イケダハヤトが解説「社会的企業やNPOが知っておくべき、ブロックチェーン技術の基礎」-ブロックチェーン講座より:1

2017年は大規模な盗難事件などで報道が増えたこともあり、「仮想通貨」という言葉が以前より世間によく知られるようになりました。しかし仮想通貨はまだまだ投機的な側面で捉えられていることが多く、社会に与えるインパクトという側面で注目している人は少数派のようです。

2018年1月某日、プロブロガーでビッグイシュー・オンライン共同編集長のイケダハヤトが来阪。ブロックチェーンという仕組みの基礎とその技術が社会に与えうるインパクトについて、ビッグイシュー日本代表の佐野章二・編集長の水越洋子をはじめとしたビッグイシュー関係者に講義をしました。


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イケダハヤト

高知在住のプロブロガー。2010年頃にビッグイシュー日本代表の佐野章二と出会い、意気投合。ビッグイシュー・オンラインを立ち上げ、オンライン版の編集長に就任。以降、スキル面・資金面でビッグイシュー・オンラインをサポートし続けている。


  ▼課題図書2冊

事前に出席者に課題図書が提示されました。ブロックチェーンや仮想通貨の理解にオススメの書籍です。

お金2.0』/佐藤 航陽 

ブロックチェーン革命』/野口 悠紀雄 

※講義の内容は2018年1月時点のものです。

ブロックチェーンは、インターネット登場と同様またはそれ以上のインパクトのある技術

まず「ブロックチェーンとは何か?」という話をしていきます。インターネットが登場したのと同じか、それ以上のインパクトが、ブロックチェーンという技術にはあります。ですので、このブロックチェーンを理解することは、時代の流れに乗り遅れないためにもとても重要です。

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ブロックチェーンの特徴1:非中央集権

ブロックチェーンの特徴は、大きく3つに分けることができます。

一つ目は、「非中央集権」。インターネットですと、中央のサーバーがあって、そこに対してユーザーがアクセスをします。もし、サーバーがダウンしたら、何も見られなくなります。国のシステムも当然こうなっている。でも、ブロックチェーンでは、お互いがお互いを支え合って情報を提供し合ったり、ネットワークを作ったりしていきます。これを「P2P」と言います。

例えばビットコインにも中央のサーバーは存在せず、利用者一人ひとりがビットコインのサーバーになっていて、お互いにネットワークを維持している。

実際に、ビットコインのネットワークは、今まで一度もダウンしたことがありません。今後も、未来永劫、ダウンすることはまずあり得ないでしょう。銀行のシステムだとダウンすることがあるかもしれませんが、ビットコインは絶対にダウンしない仕組みになっているわけです。

非中央集権であるということや、取引のやり取りが共有されることを意味します。実際に見ると分かりやすいですが、「ブロックチェーンエクスプローラー」を使うと、取引の履歴は誰でも見ることができます。

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通貨それぞれがブロックチェーンを持っていて、全て同じような仕組みになっています。ブロックは今も絶え間なく生まれ続けており、その一つのブロックの中に送金の情報が入っています。

いってみれば、銀行の送金明細を誰でも見ることができる状態になっているのが、ブロックチェーンの基本的な仕組みです。もし僕のアドレスをブロックチェーンエクスプローラーで調べたら、僕の今までの送金履歴を全て見ることができます。凄く透明性が高い。

取引自体は暗号化技術を使い、暗号化されています。そのため、ブロックチェーンの上に通貨が乗ったものは、「暗号通貨」と呼ばれます。日本だと仮想通貨という表現が一般的ですが、本当はクリプトカレンシー、暗号化された通貨という意味があります。取引は全て記録されるけれども、そのやり取りは暗号化されているので、透明性が高い一方で、匿名性や安全性が保たれますよというのが、元々の言葉の意味です。

ブロックチェーンの特徴2:不正が働きにくい

2つ目は、不正が働きにくい。これは、特に革命的ですね。ブロックチェーン自体はみんなで管理しているので、不正を働こうとしても、全員を説得して悪い方向へ引き込まないと、そのネットワーク自体の不正ができない形になります。

誰かが嘘をついても、残りの人々によって情報が正しいものに書き換えられていくので、その悪いものがどんどん勝手に削ぎ落とされていくのが、ざっくりいうとブロックチェーンの仕組みです。

