表紙「シンシア・エリヴォ」、特集は「ベーシックインカムの導入を考える」/『ビッグイシュー日本版』8月1日号(508号)

8月1日発売の『ビッグイシュー日本版』508号は表紙「シンシア・エリヴォ」、特集は「ベーシックインカムの導入を考える」です。

(リレーインタビュー 私の分岐点)将棋棋士 先崎 学さん

小学4年生の時に米長邦雄永世棋聖の内弟子になり、1987年にプロデビュー。将棋棋士として活躍する先崎学さんにとって、一つの分岐点となった出来事は、30歳の頃、週刊誌でエッセイの連載を始めたことだったと語ります。「将棋は苦しみの中にある人を励まし、力を与える」と先崎さんが実感するきっかけになったできごととは?

(スペシャルインタビュー)シンシア・エリヴォ

近年最も話題になった映画の一つ『ウィキッド ふたりの魔女』で、主人公のエルファバ(葛藤を抱える緑色の肌の西の魔女)を演じた俳優シンシア・エリヴォ。この作品で3度目となるアカデミー賞ノミネートを果たし、11月には『ウィキッド』第2部が米国で公開予定です。エリヴォが「若き日の自分に宛てた手紙」をテーマに、自身の思いを語ります。

(特集)ベーシックインカムの導入を考える

ベーシックインカム(BI)は「高齢者から乳幼児まですべての人に生活をまかなえるだけの一定の金額を無条件で無期限に給付する」社会保障制度。ドイツで2021年6月から3年にわたって「ベーシックインカムの実証実験」が行われ、今年4月にその結果が発表されました。
この実験は、これまで世界で行われた中でも、史上最大規模のもの。100人以上の人に毎月1200ユーロ(約20万円)のベーシックインカムを支給した結果、「受給者の平均労働時間は変化せず、社会生活が活性化し、睡眠時間が増えた」などの興味深い結果が出ました。現地在住のジャーナリスト、見市知さんによるレポートをお届けします。

日本では今、ベーシックインカムについての議論は進んでいるのでしょうか。ビッグイシューは2018年12月に、フォーラム「とことん語ろうベーシックインカム!」を開きましたが、その際、登壇いただいた波頭亮さん(経営コンサルタント)に、ドイツでの実証実験を受け、日本におけるベーシックインカムの実現性について聞きました。

(夏の特別企画)無人島で暮らせば

日本には1万4120もの離島があり、そのうち1万3704が無人島だといいます。梶海斗さん(無人島プロジェクト代表)は2008年、19歳の時から多くの無人島でキャンプをし、今は“無人島”をテーマにした活動を行っています。
また、脇村拓嗣さんは瀬戸内海の無人島“松島”に移り住み、古民家を借りて無人島暮らしを体験できる宿に改修し、23年6月に「松島荘」をオープンしました。
梶さんと脇村さんに、無人島で体験できることを聞きました。

(ビッグイシュー・アイ)米国ロサンゼルス。国境を越え、困窮者支援を広げたい

米国ロサンゼルスで、日系米国人や在留日本人をはじめ、さまざまな移民コミュニティを包括的にサポートする「リトル東京サービスセンター(LTSC)」。コロナ禍以降の物価・家賃高騰に加え、創立45周年を迎えた今年もトランプ政権による排他的な政策が相次ぎ、人々の苦境に拍車をかけています。逆風が吹く中、LTSC社会福祉部で奮闘する3人のスタッフに、現地での活動状況を聞きました。

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