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移動式無料洗濯サービス-洗いたての服で、新しい人生をつくる。
改造した車で路上を移動しながら、ホームレスの人々に無料で洗濯サービスを提供する「オレンジスカイ・ランドリー」。この活動をオーストラリアで始めたルーカス・パチェットさんに、メールインタビュー。 -
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災害から「逃げられない人」を減らしたい。東日本大震災の経験から誕生、世界初の車椅子・補助装置「JINRIKI」
2011年の東日本大震災時、被災3県での障害者手帳保持者の死亡率は全住民の約2倍で、死者数の約6割を占めていたのは65歳以上の高齢者だ。 災害時に支援が必要な人をどう避難させるかが大きな課題となっている中、その手段の一つ […] -
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甲状腺がん患った若者たち、原告となって東電を提訴──井戸謙一弁護士(弁護団長)に聞く
2011年3月の東京電力福島第一原発事故後に甲状腺がんになったのは、原発事故による被曝が原因だとして、事故当時、福島県内在住だった当時6歳から16歳の6人が今年1月、東京電力に総額6億1600万円の支払いを求める訴えを東 […] -
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セクハラはれっきとした人権侵害。加害者だけでなく組織全体の検証を
日本ではセクシュアル・ハラスメント(以下「セクハラ」)や性暴力のニュースを聞かない日はなく、その対策は遅々として進んでいないように思える。他の先進国ではどうだろうか。カナダ・アタバスカ大学で組織行動論を専門とするアンジェ […] -
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10月15日発売の『ビッグイシュー日本版』465号、表紙は「ブカヨ・サカ」、「守りたい、『介護の社会化』」
2023年10月15日発売のビッグイシュー日本版465号の紹介です。 表紙は「ブカヨ・サカ」、「守りたい、『介護の社会化』」です。 -
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写真入り身分証の提示義務、社会的マイノリティを犠牲にして得られる「信頼性」とは?
英国では2023年5月4日以降、不正投票を防ぐため、投票時に写真入り身分証(運転免許証やパスポートなど)の提示が求められるようになった。この新しい規則により、民族的マイノリティやホームレス状態の人など、身分証を持つことが […] -
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タリバン政権による「婦人服の制作禁止令」で、仕立て屋たちが職を失っている現状
「アフガニスタンで自分の店を構えていたのですが、タリバンが婦人服の制作を禁じる命令を出したため、パキスタンに来ました。今は、この街の仕立て屋で日当制で働いています」アフガニスタン東部の都市ジャラーラーバード出身のノア・ワ […] -
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成人の約2100万人が身分を証明できない?!困窮者をさらに追い詰める米国の現状
サンフランシスコのストリートペーパー『ストリート・シート』で編集者として働くTJジョンストンは、かつてホームレス状態にあった。その当時、写真入りの身分証をなくしたことで、大変な生活がさらに危うくなりかけたという。実体験を […] -
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身体障害や発達障害のある学生に“合理的配慮”を。大学でのダイバーシティの取り組み(英国)
身体障害のある学生ならびにニューロダイバーシティ*1の学生への教育支援について、英国サリー大学で障害・インクルーシビティ責任者を務めるルイーズ・バデリーに『ビッグイシュー・ノース』が話を聞いた。 -
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国民の大半が電子行政システムを信頼しているエストニア。その圧倒的デジタル化状況
北欧の小国エストニアは、2023年3月5日に実施された 国民議会選挙でデジタル的に大きな節目を達成させた。インターネット投票した人が初めて、有権者の半数を超えたのだ。政治学者として選挙制度を研究しているウェストバージニア […] -
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移民の子どもが200人以上行方不明になっている英国の現状
英国では、移民として、保護者もなく一人きりで英国にたどり着いた子どもたちは、内務省が管轄するホテルに収容されることになっている。だが実際には、その中から多数の行方不明者が出ているという。シェフィールド・ハラム大学の教授で […] -
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7月15日発売の『ビッグイシュー日本版』459号、表紙&スペシャルは「マネスキン」、特集は「20代女性のポリティクス」
2023年7月15日発売のビッグイシュー日本版459号の紹介です。 表紙&スペシャルは「マネスキン」、特集は「20代女性のポリティクス」です。 -
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イタリアでは拘置所や刑務所での自殺が2日に1回のペースで発生
イタリアの刑事施設(拘置所や刑務所)では、2022年の1年間だけで84件もの自殺が発生している*1。なかでも8月は14人が命を絶ち、2日に1件のペースという衝撃的な数字が記録された。イタリアの全人口にあてはめるなら、同期 […] -
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イタリアの流刑地ゴルゴーナ島で受刑者がつくる高級ワイン
イタリアの西海岸に浮かぶトスカーナ群島、その中でも最も小さなゴルゴーナ島。面積わずか2平方キロメートルほどのこの島には、二つの大きな特徴がある。海洋保護区であり、ヨーロッパ唯一の監獄島なのだ。島の海域は自由に航行できず、 […] -
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精神疾患や薬物依存症者の強制入院にまつわる賛否両論
米国では、ホームレス当事者を含めた市民の健康や治安への懸念の高まりを受け、この1年ほどでホームレス問題への新しい方針を発表する都市が出てきている。その中に「民事的収容(civil commitment)」を提案するものが […] -
