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貧困・ホームレス
毎日20人以上が路上で亡くなる米国の真の悲劇
米国では毎日少なくとも20人が、路上やテント、車中など、ホームレス状態で亡くなっている*1。ストリートペーパーの国際的ネットワーク「INSP(International Network of Street Papers) […] -
貧困・ホームレス
ホームレスの人を減らし続けているフィンランドの本気-まず住まいを提供する「ハウジングファースト」施策の成功
ヨーロッパでは、多くの都市でビルの入り口にホームレスが寝そべっている光景が街並みの一部になっている。だがフィンランドの首都ヘルシンキでは、街中や駅周辺から港の近くへと足を延ばしても、特にホームレスらしき人は見当たらない。 […] -
貧困・ホームレス
ホームレス、シェルターに住む人、元受刑者……分け隔てなく雇用する「地域清掃会社」
米国中部コロラド州の大都市、デンバーの並木道。タミー・ヴォーンの朝は、コルファクス・アベニューとブロードウェイ・ストリートの交差点から始まる。出勤日は毎日欠かさず歩道をほうきで掃き、ごみ箱を空にして、このキャピトルヒル地 […] -
貧困・ホームレス
スペイン・アンダルシア地方の果樹園を支える不法労働者たち
スペインは、欧州連合(EU)の中でも指折りの青果物産地。国内最南端に位置するアンダルシア地方は欧州最大級の有機農地面積を誇り、農園労働者は引っ張りだこだ。しかしハードな労働の割に低賃金のため、この分野で働きたいと考えるス […] -
貧困・ホームレス
高齢者の貧困が激増。腰の重い国に代わり、市議会はどこまでできるか
日本で年金生活に余裕があったのは昔のことで、今ではかなりの高齢になってもアルバイトをしないと生きていけない人が増えている。年金が足りないのは日本だけではなく、ドイツも同様だ。ドイツのストリートペーパー、『ヒンツ&クンツ』 […] -
貧困・ホームレス
「2030年までにホームレス問題解消」に取り組むドイツ政府:住宅・都市開発・建設相クララ・ゲイウィッツにインタビュー
2021年12月に発足したドイツのショルツ政権は「2030年までのホームレス問題解消」を掲げている。その具体策として、毎年40万戸の住宅建設を打ち出している*1住宅・都市開発・建設相クララ・ゲイウィッツに、『ヒンツ&クン […] -
貧困・ホームレス
父親の病気、職場の人間関係、リーマンショック、東日本大震災…Tさんがホームレスになってしまった理由
ビッグイシューでは、ホームレス問題や活動の理解を深めるため、教育機関や企業などで講義をさせていただくことがあります。今回の講義はある一部上場企業でSDGsを担当する部署の社員さんたち。研修プログラム「道端留学」の一環で、 […] -
貧困・ホームレス
路上生活者をデータベース化し、支援に優先順位をつけるロサンゼルスの取り組みについて/大切なのは排除ではなく現状把握と寄り添い
多くの都市で行われる「ホームレス状態をなくす」取り組みは、「ここではないどこかへ」という意図に過ぎず、それでは問題が解決しないことが明らかになっている。ロサンゼルス市の取り組みには他の都市が学ぶべきところがあると「ホーム […] -
貧困・ホームレス
ホームレス高齢女性のリアルに迫るドキュメンタリー映画『アンダーカバー』
住まいに大きな不安を抱える高齢女性たちに迫ったドキュメンタリー映画『アンダーカバー(Under Cover)』が、2022年10月からオーストラリア国内で上映されている。豪スウィンバーン工科大学アーバントランジションセン […] -
貧困・ホームレス
『ドクター・フー』『セックス・エデュケーション』で評判の俳優ンクーティ・ガトワ、住所不定の下積み時代を語る
