こんにちは、オンライン版編集長のイケダです。「販売者の方から買う前に中身を知りたい!」という声にお答えして、最新号の読みどころをピックアップいたします。





「ファブラボ」3拠点の取材記事!




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最新号の読みどころはなんといっても「ファブラボ」の特集。「ファブラボ」は全世界200カ所に広がる、デジタル工作機械を設置した「市民工房」のネットワークです。

さて、どんなときにファブラボは使えるのでしょう?

たとえば、家の洗濯機のプラスチックパーツが壊れてしまったとき。古い洗濯機なので、メーカーからパーツを取り寄せることもできません。そんなときは、ファブラボに訪れ、修理パーツの図面を設計し、3Dプリンタで出力しましょう。

以下の写真は、ファブラボムーブメントを推し進める、慶応大学教授の田中浩也さんが実際に制作したパーツです。左が壊れてしまったパーツ、右が自作したパーツです(『FabLife』のインターネット黎明期のようなワクワク感 - @ITより)。

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修理だけでなく、創作活動にもファブラボの設備は活躍します。次の写真は、「ファブラボ鎌倉」で制作された、藤山麓間伐材を使った木皿。レーザーカッターという機械を用いて、富士山の姿を刻印しています。

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ファブラボ鎌倉Facebookページより)




各拠点のファブラボは土地やコミュニティに根ざした独自性を持っています。研究都市・つくばにある「ファブラボつくば」は電子回路づくりに特化した、技術色の強いファブラボとなっています。


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取材記事では、以下のようなエピソードが紹介されています。

これまでにラボを訪れた最年少は中学3年生で、アクリルプレートにレーザー加工機で自分の名前を彫っていった。また、仕事で普段電子基板を設計しているというエンジニアの男性も、レーザー加工機を使いこなせるようになり、「FPGA-CAFE」のロゴを彫ったアクリル板と電子回路を組み合わせた光るオブジェをつくっていった。





最後に紹介されているのは、関西初のファブラボとなる「ファブラボ北加賀屋」です。

北加賀屋かつて造船業で栄えた地域。造船工場の跡地をクリエイター向けにリノベーションした「コーポ北加賀屋」の一角に、「ファブラボ北加賀屋」はあります。

小学生から参加できるモノづくりワークショップを積極的に企画しており、直近では「プログラミングできるブロック」を楽しむワークショップが開催されています。

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その他にも、取材記事では国内外のファブラボで生み出された、数々の作品が紹介されています。

インドのファブラボでは、小型のトラクターをつくってしまったというから驚き。さらにスケールが大きいものでは、スペインで制作された「ソーラー・ファブハウス」なんてものもあったりします。市民たちが、工房で家を造ってしまうというのはなんとも未来的です。

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FAB ACADEMYより)





テクノロジーの未来を教えてくれる特集、「ファブラボ」ムーブメントを知る方にも、そうでない方にも、自信をもってオススメできる内容です。ぜひぜひ路上でお買い求めください。

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