様々な社会的背景・困難を抱えた人たちを対象にしたフットサル大会「ダイバーシティカップ」の第二回報告書より抜粋をお届けします。(インデックスはこちら

養護施設出身者の就労をサポートするフェアスタート。社会的養護を卒業した若者のみ100%で構成されたチームです。昨年のダイバーシティカップでは見事優勝を飾り、今回も優勝候補として大会に臨みました。昨年に引き続き参加してくれたリーダーの中島さんと、フェアスタート*代表の永岡さんに大会の感想をお聞きしました。
*フェアスタート
「社会的養護」の対象となる子ども達・若者達が、社会全体で育まれていくような機会創出を目指した就労支援事業を展開。入所中のキャリア教育事業、退所時、退所後の就職あっせん事業、退所後のアフターフォローイベント事業などを実施。


 ‐大会の声かけはどのようにして?
(永岡さん)去年のメンバー4人に加えて、あとは新しいメンバーでした。サッカーを本格的にやっていたのは二人かな。あとは、高校まで野球部の若者と、陸上部で足の速い選手だった若者です。建築系の仕事に就いている子だと土曜日に仕事が入ることが多いので、出られなかった若者もいたんですけどね。

‐事前に練習などはしましたか。
(永岡さん)僕らは練習をおろそかにしてしまいまして…(笑)一人はフットサルチームに入ってやっていたみたいなのですが、各々練習しつつという感じで、特にチームプレーや連携プレーなども練習せずに大会を迎えました。

(中島さん)去年は僕もフットサルを割とやっていたんですけど、今年3回か4回目くらいでした。どちらかというと休みの日は野球ばかりしていました。野球についていうと部活でやっていたときより今の方が楽しいです。先生に怒鳴られたり殴られたりしないし(笑)今は自分で考えて練習できたりするのが楽しく週1回くらいやっています。

負けても純粋にサッカーを楽しめた

‐大会はどうでしたか。
(中島さん)大会自体のレベルが1回目よりすごく上がったかなと。大会では2回も負けちゃったんで、練習をおろそかにしてはいけないなって思いました。でも、去年と変わらず楽しめたかなとは思います。負けても揉めるとかそういうこともなかったので。

(永岡さん)1試合目の福島のチームを抑えれば今年もいけるねって話をしていたんですけど、3,4試合目が想定外だったんですよね。まぁ采配ミスもありましたけどね。5人だけで替えるメンバーがいなかったので。今回は若者100%にこだわったので、誘う絶対数にも限界があったりして。体力をもっと温存できていれば3試合目勝てていたかなと。

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再会の場としてのスポーツの場

-交流会はどうでしたか。
(永岡さん)今回申し訳なかったのが、すごい身内で楽しいトークが繰り広げられちゃって(笑)わりと身内で仕事の話で盛り上がって、他のチームとの交流がなかなかできなくて…。

(中島さん)そうですね。一人は4月に僕の野球に誘って、もう一人は2月に一回飲みに行ったくらいでほかのメンバーは久しぶりの再会でした。「最近どうしているの?」なんて話をしていたらあっという間に時間が経ってしまいまして…。でも、卒業後もこうして再会の場をもてるのはありがたいことだなと思っています。

-これから頑張りたいことは?
(中島さん)去年のダイバーシティカップの時に話をした仕事を続けているという目標達成はしているのかなと。それと、仕事は仕事としてしっかりして、仕事の場以外にもいろんなコミュニティが持てたらいいなと思って、多少は増えたと思います。やっぱりスポーツが自分らしくいられる場なので、スポーツの機会が多いですね。なので、来年に向けては大きな目標は特になくて、今の仕事を続けた上で、変わらずみんなと元気に会えたらいいなと思っています。

(永岡さん)僕は、フェアスタートの卒業生個々人と長く細く何十人と繋がっているんですけど、みんな会いたくても休みがバラバラなので、一同で集まるっていうのはなかなか大変なんですよね。そういう意味でこういった大会のような、自然とみんなが楽しめるような行事はありがたいし貴重ですね。シャイなメンバーも多いので、ミックスゲームとか、他チームの人とサッカーをすれば、もっと話しやすくなるかもしれませんね。

株式会社フェアスタート
特定非営利活動法人フェアスタートサポート
  http://fair-start.co.jp/

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「入社後すぐ離職、ワーキングプアの仲間入り」をさせない。貧困の連鎖を断ち切る就労支援とは。:NPO法人 フェアスタートサポート


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