英国のポップカルチャーに多大な影響を与えてきた国民的長寿SFドラマシリーズ『ドクター・フー』。主人公ドクター役の14代目に、初の黒人俳優ンクーティ・ガトワ(29歳)が抜擢された。温かい人柄にユーモアと熱意をあわせ持つガト […] -
貧困・ホームレス
中絶を選択する人の4分の3は低所得。“産んだら貧困確定”になってしまう米国の現状
米国で中絶する人の4分の3は貧困層や低所得者層で、既にギリギリの生活を送っている。中絶希望者の多くには、すでに1人以上の子どもがいて、これ以上、子どもを育てる余裕がないのが実情なのだ。ポートランド州立大学の経済学名誉教授 […] -
貧困・ホームレス
ホームレス問題は、社会のどこが包摂的でないかを教えてくれる/オンライン・スタディツアーにビッグイシューと販売者が登壇
ビッグイシュー日本では、企業の研修などで、ホームレス問題や取り組みへの理解を深める講義をさせていただくことがあります。今回はマルイグループユニオン(※1)と株式会社Ridilover(以下リディラバ ※2)の企画による、 […] -
貧困・ホームレス
岡山でビッグイシューが買える拠点「安楽亭」は、あたたかい食事を楽しめるみんなの居場所
通常はホームレスの人たちが路上販売している雑誌『ビッグイシュー日本版』ですが、ショップやカフェなど人の集まる場所で、ビッグイシューを販売していただく「委託販売制度」があります。 今回は岡山でこの委託販売制度を利用している […] -
貧困・ホームレス
100万人が空き缶・空き瓶回収で生活の足しにしているドイツの現状
自転車で大量の空き缶集めをしている人を見たことがある人も多いだろう。日本では空き缶収集がメインだが、ドイツの都市部では、ペットボトルやガラス瓶のデポジット制度*1があるため、それらの資源を集める人たちが多い。労力がかかる […] -
貧困・ホームレス
生活困窮者の髪を無料でカット。美容師プロボノ集団「バーバー・エンゼルス」
貧乏でも孤独でも、髪は伸びる。そして、ボサボサになってしまった髪のせいで、さらに人と接する機会が失われてしまうことは、ホームレスの人々によくある話だ。そんな散髪代を工面できない人たちのために、無料で散髪サービスを提供する […] -
貧困・ホームレス
自治体による「合同葬儀」の必要性ー貧困や孤独で葬儀ができない市民が増えている
考えたくないことだが、毎日の生活でもギリギリなところへ、親族の訃報があったら…。日本では生活困窮などで葬儀費用が支払えない場合に「葬祭扶助制度」が利用できることがある。多くの場合はいわゆる「直葬」のかたちがと […] -
貧困・ホームレス
ホームレス状態の女性を200人雇用し、他社の作業を代行/豪ビッグイシューの取り組み
ビッグイシューの販売者は男性がほとんどだが、ホームレス状態にある女性がいないわけではない。オーストラリアでは、ホームレス人口の42%は女性だとされ、子連れも少なくない。つまり、女性がホームレス状態となっても可視化されにく […] -
貧困・ホームレス
夫がカルトに入信し自分と子を虐待。そしてがんの再発…ナッシュビル、『コントリビューター』販売者ヴィッキー
「私がこうして路上に立つのは、家族を養うため」とヴィッキーは言った。彼女は現在、母親と二人の子どもと一緒にトレーラーハウスで暮らしながら、イースト・ナッシュビルにあるスーパーマーケット「クローガー」の前で『コントリビュー […] -
貧困・ホームレス
「身体を洗うことは人間の尊厳」。10年のホームレス生活を経て、無料シャワー付きバス走らせる(ドイツ)
元路上生活者のドミニク・ブローは自身が身体を洗えず苦しんだ経験から、友人たちと約2200万円を調達し、シャワー付きのバスを開発した。現在、ハンブルク市内をほぼ毎日走らせ、行政に代わって誰でも利用しやすい衛生施 […] -
貧困・ホームレス
「無料低額診療」を知っていますか? お金がなくても病院での治療をあきらめる必要はありません
経済的困難がある人でも、無料または低額で必要な医療が受けられる「無料低額診療事業」。同事業の周知に尽力する社会医療法人同仁会・耳原総合病院(大阪府堺市)の田端志郎理事長に話を聞いた。 -
