応できるだけのベテランが業界に少ないので、若い人をどんどん雇っていきたいという田中さんの会社は、田中さんの入社時の社員の平均年齢が55歳から35歳に下がったという。 積極的な若者の雇用で専門的なスキルを継承しているところも学びたいポイントだ。

本誌では、地域にとって<自分たちの電力>となり、<売電収入>、そのお金で<雇用や移住の促進>といった有力なビジネスとなりうる小水力発電の魅力についてさらに田中さんの熱いインタビューを掲載しています。
ぜひ路上でお買い求めください。

併せて読みたいビッグイシューの電力特集のご紹介

283号:はじまる"市民電力"

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https://www.bigissue.jp/backnumber/bn283.html

2016年4月から家庭向けの小売りに挑戦する市民電力である、「みんな電力」(東京)、「みやまスマートエネルギー」(福岡)、「千葉電力」(千葉)を取材。また、安田陽さん(関西大学准教授)に「電力自由化の本質」について聞いた。"市民電力の今"をレポート。

バックナンバーの特集にご興味ある方はぜひ路上で販売者からご購入いただくか、3冊以上であれば通信販売もご利用いただけます。

販売者不在地域にの方は定期購読制度もご検討ください。
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併せて読みたいビッグイシューの特集関連書籍

▼170号に登場の、「非電化工房」藤村靖之さんの著作。
電気を使わない冷蔵庫ってご存知でしたか?
▼218号に登場の、小林久さん(茨城大学教授)の監修、共著書籍。
▼232号に登場の、伊藤親臣さん(雪だるま財団)の著作。

▼271号に登場の「エクセルギーハウス」の事例を調べるなら ▼283号に登場の安田陽さん(関西大学准教授)の著作。




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ビッグイシューについて

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ビッグイシューは1991年ロンドンで生まれ、日本では2003年9月に創刊したストリートペーパーです。

ビッグイシューはホームレスの人々の「救済」ではなく、「仕事」を提供し自立を応援するビジネスです。1冊350円の雑誌を売ると半分以上の180円が彼らの収入となります。