表紙は「ダニエル・クレイグ」、特集は「壊れる農業へ“令和の百姓一揆”」/4月15日発売の『ビッグイシュー日本版』501号

4月15日発売の『ビッグイシュー日本版』501号の表紙は「ダニエル・クレイグ」、特集は「壊れる農業へ“令和の百姓一揆”」です。

(リレーインタビュー)漫画家、イラストレーター 寺田克也さん

マンガ、小説挿絵、ゲーム、アニメのキャラクターデザインなど幅広い分野で活動する寺田克也さん。物心ついた頃から絵を描いていた寺田さんですが、好きなことを仕事にして生きてこられたのは奇跡のようなことで、環境に恵まれたことが大きかったと語ります。そんな寺田さんが、「いつまで経っても“絵”の山に登りきれない」と語るその真意とは?

(スペシャルインタビュー)ダニエル・クレイグ

15年間にわたって最もシリアスな“ジェームズ・ボンド”を演じつつ、イメージを刷新するような意欲的な役柄に挑戦を続けるダニエル・クレイグ。主演した新作映画『クィア/QUEER』、007シリーズへの思いを語ります。

(特集)壊れる農業へ“令和の百姓一揆”

去年、全国の米屋やスーパーからコメが消えました。
「私たちは今、世界的な食料危機“クワトロ(4つの)ショック”に直面しています。お金で食べ物が買えない時代になりました」と鈴木宣弘さん(東京大学大学院名誉教授)は言います。「“コロナ禍”による物流停滞、中国による爆買い(国民の1年半分の穀物備蓄)、異常気象、紛争のリスクの4つ。また、インドでは自国民を守るために米や小麦の輸出停止。さらに、日本では酪農畜産の飼料価格、化学肥料の価格も2倍程度に高騰しています」
3月30日、東京都港区「青山公園南」で、生産者によるトラクターデモと生産者と市民の行進「令和の百姓一揆」が行われました。代表の菅野芳秀さんは「22年、23年の水田農業の時間あたりの農業所得は時給10円。そのうえ、4割の減反。プロの農民に“農仕舞い”する人が尋常でなく増えています」と言います。

鈴木さんに「食の安全保障」、菅野さんに「農の現場で起きていること」を聞きました。また、観光地の農業景観を守り安心できるコメ作りを支援する「鳴子の米プロジェクト」(宮城県)に話を聞きました。

(国際)カナダ、先住民族の若者対象の職業訓練「ブレードランナー」

かつて土地や文化を奪われ、今なお苦しい立場に置かれる先住民族コミュニティの社会的向上を図るべく、ブリティッシュコロンビア州は若い世代向けの職業訓練プログラム「ブレードランナー」を立ち上げました。ジェンダーに左右されない資格取得と手厚いサポートで、女性にとっても経済的自立や社会進出の機会となっています。

(BI eye)「シェア本屋」。自分との対話や居場所……

本棚を小さく区切り、その一棚を貸し出す「シェア本屋(シェア型本屋/シェア本棚)」。 一つひとつの棚では「棚主」が誰かに読んでもらいたい本を並べます。 書店を訪れた人は、個性あふれる棚を見て回るのが楽しくて時間を忘れる。そんな「シェア型書店」が全国で100店舗を超えたといいます。
今、独立系の書店とともに「シェア本屋」は本好きの人たちのもう一つの居場所になりつつあり、地域のコミュニティの居場所としても機能し始めています。今回は、7つの「シェア本屋」を取材しました。

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