ビッグイシュー日本版274号に登場したマーク・レイ氏。
188㎝の長身でロマンスグレーの彼は、現在はファッション・フォトグラファー。以前はヴォーグ誌のモデルとして撮影をこなし、『SEX AND THE CITY』では裕福なプレイボーイ役、『メン・イン・ブラック3』ではエージェント役を演じました。
(ビッグイシュー日本版274号より)
リッチでダンディーに見える彼は、実はホームレス状態にあり、その様子を収録したドキュメンタリー映画「ホームレス ニューヨークと寝た男」が2017年1月28日に日本でも公開されます。
予告編ですでに10万回以上再生されており、日本での上映の期待の高さが伺えます。
「ホームレス ニューヨークと寝た男」公式サイトより
マークの荷物はスポーツ・ジムのロッカー4つ分。エクササイズで体を鍛え、身だしなみはジムのシャワールームや公園のトイレで整える。現場の仕事を終えるとカフェをハシゴしながらパソコンをチェック。ときには俳優の仕事で臨時収入。友人と飲みに行き、マンハッタンの花火を眺める。
ただ屋根のある家がないだけ。豊かな人生とはなにか。幸せとはなにか。そもそも、人生において成功するとはどういうことなのか?
経済的に安定した堅実な生活を選ばず、何にも縛られない自由な人生を選んだ一人の男の小さな人生から生きるヒントが見えてくる。
映画の日本公開に先立ち来日したマーク・レイ氏とビッグイシュー販売者の対談が『ビッグイシュー日本版』302号で実現。
それぞれ互いのホームレス体験、家族や将来の話を語っています。
そのなかから印象深いコメントを1フレーズだけピックアップ。
どこで寝るか寝ないかで自分を定義したくない。私は役者や写真に情熱を注ぎ、それで名を成したいと思っている人間であって、人生を楽しみたいと思っているし、ボランティアもすれば、ある人には友人であり、恋人でもある
「どこで寝るか寝ないかで自分を定義したくない。」という言葉は、「どこで寝るか寝ないかで自分を定義されたくない」、「どこで寝るか寝ないかで人を定義するべきではない」という意味であると感じます。
そのほかにも、ビッグイシューの販売者とハートフルな対談をしています。
「ホームレス ニューヨークと寝た男」はヒューマントラスト渋谷の1月28日公開を皮切りに、順次日本で公開されます。
「ホームレス ニューヨークと寝た男」公式サイトはこちら
ぜひ映画をご覧になり、「ホームレス状態」について思いを馳せていただければと思います。
302号ではほかにも
- リレーインタビュー 私の分岐点 西田 征史さん
- 2017年お正月かるた 世界を抱きしめる
- スペシャルインタビュー 絵本作家 いわむらかずお
- 特集奇跡の水月湖 世界”標準時間”への旅
- 157ヵ国、8年半、15万5502kmの自転車旅―― 小口良平さん
などなど、多彩なコンテンツが掲載されています。ぜひ、路上にてお買い求めください!
<映画.comニュースでも取り上げていただきました!>2017/1/13