スペシャルは「マララ・ユスフザイ」、特集は「世界をつなぐ文学へ」/1月15日発売の『ビッグイシュー日本版』(495号)

(リレーインタビュー 私の分岐点)ミュージシャン 高野寛さん

1988年にアルバム『hullo hulloa』でソロデビュー。ほとんどの楽曲の作詞・作曲・編曲・ギター・プログラミングを自ら手がけるスタイルで、23枚ものソロアルバムを発表してきた高野寛さん。人生最初にして最大の分岐点は、中学3年の春休み。レコード屋でYMO(イエロー・マジック・オーケスラ)のライブ映像を観た日に訪れたと語ります。音楽人生に常にその存在があったという、高野さんにとってのYMOとは?

(スペシャルインタビュー)マララ・ユスフザイ

母国パキスタンで女子教育禁止に抗議の声を上げ、17歳でノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイ。人権活動家として人道主義をテーマにしたドキュメンタリー映画を製作する彼女が、アフガニスタンで暮らす女性たちの闘いを捉えた新作『ブレッド&ローズ』と、現在の思いを語ります。

(特集)世界をつなぐ文学へ-言語を超えて

世界のどこでも、人々は文字が生まれる前から、物語を紡いできたのではないでしょうか。そして、人間の内面を深く描く物語や文学は私たちを救ってくれてきたし、くれるはず。

いま書店や図書館に並ぶ翻訳文学は欧米文学が中心です。けれど、日本ではなじみの薄いその他の言語で書かれた文学を読めば、その地に持っていたイメージが変化し、社会や人々の暮らしや息吹きをリアルに感じることができます。辞書や教材がなく、学べる場も海外だけなど、多くのハードルを乗り越えて活躍する、3人の翻訳者に話を聞きました。

ノルウェーで出合った絵本3冊を自ら企画、出版社に持ち込んだ青木順子さん、メキシコ・ユカタン半島の先住民の言語(ユカタン・マヤ語)で書かれたマヤ文学の翻訳者、吉田栄人さん、タイの文化に惹かれ、タイ語を学ぶ中でタイ文学の翻訳を志した福冨渉さんに取材しました。

(国際)ポルトガル。「世界農業遺産」“巨大な力から人々の領土を守る運動”

緑豊かなポルトガルの農村で、自給自足の生活を送る人々。そのサステナブルなライフスタイルは国連の「世界農業遺産」にも指定されます。当地の地下に眠るリチウム資源を対象に、外資企業が採鉱計画を進める中、地元の村民とヨーロッパ各地から集まった活動家が協働し、抗議の輪を広げています。

(監督インタビュー)『港に灯がともる』安達もじり監督

1995 年の阪神・淡路大震災から1 月17 日で丸30 年を迎えるのに合わせ、映画『港に灯がともる』が公開されます。震災の年に神戸で生まれた在日三世の女性が、家族との“わかり合えなさ”に葛藤しながらも懸命に生きる姿を描きます。安達もじり監督に話を聞きました。

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