表紙は「Ado」、特集は「あたりまえを壊す人類学へ」/11月1日発売の『ビッグイシュー日本版』514号

11月1日発売の『ビッグイシュー日本版』514号の表紙は「Ado」、特集は「あたりまえを壊す人類学へ」です。

(リレーインタビュー 私の分岐点)俳優 金城大和さん

2010年に俳優としてデビューして以来、舞台や映画、テレビドラマを中心に活動している金城大和さん。高校卒業後、友人とともに沖縄から上京し、東京郊外の自動車工場で住み込みで働くことになった金城さん。当初は一人暮らしを始める資金が貯まれば辞めるつもりだったといいます。そんな金城さんが東京にとどまり、演劇の道に進むきっかけになった出来事とは?

(スペシャルインタビュー)Ado

小学一年生の時、従妹に「悪ノ娘」「悪ノ召使」(作詞・作曲:mothy)の二次創作動画を勧められたのを機に、父親のパソコンでボーカロイド楽曲を聴き始めたという“歌い手”のAdoさん。
小学校高学年になると、「ニコニコ動画」やニンテンドー3DSに配信されていたソフト「うごくメモ帳」から、姿を見せずに活動する歌い手の文化に興味をもつようになりました。17歳最後の日に「うっせぇわ」で衝撃のメジャーデビューを飾り、早5年。以降も次々に話題作を世に送り出してきました。そんなAdoさんが、新曲『MAGIC』や大盛況を博した世界ツアー、また11月に控えた東京・大阪のドームツアーについて語ります。

(特集)あたりまえを壊す人類学へ

「あたりまえがいろいろな局面で崩壊している現代の世界。人類学は多くの人が信じてきた、あたりまえが行き詰まっている時に、そうした行き詰まりを乗り越えるための、また別の可能性を提示することのできる学問」だと里見龍樹さん(早稲田大学人間科学学術院教授)は言います。

2008年3月、里見さんはメラネシアに位置するソロモン諸島のマライタ島の北東岸にあるフォウバイタ村(仮名)を訪れ、以来通算21ヵ月、滞在してフィールドワークを行いました。ここには東西1〜4km、南北30km以上にわたって広大なサンゴ礁が広がる海があり、アシと呼ばれる人たちがサンゴのかけらを積み上げて築いた人工の島が合計90個以上も点在しています。里見さんは、島の人々とともに暮らすフィールドワークの中で、これまで謎に包まれていた島の歴史などを解いていきます。
そんな里見さんが語る「人類学の問い直しの歴史と、マライタ島でのフィールドワークや研究で見えてきたこと、これからの人類学」とは?

(国際)英国。「音楽は人間にとって共通の普遍的な言語」

現代のクラシック音楽界で頭角を現す、カネー=メイソン一家の若き演奏家たち。その7人の子どもたちを育てたエッセイストの母カディアトゥは今年、自身と家族の体験を綴った回顧録を上梓し、英国で話題を呼びました。アフリカの血を引く移民として一家が直面してきた人種差別や“英国人らしさ”の問題について、彼女の思いを聞きました。

(監督インタビュー)『はだしのゲンはまだ怒っている』込山正徳 監督

漫画家・中沢啓治さん(1939-2012年)が自身の被曝体験をもとに描いた漫画『はだしのゲン』。翻訳され世界へ広がり、各地で読み継がれてきたその作品を題材にしたドキュメンタリー『はだしのゲンはまだ怒っている』が11月14日から全国で順次公開されます。込山正徳監督に本作に込める思いを聞きました。

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