ブロックチェーンの特徴3:規制が困難

最後に、中央で管理する存在がないので、規制が非常に難しい。G20でビットコインの規制の話が出るようですが、具体的な規制というと、おそらく取引所には本人確認をユーザーに対して求めましょう、出金の制限を設けましょうといったレベルしかできないはずです。

グローバルなP2Pネットワークであるビットコイン自体を、法的に禁止するのは無理ですね。それは、インターネットそのものを禁止するようなものです。

今、市場規模がどんどん伸びていて、先日、日本円で80兆円ぐらいまで伸びました。一旦、ガクッと下がりましたが、また上がり始めています。長い目で見れば、個人的には今の5倍とか10倍ぐらいには伸びていくのではないかなと思います。

というわけで、ブロックチェーンの特徴を簡単に言うと、中央集権ではない。みんなで管理しあう仕組みになっています。
ビットコインのような通貨は、世界中で分散的に、しかもみんなが取引を管理しています。ゆえに、悪意ある誰かが不正を働こうとしても、その不正が排除されていくような仕組みになっています。

そして、グローバルに分散化された仕組みなので、国家権力などが規制するのは困難です。仮に禁止したところで、いくらでも抜け道は考えられます。

もちろん、他にもいろいろな特質がありますが、概ねこの3つが重要なポイントです。

「トラストレス」=相手を信用しなくていいとはどういうことか

不正ができないということを、ブロックチェーンの世界では“トラストレス”と表現します。相手をわざわざ信頼する必要がないということです。

例えばウクライナの農家の人に僕がビットコインを送金するとき、仲介する銀行が存在しませんので、アドレスさえ知っていればトラストレスに確実に送ることができます。

中央集権的なものですと、銀行とか相手を信頼するプロセスが発生するので、そういうところにコストがかかったり、何らかの不正が働く余地があったりします。

「ブロックチェーン技術にお金を載せたもの」が仮想通貨

ブロックチェーンというシステムにお金を載せたものが仮想通貨と言われるもので、代表格はビットコインです。ブロックチェーンはあくまでシステムですので、ブロックチェーンには、いろいろなものが載ります。

ビットコインの場合だと銀行口座を持たなくても、お金が使えて、いつでもどこでも送金ができる。今はネットが混雑しているので送金手数料が高いですが、近々解決されると言われています。ですので、数円のお金で世界中どこでも送金することができて、自分も受け取ることができる。今までできなかったような送金の在り方を確立したり、価値の保存ができたりします。

最近で言うと、ジンバブエでビットコインの価値が上がっています。なぜかというと、ジンバブエの情勢が不安定なので、ビットコインに価値を移しているからです。価値の保存としてビットコインを使うケースが国際的にも出てきていて、金に代わるデジタルゴールドという表現をしたりします。ビットコインは、通貨や金融資産、金みたいなものをブロックチェーンに載せましたが、他にもいろいろなことができます。

「ブロックチェーンに契約を載せたもの」がイーサリアム

イーサリアムは、取引高や市場規模がビットコインに次いで大きな通貨です。僕もイーサリアムが好きで、たくさん買っていますし、ユーザーとしても利用しています。

今23歳のヴィタリックさんが、19歳くらいのときに考えた仕組みです。ブロックチェーンに通貨が載っているのがビットコイン。でも「ブロックチェーン自体はインフラだから、もっと広く使えるようにしたら面白いんじゃないか」とヴィタリックさんはきっと考えたんでしょうね。それでイーサリアムという仕組みを作った。

彼は、スマートコントラクトという機能を開発したと言われています。これは何かと言うと、ビットコインは通貨を載せましたけど、イーサリアムは契約機能を載せた。

ブロックチェーンの仕組みでいうと、非中央集権、みんなで監視して、しかも相手を信頼する必要がない。そして規制できないような契約をイーサリアムは作ることができる。それがスマートコントラクトと言われるような、一種のプログラムです。

具体的に言うと、プログラムで「Aをしたとき、Bをしましょう」という、ある種の契約をブロックチェーンに刻むことができます。それをブロックチェーンに刻んでおいて、自動的に執行する。

スマートコントラクトは、既に誰でも使えるような状況になっています。たとえば「MyWish」というサイトを使うと、いくつかのコントラクトを自分で作ることができます。

例えば、この「will contract」。遺贈コントラクトですね。仮想通貨が入ったお財布をコントラクトに登録すると、この登録した財布が、例えば5年間まったく使われなかったら、妻の財布に残高を全て移すというコントラクトを作ることができます。「Aをしたら、Bをする」というのが自動的に執行される。