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6月15日発売の『ビッグイシュー日本版』457号、表紙&特集は「ニューロダイバーシティ」、スペシャルインタビューは「リン=マニュエル・ミランダ」
2023年6月15日発売のビッグイシュー日本版457号の紹介です。 表紙&特集は「ニューロダイバーシティ」、スペシャルは「リン=マニュエル・ミランダ」です。 -
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独裁により100以上のラジオ局が閉鎖に―「情報の砂漠化」ベネズエラの現状
ベネズエラではこの1年で、政府によって100以上のラジオ局が閉鎖に追い込まれている。メディアの衰退に拍車がかかり、市民の情報アクセスはますます難しくなっている。ジャーナリズム学教授で、メディア監視機関「メディアナリシス」 […] -
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移民が流入すると不安は高まりがちだが、実際の犯罪率は増えない:チリの研究より
「移民」は、現代の政治や学者間での議論において、避けては通れない重要なテーマだ。しかし、世界中どの国においても、政治家や世間一般に移民を敵視する人は一定数いる。移民反対派の多くは「移民が増えると犯罪が増加する」と主張する […] -
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音嫌悪症(ミソフォニア)の症状と対応策
リンゴを丸かじりする音、ニンジンをボリボリかみ砕く音。他人が物を食べるときに立てる音に過敏で、拒否反応を覚える人たちは、「ミソフォニア(音嫌悪症)」なのかもしれない。息子の発症を機に、2016年から音嫌悪症の専門家となっ […] -
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漁業の世界で男女格差は是正できるかー世界の公平・持続可能なケースに学ぶ
小規模漁業に従事する女性は 世界的に約450万人、全漁業労働者の4割を占めるとされる。しかし、女性たちは、漁場や沿岸資源へのアクセスにまつわる意思決定プロセスからは外されがちだ。漁業に関する政策、法律、プログラムは歴史的 […] -
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選挙活動がビッグイシュー販売者に与える影響
街角で雑誌販売をするビッグイシュー販売者は、人通りが見込める場所に立つことが多い。そのため、その場所は、選挙時には選挙活動にも使われることもよくある。選挙期間になると、ビッグイシューを応援してくださる方の中に […] -
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脳内で視覚的イメージを描けない「アファンタジア」の長所と短所
視覚的なイメージ化がむずかしい「アファンタジア」という認知特性について、ドイツ・シュトゥットガルトのストリート誌『トロット・ヴァー』の記事を紹介する。 -
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地域ジャーナリズムはヘイト・偽情報・分断に対抗する有効な手段
「地域ジャーナリズムの未来が危うい」ー 英国のデジタル・文化・メディア・スポーツ省(DCMS)の最新報告書が警告を発している*1。全国メディアに対する世間の信頼度が低下し、ネット上では差別やヘイト、分断を煽る発言が増え続 […] -
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巨大企業が隠蔽するPFAS汚染を暴いた映画『ダークウォーターズ』。モデルとなった弁護士ロバート・ビロットに聞く
環境汚染と深刻な病との因果関係を暴露し、巨大化学企業デュポン社に数億ドルの賠償金を支払わせた弁護士ロバート・ビロット。巨大企業との闘いは、映画『ダークウォーターズ―巨大企業が恐れた男』にもなった*1。昨今、沖縄や東京・多 […] -
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ニュージーランドの元首相、ジャシンダ・アーダーンのレガシー「優しさの政治」
英バース大学のジェンダー政治学の授業で、「現代社会で人の心を動かす政治指導者は誰か」と学生たちに尋ねると、必ずジャシンダ・アーダーンの名が挙がる。歴代のニュージーランド首相たちはどうかと尋ねると、学生たちは沈黙する。従来 […] -
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信仰心があるからこそ、不正を糾弾するーカトリック信者による「マリア2.0」運動
2019年、ドイツのミュンスターで、カトリック教信者の女性たちが草の根運動「マリア 2.0」を立ち上げた。長い歴史を持つカトリック教会が起こしてきた数々の不祥事や問題に、もうこれ以上耐えられないと、ミサをボイコットするな […] -
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暴力を“病”と捉える警察のアプローチ。スコットランド、犯罪減少を導く“希望と機会”
かつて暴力犯罪率の高さで悪名高かったスコットランド・グラスゴー。しかし15 年前に、警察が「暴力」に対する見方を変え、貧困の改善をすすめて社会福祉との連携を始めると、事件数は減少。画期的な事業のモットーは「人生の厳しいカ […] -
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障害者のできることを増やすまちづくり―米オハイオ州の「アビリティセンター」所長に聞く
米オハイオ州トレドにある「アビリティ・センター」は、“米国一の障害者に優しい街”を目指し、障害者一人ひとりの真の情熱を大切にした自立支援、そしてコミュニティの障害者の受け止め方を変えていく活動を展開している。2021年末 […] -
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ボランティアは本当に尊いのかー国の怠慢を招く?支援を受ける側の固定化?ドイツの社会政治学教授が指摘する問題
日本の「子ども食堂」の数は少なく見積もっても7千を超え、子ども食堂に関わるボランティアの数も増え続けている。そんな“子ども食堂文化の浸透”を喜ぶ政治家もいるが、「子ども食堂が必要な状況(=子どもの貧困)をなくすのが本来の […] -
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甲状腺がんになった子ども全員に被害救済を──原告のちひろさん(仮名)に聞く
前号では「311子ども甲状腺がん裁判」の井戸謙一弁護士に裁判の争点などを聞いた。 今号では、原告の一人、ちひろさん(仮名、中通り、20代女性)の話を紹介する。ちひろさんは原発事故が起きた2011年3月、中学3年生だった。 […]