貧困・ホームレス
“安心感を得るため”に路上生活者を襲撃する弱者たちー安全確保に必要な施策を考える
路上に座る女性の前で、2人の男が立ち止まった。「今夜どこで寝るの?」と尋ね、隣に座って何か耳打ちする。女性が動じることなく無視していると、捨てゼリフを吐いて去っていった。「ああいう輩は相手にしない方がいいんで […] -
貧困・ホームレス
路上生活者だけでなく「ホームレスを生みだす構造的問題」を可視化するプロジェクト『Faces of Homelessness』
「ホームレス問題」と聞くと、路上生活者があたりをウロウロすることと捉える人が多いが、そこが問題なのではない。路上生活者が生まれる構造上の問題こそが「ホームレス問題」の本丸である。米国の写真家ジェフリーA・ウォ […] -
貧困・ホームレス
“家賃が払えないなら家に住めない”は人権侵害/「ハウジング・ナラティブ・ラボ」の主張
安全な住まいを得られない人々のストーリー、そして人々をホームレス状態に追い込むシステムの不備を正確なデータで指摘する、を目的に、2021年12月に米国で創設された組織が「ハウジング・ナラティブ・ラボ(Hous […] -
貧困・ホームレス
ウクライナ国内のホームレス支援団体はいま
ロシア軍のウクライナ侵攻以来、おびただしい数の人々が国外に避難、住まいを失う人たちが続出している。周辺国もかつてない規模の避難民のケアに必死だが、戦地に残っている人たちはどんな状況にあるのだろうか。人道危機の […] -
貧困・ホームレス
生活困窮者に水道代を助成するベストな方法とは?米国の経済学准教授が研究中
蛇口をひねれば水が出る。当然のことのように思いがちだが、米国には水道代の支払いに苦しむ人が何百万といる。世帯収入が下位20%の層では手取り収入の12.4%が水道料金の支払いに充てられていることが2019年の調査で明らかと […] -
貧困・ホームレス
税理士の集まるオンライン新年会で、ビッグイシューが販売者と共に講義
ビッグイシュー日本では、ホームレス問題や活動の理解を深めるため、教育機関だけでなく市民団体などに対しても講義をさせていただくことがあります。今回は、1月に開催された税理士の任意団体「大阪税経新人会」のオンライン新年会に […] -
貧困・ホームレス
「家を失う前にSOSを」コロナ禍3年目の炊き出し現場から/TENOHASI 事務局長 清野賢司さんに聞く
長引く「コロナ禍」とそれに伴う経済の停滞で、困窮する人が減少する兆しが見えません。東京の炊き出し現場では、毎回400人を超える人が列を作っており、年代・性別を問わず人数が増え続けています。 -
貧困・ホームレス
ドイツでも起こっている、路上生活者への襲撃
2021年9月、土曜日の朝6時過ぎ。ハンブルク市のとあるホテルのフロント係として働くアレクサンドラ・キュヒラー(29歳)は、早番の仕事に出ようと職場に向かって歩いていた。すると前方で、2人の男が何かに火をつけ […] -
貧困・ホームレス
「住まいは人権」。”ハウジングファースト”型住宅支援を実現するために必要なこと/稲葉剛&木津英昭-「ハウジングファースト型シェルター実践交流会」より
コロナ禍により、収入が激減し住まいを失う人が急増している。本来、生活保護制度はそのような人々にとってのセーフティーネットとなるはずのものだ。しかし、住まいのない生活困窮者に集団生活の施設への入所を誘導する自治体も多くある […] -
貧困・ホームレス
困窮者の居宅支援の課題と新たな取り組み「ハウジングファースト」/TENOHASI代表理事・清野賢司さん
仕事を失い、寮を追い出されるか家賃を払えなくなり住むところを失った人や、路上生活者が生活保護を申請した場合、多くの場合は窓口で「無料低額宿泊所」を紹介される。これは強制ではないが、「他に宿泊できる場所はない」と案内される […]