ブロックチェーンに刻まれるので、誰も改ざんすることができないですし、相手を信頼する必要もない。イーサリアムのネットワークが稼働し続ける限り、自動的に執行されます。手数料は少し高いですが、1回1,000円くらいでこのコントラクトを利用できます。

他にも、自分のパスワードを紛失したときに起動できるコントラクトだったり、時間差で送金するようなコントラクト、1週間後にあの人のウォレットにお金を払いますというコントラクトができたり、コントラクトを実行できるツールが無数に出てきています。

特定の条件をお互いに課して、それを自動執行するので凄くラクですよね。プログラムで動くので、不正を働くことができないし、ビットコインのような通貨をブロックチェーンにのせるとはまた全然違う、広い使い方になっていきます。イーサリアムは、そこが革命的だと言われたりします。

ブロックチェーンを使った資金集めが「ICO」

ICOという言葉が「お金2.0」に出ていたと思いますが、これは「Initial Coin Offering」の略で、“ブロックチェーンを使って資金を集めましょう”という技術です。

ICOというのは、自分で作ったトークンというお金の一種みたいなものを売り出す。例えば僕がトークンを作って、「イケハヤトークンを100円で買ってください」ということをしたら、それがICOということになるんです。

コインを公開でオファーして、それを使って資金調達する。1イケハヤトークン100円のものを、1万イケハヤトークン分売ったら100万円になります。その100万円は僕の資金調達になって、さらに、みなさんの手元のイケハヤトークンが値上がりして売却益を得る。株式と一緒ですね。イケハヤトークンを買ったら、電子書籍を割引価格で購入できたり、トークンが値上がりしたら売却益も得られたりもします。

今、ICOが盛んに行われていて、プロジェクトが把握しきれないほどあります。僕は、ICOプロジェクトを月に500件とか600件とか見ています。世界中の人から資金を集めることができるから、凄くフラットなんです。ウクライナやエストニアといった国のベンチャー企業がICOで資金を集めています。ベンチャーキャピタルのお金が行き渡っていなかった小国の企業も、ICOを使って世界中から資金調達をしているわけですね。

例えば、これは韓国の企業が行なったICONというICOですが、現在値でいうと売り出し価格の86倍くらいになっているので、もし100万円買っていたら8,600万円という夢のある数字になります。という感じで投機性が凄く高いものですので、世界中からお金が集まります。

既に、ベンチャーキャピタルによる調達金額よりも、ICOを使った資金調達額のほうが多くなっています。課題はもちろんあり、世界的に規制も進んでいますが、世界中の人たちからお金を集めることができる画期的な仕組みです。

ICOは案件によっては100円くらいから投資ができます。100円を投資することはあまりないですが、気になるものには1,000円、2,000円くらい投資してみたりもしています。それが世界中の人たち、何十万人、何百万人が投資することになるので、凄い合計額になるというところもありますね。投機要素のある、グローバルなクラウドファンディングといってもいいでしょう。

というわけで、自分たちで「トークン」とを発行して、それを売り出してお金を集める。これもブロックチェーンの一つの技術を使って行われていることですね。

ブロックチェーンに融資を載せることもできる

ブロックチェーンとお金とスマートコントラクトを合わせて融資を行うケースも出てきていて、先日リリースされた「WeTrust」もそのひとつです。

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ここは「Trusted Lending Circles」という仕組みを、ブロックチェーンでやっています。これは何かというと、たとえば、バイクが欲しいけれど、バイクを買うお金がない。このときに、サークルを作って10人集めて、月に1回1万円ずつお金を出すことを契約する。10人で1万円だったら、毎月10万円のプール金が貯まっていきますよね。最初はこの人、次の月はこの人、次の月はこの人…みたいな感じで10回まわしていくことをスマートコントラクトでやる。

勘の良い方はピンと来たかもしれませんが、これは日本における「無尽」「模合」と同様の仕組みです。伝統的なコミュニティ融資を、デジタルなテクノロジーを使って、しかもトラストレスに実装しているわけですね。もちろん、誰かがこのお金をひったくることはできません。ブロックチェーンのユースケースのなかでも、「融資」は特に面白いですね。

ブロックチェーンは「存在証明」にも使える

ある時点でブロックチェーンに刻まれた情報は、どうやっても改ざんできないので、それを使って「証明」を行うことを考えている人もいます。

これは、オープンアポスティーユというプロジェクトで、ここのアポスティーユというアップロードするというボタンを押すと、自分の作った書類をブロックチェーンに刻むことができます。

