ホームレスの人々が入れる「お墓」を建てるプロジェクト

こんにちは、ビッグイシュー・オンライン編集部のイケダです。今日は読者のみなさんに、ホームレス支援団体「山友会」のクラウドファンディングプロジェクトをご紹介いたします。

無縁仏となってしまうホームレスの人々が入れるお墓を建てたい!(油井 和徳(NPO山友会)) – READYFOR?

無縁仏となってしまうホームレスの人々が入れるお墓を建てたい!

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山友会は1984年から東京の山谷地域で活動しているホームレス支援団体。今回、ホームレスの方々が生前親しかった仲間とのつながりを感じていられるようになるために、新たにお墓を作る資金を集めてはじめました。

彼らのなかには、様々な事情により、最も人間のつながりを感じられる存在であるはずの家族や親族との縁が途絶えてしまっている方も少なくありません。そのため、お亡くなりになった後、遺骨の引き取り手がいないために、無縁仏として合祀される方を多く見てきました。

せめてもの弔いの気持ちをと、私たちのほかに誰もいない火葬に立ち会ったり、親しかった仲間を集めてお別れ会を開いたりと、彼らとの別れをともにしてきました。また、生前の写真が残っている方については、こちらで用意した仏壇に写真を飾ったり、過去帳にお名前を記したりと、彼らの生きてきた証を残しながら亡くなった人々を偲んできました。

「お墓」は孤立に陥ったホームレスの方々にとって、重要な社会との接点になりえるということです。困窮者支援の文脈においてもあまり話題にならないテーマですが、「お墓」というかたちの支援は重要な意義をもっているといえるでしょう。

私たちも活動を続けていく中で、ホームレスの人々の抱える、本質的な問題は、衣・食・住を確保できないという物理的な問題ではなく、彼らの抱える深い「孤独」であり、そして、それが社会で生きていくことをあきらめさせる最大の要因なのではないかということを感じてきました。

だからこそ、彼らに人とのつながりを感じてもらうため、私たちは彼らの「仲間」として、彼らの抱える「孤独」を分かち合っていきたいと思いながら取り組みを続けてきました。

現在集まっているのは約50万円。目標金額の200万円にはまだ届きません。支援は3,000円からできますので、共感する方はぜひ参加してみてください。

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無縁仏となってしまうホームレスの人々が入れるお墓を建てたい!(油井 和徳(NPO山友会)) – READYFOR?