6月1日発売の『ビッグイシュー日本版』504号の表紙&特別企画は「喜びと誇り、枝元なほみを偲ぶ」、スペシャルは「デミ・ムーア」です。

(リレーインタビュー 私の分岐点)書評家、ライター 杉江松恋さん
ミステリー書評を中心に文筆活動を行い、古典芸能に取材した著作も多い杉江松恋さん。大学卒業後に大手メーカーの人事部で働くかたわら、ライターの仕事をしていた杉江さんは、雑誌の創刊記念パーティで、『ミステリマガジン』の編集長から書評を書く仕事のオファーをされたことが分岐点だったと語ります。
そんな杉江さんが、翻訳ミステリーの人気が低迷していた時期に情報サイトの管理人を始めたり、演芸のお手伝いをしたり、浪曲の企画を立ち上げるなど新しい分野の開拓をする理由とは?

(特別企画)喜びと誇り、枝元なほみを偲ぶ
2025年2月27日にご逝去された、料理研究家の枝元なほみさん。
ビッグイシューの誌面ではもちろん、認定 NPO 法人ビッグイシュー基金の共同代表、また、日本の食や農業を考えリードする人として社会的にも活躍されました。
雑誌では創刊1年後、12号特集(2004.9.1)での初インタビューをきっかけに、17号(2004.11.15)から120回連載の「枝元なほみのスローシンプルフード」が始まり、販売者とのコラボ連載「世界一あたたかい人生レシピ」も250回を超え(単行本2冊発行)、さらにコロナの禍中には「大人食堂」「夜のパン屋さん」を立ち上げ、全力を注ぎました。
そんな枝元さんの軌跡の一端として、連載「スローシンプルフード」から9編のエッセイほかを再掲。枝元さんとともに活動された仲間「チームむかご」「日本の種子(たね)を守る会」「夜のパン屋さん」のみなさんへのインタビュー、そして枝元さんの親友である詩人の伊藤比呂美さんにご寄稿いただきました。
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(スペシャルインタビュー)デミ・ムーア
90年代、『ゴースト/ニューヨークの幻』などで、ヒット作を牽引する存在となった、俳優のデミ・ムーア。キャリアの中盤は不振に見舞われ、アイダホ州で静かな生活を送った後、2019年に赤裸々な回顧録『インサイド・アウト』でカムバックしました。62歳となった今、身体的な恐怖体験を描き、新時代の映画として話題を集めるボディ・ホラー『サブスタンス』に出演。ルッキズムや男性支配社会などをテーマにした本作への思いを語ります。

(国際)英国。木工技術ワークショップで困窮者の仕事作り
産業革命発祥の地であり、かつて毛織物や鉄鋼業で栄えたイングランド北部の街。
しかし時代の移り変わりとともに産業は衰退し、失業率が高止まりして生活困窮者が増える一方、家賃高騰で荒廃した空き家が目立ちます。そこで自立支援団体「ハンドクラフテッド」は、社会的に孤立した人々を対象に、木工技術習得のためのワークショップを開いています。

(監督インタビュー)『デリカド』カール・マルクーナス監督
フィリピン南西部に浮かび、美しい絶景や生物多様性の豊かさから“最後の秘境”と讃えられるパラワン諸島。高級リゾートホテルには外国人観光客があふれていますが、島内では利権に絡む政治家と事業者による開発計画が進みます。それに対抗する地元の活動家たちをカメラで追った『デリカド』のカール・マルクーナス監督に話を聞きました。
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