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刻んだブロックチェーン上の情報は改ざんのしようがないので、存在証明になるんです。自分が作った音楽データをここにアップしたら、自分が最初のクリエイターだというのをブロックチェーンが証明してくれる。これを使って、結婚の誓約書をアップしたり、法的な存在証明をしたりということが、ブロックチェーンで行うことができます。

自分の書いたものをブロックチェーンに刻んで、自分の所有権や著作権を明確に残しておくこともできます。しかもそれを他のクリエイターに販売したり、コピーするときに手数料を取ったりできるような仕組みも仕込まれていたりします。これが一般的に普及すると、著作権協会はいらなくなりますね。

あとは自分の情報をブロックチェーンに刻もうと思っている人たちもいます。“uPort”は、ブロックチェーンの中に自分の個人情報を刻めるものです。当然、改ざんできないので凄く便利。

「マイナンバーのような個人情報をブロックチェーンに刻んで、いろいろなところでデジタルで使えるようにしましょう」ということをやっている人もいます。このSelfKeyも先日テスト版が出たばかりです。

まず自分のパスポートや存在証明をブロックチェーンに刻みます。すると、ビザの申請、レジデンシー・市民権の購入などができるマーケットプレイスが利用できるようになります。「市民権を買えるんだ」という驚きがありますが、投資家向け市民権のような、一定の投資を行うと市民権が得られるっていうような仕組みがあるんですね。それを存在証明した上で、インターネットで手続きすることによって市民権をオンラインで買えるようにするという仕組みです。

ブロックチェーンは投票にも使える

ブロックチェーンは、改ざんも不正もできない、中央集権じゃないということで、投票に使えると考える人も山のようにいます。これは既に動いているのも、たくさんあります。

僕も使っているNEMというブロックチェーンの仕組みには、投票機能があるんです。例えば、コミュニティファンドのようなNEM財団というのがあって、NEM財団のお金は申請したら使うことができる。助成金とイメージは同じです。NEM財団のコミュニティプロポーザルという、財団のお金を使うときにプロジェクトの審査をみんなで行うことになります。ブロックチェーンに刻むので、改ざんできない分散型の投票が実現できます。

たとえばこのプロジェクトは賛成が十分に多いので、財団のお金を使うことが決まりましたよっていうことになります。こういう仕組みが、これからどんどん出てくると思います。選挙管理委員会はいらないわけですね。

ブロックチェーンと予測市場

ブロックチェーンと予測市場という視点から見る人たちも大変多いです。例えば「Stox」というプロジェクト。イーサリアムの価格が、「1/24の12時にいくらになっていると思いますか」という予測をみんなに投票させます。その投票の予測データ自体にも価値があるので、予想を集めて商品として提供していこう、ということも考えられています。

また、投票したことはブロックチェーンに刻まれるので、改ざんができない。しかも、不正ができないので、この予想が合っているかどうかとか、当たったかどうかをトラストレスに予測できるわけですね。

こうした予測市場は「保険」でも応用できると見られています。保険も予測ですよね。実際に自分が癌になるかどうか分からないけれども、癌になったらお金がもらえる予測と、実際がマッチしたときに何かが行われるということを、ブロックチェーンとスマートコントラクトを使って実装するわけですね。2020年ごろには「ブロックチェーンを使った保険」が実際に動き出すのではないかと思っています。

ブロックチェーンと組織マネジメント

ブロックチェーンと組織のマネジメントを絡めることもできます。「Aragon」というツールを使うと、ブロックチェーン上の技術を使いながら組織の運用ができます。まだまだ開発途上のツールですが、資金を共同管理したり、議決権を持った人々で組織にまつわる意思決定をすることができます。

例えば「ビッグイシュー・オンラインの編集部をブロックチェーンの仕組みを使ってマネジメントする」ということも技術的には可能です。読者も投票ができるようにしたり、自分たちのトークンを給料の一種として分配する、なんて仕組みは面白いかもしれませんね

ブロックチェーンの仕組みを使って、世界中の人たちがフラットに参加できるような分散型の組織を実現させようとする人たちもたくさんいます。

ブロックチェーンはサプライチェーンとも相性がよい

ブロックチェーンに刻まれた時間は改ざんできないので、サプライチェーンのマネジメントにいいとして、実用化が進んでいます。

例えば、肉がどこで誰に加工されたかというデータをブロックチェーンに刻んで、それを流通の情報にのせて最終消費者のところまでトラッキングできるようにします。ブロックチェーンの強みがわかりやすく生かされたユースケースですね。サプライチェーンは、非常に大きな話なので、あらゆる商品にブロックチェーンベースでサプライチェーンが刻まれていくと思います。

ブロックチェーンを使って非中央集権で徴税を行う?

