2023年9月1日発売のビッグイシュー日本版462号の紹介です。
表紙は「羽生善治」、特集は「古気候学と“気候危機”」です。
リレーインタビュー 私の分岐点:プロレスラー、映像作家 今成夢人さん
高校でレスリングと出合い、多摩美術大学情報デザイン学科に進学後、学生プロレスの活動を開始。現在はプロレス興行の映像制作に携わりながら、現役プロレスラーとしても活動する今成さんですが、最初から今の姿を目指していたわけではないと言います。今成さんが「ガンバレ☆プロレス」の一員としてリングに立つことになったきっかけとは?
スペシャルインタビュー:羽生善治
今年6月に満を持して日本将棋連盟の会長に就任した羽生善治さん。本誌創刊20周年記念号に4度目の登場です。前人未踏の永世七冠や歴代トップのタイトル通算獲得数を誇る「将棋界のレジェンド」が、50代の変化、AIとの共生、そして将棋の未来を語ります。
特集:古気候学と“気候危機”
今年の夏は“危険”な暑さが続きました。20世紀後半に指摘され始めた地球温暖化問題は、広く社会に受け入れられるまで半世紀以上かかりました。また、歴史時代には大気中の二酸化炭素(CO₂)濃度が今より高い状態が存在しなかったので、気候変動の議論は19世紀後半以降の気候観測結果をもとに行われてきました。
しかし、地球史をさかのぼって数千~数千万年前の地質記録(氷床コア、海洋堆積物など)を研究する古気候学は、温暖化に伴う未知の気候も探っています。
長らく古気候学を研究してきた多田隆治さん(東京大学名誉教授)は「すでに温暖化はかなり進行し、人為的なCO₂放出を止めただけではすぐに元には戻らない」「自然界がCO₂を放出する速度の100倍で人類がCO₂を出し続ければ、現在の気候モードを維持するメカニズムが機能する限界(しきい値)を超え、急激な気候変動(モード・ジャンプ)が起こってしまう可能性がある」と言います。多田さんに、古気候学から見た“気候危機”について聞きました。
ビッグイシュー・アイ:2年かけて自作したタイニーハウス「もぐら号」
移動可能な住居であるシャーシ(車輪)付きタイニーハウスにあこがれて、設計・施工までを自ら手がけた相馬由季さん。完成した「もぐら号」の気になる住み心地はどうなのでしょうか? 相馬さんがパートナーと暮らす、赤い三角屋根のお家を訪ねました。