表紙は「モニカ・バルバロ」、特集は「対話から回復へ」/2月15日発売の『ビッグイシュー日本版』497号

2025年2月15日発売の『ビッグイシュー日本版』497号のご紹介です。

(リレーインタビュー 私の分岐点)アーティスト 新城大地郎さん

禅や仏教文化に親しみながら幼少期より書道を始め、現代的で型に縛られない自由なスタイルで書を書く新城大地郎さん。18歳で大学に行くために、宮古島を出たことが分岐点だったと語ります。離れたことで見えてきたという、宮古島の魅力とは?

(スペシャルインタビュー)モニカ・バルバロ

ボブ・ディランの若き日を描いた伝記映画『名もなき者/ A COMPLETE UNKNOWN』で、公民権運動や反戦活動家としても知られるシンガーソングライターのジョーン・バエズを 演じたモニカ・バルバロ。俳優としてのキャリアを振り返るとともに、女性に対する蔑視・差別の問題を語ります。

(特集)対話から回復へ オープンダイアローグの10

統合失調症や双極症、うつ病、ひきこもり、認知症、発達障害……。こうした生きづらさに苦しむ人たちが、薬物も入院も最低限に、もしくは必要とすらせず、ただ“対話”だけで回復する「オープンダイアローグ(OD)」が少しずつ広がりをみせています。

ODは元々、1980年代からフィンランドで実践が続けられてきた精神科医療の新しいアプローチです。対話を繰り返すことで症状が回復するケースが明らかになり、世界的な注目を集めています。

しかし、なぜ対話だけで回復が起こるのか?日本での普及に取り組んできたOD第一人者の斎藤環さん(精神科医)は、ODの根底には「人間の尊厳、自由や権利を尊重していくことで結果的に回復が起こる」という思想があると語ります。

日本での普及が本格化して今年で10年。茨城県で「つくばダイアローグハウス」を開業したばかりの斎藤さんを訪ね、「ODとは何か。10年にわたる取り組みとこれから」についてお聞きしました。

(国際)カナダ、世代間で連鎖する“同化政策のトラウマ”

憲法で先住民族の権利を保障し、過去の同化政策についても公式に謝罪したカナダ。しかし現実には、先住民族が置かれた状況は依然として厳しく、改善に向かっているとは言い難いです。社会問題から子どもを守ろうと取り組む児童福祉サービスの陰で引き裂かれる親子の実態について、当事者と里親の証言を伝えます。

(マンガを通して社会問題を考える3自分向けでない世界で、どっこい生きてる人

トミヤマユキコさんの「マンガを通して社会問題を考える」エッセイ第3弾。トミヤマさんは、「この世界が『ふつうの人』を基準にデザインされていて、そうじゃない人たちがありのままでいられるようにはできていない」と語ります。

そんな自分向けにデザインされていない世界の中にあっても、どっこい生きている人がたくさん出てきて、さまざまなヒントを与えてくれる、トミヤマさんが最近注目する、マンガ5作品を紹介します。

トミヤマユキコさんの登場号

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