ブロックチェーンを使って、非中央集権とトラストレスを重ねて徴税を行うという考えもあります。

NEMという仕組みを使うと、たとえばビッグイシューは自分で「ビッグイシューコイン」を作ることができます。そのときに、徴税の仕組みを設定することができるんです。誰かがビッグイシューコインを使ったら、自動的に一定のパーセンテージを徴収することができます。

そのためにビッグイシューコインをたくさん配りみんなが使ったら、その発行者である我々のほうに自動でパーセンテージ分の手数料が入ります。このパーセンテージは、自分たちで設定することができます。0.001%でもいけるし、0.0001%でもいける。消費税みたいなものですね。これらは自動的に徴収されるので、税務署はいりません。

ブロックチェーン×ギャンブル

ブロックチェーンとギャンブルを絡めるというのも世界中で行われています。これもキリがないくらいプロジェクトが動いていますね。

たとえば「TrueFlip」というプロジェクトでは、宝くじみたいなものをブロックチェーンでやっています。もちろん改ざんもできないし、非中央集権でやっているので胴元がいません。宝くじに使われているスマートコントラクトも公開されているので、透明性が非常に高い。

もちろん各国の法律の問題はありますが、仮想通貨ですので世界中誰でも参加することができます。日本で参加していいのかどうかは、正直微妙なところです。ギャンブルとブロックチェーンについてはすでに実用化されているので、今後、各国で問題になってくる可能性がありますね。

ブロックチェーン×ゲーム

ゲームに対する応用系なんかは、盛んに開発されています。これは、「クリプトキティーズ」という猫を育成するゲームです。まずこのゲームに登録して、3,000円くらいで猫を買う。買って育てていくと猫が子どもを産むんです。その産んだ子どもを他の参加者に売ることができます。めちゃくちゃかわいい猫だと、1,000万円を超える価格で売買されたりもします。信じられませんね。

ブロックチェーンは、「データの改ざんができない」というところで使われています。つまり、これらの猫ちゃんは、コピーができないんです。凄くかわいい猫は、絶対に世界に1匹しか存在しないから、価値ある資産として取引されます。

トレーディングカードゲームの世界では、人気のカードは1枚10万円とかになったりしますよね。クリプトキティーズは、それをブロックチェーンでやっているという事例として考えるとわかりやすいと思います。

昔、セカンドライフというバーチャルリアリティのゲームがありましたけど、それをブロックチェーンでやるという試みもあります。「Decentraland」というプロジェクトです。

バーチャルリアリティのヘッドセットをつけて利用します。バーチャルリアリティ空間をブロックチェーンにのせる。例えば自分の土地をブロックチェーンに刻むと、誰もコピーできません。本当にその土地が存在しているかのように扱うことができます。

しかも、ゲーム性があるので、商品を作って売ることもできるし、もちろんそれは仮想通貨で決済できるので、今までのセカンドライフがよりリアルになっています。

質疑応答満載のイケハヤによるブロックチェーン講座:2を読む

イケダハヤト氏、再来阪!

ブロックチェーンを活かした社会貢献のこれからとは。

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日時:4月30日(月・祝) 11時OPEN 12時~14時
場所:ロフトプラスワンウエスト
最寄駅 日本橋駅、なんば駅
大阪市中央区宗右衛門町2-3 美松ビル3F
参加費:
○一般 3,000円+ ワンオーダー制(500円〜)
『ビッグイシュー日本版』提示でワンオーダー券(ドリンク)プレゼント(一般のみ)
○学生 2,000円 + ワンオーダー制(500円〜)
学生証提示※学生の事前予約はTELのみ(ネット購入不可)


定員:135人
お申込み:ロフトプラスワンウエスト 
前売り券はイープラス、店頭電話予約にて3/24(土)発売開始!
購入ページ(パソコン/スマートフォン/携帯共通)
ロフトプラスワンウエスト電話→0662115592(16~24時)
※ご入場はイープラス、店頭&電話予約並列入場→当日の順となります。
https://www.bigissue.jp/event/88/